NISSAN GT-R NISMO GT500が2位・3位で表彰台へ-- SUPER GT 2014第7戦レースレポート --
カテゴリー: 日産のニュース
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2014/10/07
10月5日 チャーン インターナショナル サーキット(タイ)
SUPER GT第7戦は、10月5日(日)にタイ王国ブリラムにあるチャーン インターナショナル サーキット(一周.4.554km)で66周の決勝レースを行い、予選2位からスタートした#24 D'station ADVAN GT-R(ミハエル・クルム/佐々木大樹)が2位、同10位の#12 カルソニックIMPUL GT-R(安田裕信/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)が3位に入り、表彰台に上がりました。
選手権ランキング首位でこのレースに臨んだ#23 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ)は、予選3位からスタートしたものの、ピットでタイムロスし、その後GT300車両と接触したことでドライブスルーペナルティが課せられて後退。さらに最終ラップの第1コーナーで他車と絡んでスピンし、10位でレースを終えました。これにより、選手権ポイントでは首位から6ポイント差のランキング3位となり、シリーズチャンピオンとなるためには、11月16日の最終戦(ツインリンクもてぎ)で優勝することが最低条件となります。一方、今回3位に入った#12 GT-Rは、首位と7点差のランキング4位となり、チャンピオンの可能性を残して最終戦に臨むこととなります。
雲が多く、弱い風がふく中、チャーン インターナショナル サーキット初のビッグレースであるSUPER GTレースの火蓋は切って落とされました。レースがスタートした午後3時の時点で気温は31度。猛暑だった前日に比べるとやや過ごしやすいと感じるコンディションでした。レース序盤をリードしたのは、初日(金曜日)のプラクティス走行から好調ぶりを発揮し、ポールポジションを獲得した#46 S Road MOLA GT-R(本山哲/柳田真孝)です。同様に良いリズムを築いていた#24 GT-Rとともに、レースの折り返し点である中盤に至るまでGT-Rが1-2体制をキープしました。しかし、その後レースは大きく動きます。#24 GT-Rがシフト不調で苦しんで後退し、トップを走っていた#46 GT-Rは48周目に突然スローダウン。ピットインしてガレージに引き込まれると、それから再びレースに戻ることはできませんでした。原因はエンジン関係のトラブルです。一方、予選10位だった#12 GT-Rは序盤からジリジリとポジションをあげ、55周目には3位だった#24 GT-Rの背後に迫り、数周にわたって攻防を繰り広げました。その後、#24 GT-Rは2位に上がり、さらに首位の#36 レクサスRC Fにも迫りましたが、約2秒及ばず2位でチェッカーフラッグを受けました。
GT300クラスでは、予選で2位フロントローを確保した#3 B-MAX NDDP GT-R(星野一樹/ルーカス・オルドネス) は、前半スティントを星野が担当。首位を走る#99ポルシェにぴたりとつけ、後続を寄せつけることもなく2位のポジションを守り続けました。31周目に交代したオルドネスも良いリズムを維持したまま首位の後ろを追い続け、#99ポルシェが46周目に予定外のピットに入った隙にトップに立ち、残りの周回を快走。今季初優勝を果たしました。ニスモ・グローバル・ドライバー・エクスチェンジ・プログラムで今季SUPER GTにチャレンジしているオルドネスにとって、同シリーズでの優勝は初めてのことです。
■近藤真彦KONDO RACING監督のコメント
「悔しい。正直悔しいです。レース前は勝つ気でいたけど、簡単に勝てるほど甘くない。けれど、いつもこんなレースをしたいですね。クルムがドライブ中にシフトトラブルがあって10秒以上ロスして、緊急ピットインすることになりました。それでもドライバーもタイヤも良く頑張った。あと2~3周あったら逆転できたかもしれないです。クルムはいぶし銀。特にトラフィックをかき分けて素晴らしい走りをしてくれました。エアコンが途中から効かなくなっていたようで、大樹に謝っておかないといけませんね」
■長谷見昌弘NDDP RACING監督のコメント
「レース前には心配な点がふたつありました。タイヤが最後までもつか、そしてブレーキがもつかという点でした。でもドライバーがふたりとも良くコントロールしてセーブしてくれましたね。今回は初めてのサーキットということで、優秀なドライバーとスタッフのそろった僕たちには大きなチャンスでした。それに速かった99号車に関しては、ドライバーにも気にするなと言ってあり、自分たちのレースをすることに集中してもらいました。NISSAN GT-R NISMO GT3が優勝を遂げたということで、チームにとっては来年に向けていい結果を残せたということができるでしょう」
(Pos・Machine・Driver)
■1:PETRONAS TOM'S RC F・中嶋一貴/ジェームス・ロシター
■2:D'station ADVAN GT-R・ミハエル・クルム/佐々木大樹
■3:カルソニックIMPUL GT-R・安田裕信/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
■4:KeePer TOM’S RC F・伊藤大輔/アンドレア・カルダレッリ
■5:ウイダーモデューロNSX CONCEPT-GT・山本尚貴/フレデリック・マコヴィッキィ
■6:WedsSport ADVAN RC F・脇阪寿一/関口雄飛
■7:DENSO KOBELCO RC F・石浦宏明/オリバー・ジャービス
■8:RAYBRIG NSX CONCEPT-GT・小暮卓史/武藤英紀
■9:ENEOS SUSTINA RC F・大嶋和也/国本雄資
■10:MOTUL AUTECH GT-R・松田次生/ロニー・クインタレッリ
■13:S Road MOLA GT-R・本山哲/柳田真孝
(Pos・Machine・Driver)
■1:B-MAX NDDP GT-R・星野一樹/ルーカス・オルドネス
■2:Studie BMW Z4・ヨルグ・ミューラー/荒聖治
■3:グッドスマイル初音ミクZ4・リチャード・ライアン/藤井誠暢
■12:IWASAKI apr GT-R・岩崎祐貴/影山正美
■19:Snap-on DIJON Racing GT-R・高森博士/富田竜一郎
<関連情報>
「日産モータースポーツ」サイト