レクサス ES▲1989年の発売以来、80以上の国と地域で累計293万台が販売されてきたレクサス ES。直近の改良で写真の特別仕様車「グレイスフル・エスコート」が追加された

予防安全技術とマルチメディアが進化

レクサスはESを一部改良し、特別仕様車「グレイスフル・エスコート」を設定して7月28日に発売した。

設定グレードと税込み価格は下記のとおりである。

・ES300h 602万円
・ES300h Fスポーツ 654万円
・ES300h バージョンL 718万円
・ES300h グレイスフル・エスコート 728万円

新たに設定された特別仕様車「グレイスフル・エスコート」はバージョンLをベースに、シートがクリムゾン&ブラックの専用色に変更されている。また、本革シートやインパネにクリムゾンステッチが施され、ステアリングは墨ブラックに仕上がっている。エクステリアには専用塗装が施されたフロントグリルとアルミホイールを採用。
 

レクサス ES▲クリムゾン&ブラックの専用色に彩られた本革シート。インテリア随所に施されたステッチも専用のクリムゾン色に差し替えられていて上質感が漂う

今回の改良では、予防安全技術とマルチメディアなどの先進技術も進化した。

予防安全技術では自車を真上から見下ろしているかのように表示されるパノラミックビューモニターに、路面の映像を合成表示して車両下方の状況とタイヤ位置が把握できる床下透過表示機能を追加。
 

レクサス ES▲通過中に撮影した路面の映像が合成表示され、路面状況とタイヤ位置の把握に便利な床下透過表示機能が加わったパノラミックビューモニター

マルチメディアではナビや音楽、車両設定など各種メニューの選択スイッチが絶えず表示されて高いアクセス性を実現。同時に画面全体のレイアウトが見直されて操作フローが統一され、使いやすさに磨きがかかった。

ナビには。クラウド上の地図情報を活用して交通情報や駐車場の空き情報がリアルタイムで取得できるコネクティッド式が採用され、従来の車載ナビと併用されるハイブリッド型に仕上がっている。
 

レクサス ES▲ナビは従来の車載データとクラウド上のデータを併用するハイブリッド型に変わった。交通情報や駐車場の空き状況がリアルタイムで取得できる

音声認識機能は、ステアリングのトークスイッチだけでなく、ディスプレイ画面のアイコン操作や音声による起動も可能になった。起動ワードを発話すれば、再生中の音楽を停止させずに音声認識機能を起動させることができる。しかも会話のような自然な発話で操作が行える。

iPhoneやAndroidデバイスがディスプレイ画面で使えるApple CarPlayとAndroid Autoを設定。Apple CarPlayはUSB接続に加え、Wi-Fiによる無線接続も可能だ。

DCM(車載通信機)を活用したインターネット接続により、ニュースやブログ、ストリーミング音楽、YouTube動画などのウェブサイトを閲覧することもできる。さらに、無線通信でソフトウエアが更新できるOTAアップデート機能も採用。

「My LEXUS」を活用すればスマホで車の燃料残量や走行距離が確認できる。また、乗車前に空調を作動させておけるリモートエアコン、夜間や出張中など任意の期間車を始動できないマイカー始動ロックも使える。

上記のマルチメディアの改良に伴ってインパネとセンターコンソールのスイッチ配置が見直され、カップホルダーとワイヤレス充電の使い勝手も高まった。
 

レクサス ES▲ディスプレイ画面に組み込まれたマルチメディアの各種機能の改良とともに、センターコンソールも変更されてカップホルダーとワイヤレス充電が使いやすくなった
文/マガジンX編集部、写真/レクサス