サクラ ▲日産の軽EV、サクラの中古車流通量が増加し、それにともなって平均価格もダウンしています。これを機に「EVライフ」を始めてみるのもステキなのでは? ということで、日産 サクラの選び方を考えてみました

中古車平均価格が180万円を切りお得な水準に

2022年に発売された軽EV、日産 サクラ。かわいいデザインと車名、そして使い勝手の良さとEVならではの力強い走りで大人気となっていますが、そんなサクラの中古車平均価格が今、ダウンしています。

最上位グレードの「G」は新車時価格で総額300万円を超えるサクラ。そのサクラの直近の中古車平均価格は179万円。総額でも200万円以内で狙える物件が増えています。

軽自動車の大人気モデルであるホンダ N-BOXやスズキ ハスラーなどの中古車価格と比べてもそん色ないといえる数字です。
 

サクラ▲サクラの中古車平均価格の推移

そして平均価格ダウンとともに中古車の流通量も増加中で、直近の流通台数は全国で700台以上。これは日産ディーラーで展示・試乗車だったものが中古車として販売され始めているのが要因と思われます。それらの個体はコンディションも上々。

つまり日産 サクラの中古車は今、「お得&探しやすい」という絶好の購入タイミングを迎えているわけです。

この記事ではそんな日産 サクラのお得な選び方について、考えてみたいと思います。
 

サクラ▲「エコ」や「デザイン」という点だけでなく、EVならではの力強い走りもサクラの魅力

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モデル概要:一充電航続距離180kmの便利で手頃な軽EV

日産 サクラは、2022年5月に発表された軽自動車規格の電気自動車(EV)。

サクラというステキな車名は社内からの公募で決定したとのことで、当然ながら日本を象徴する花の桜に由来しています。デザインコンセプトは「タイムレス ジャパニーズ フューチャリズム」というもので、いわゆる和のテイストが基調になっています。
 

サクラ▲こちらが日産 サクラ
サクラ▲ボディサイズは全長3395mm×全幅1475mm×全高1655mm。ホイールのデザインは日本伝統の「水引」をモチーフとしている

20kWhのリチウムイオンバッテリーが車内の床下に置かれていますが、室内高はエンジン車である日産 デイズと同等の1270mmを確保。内装には防水・防汚・防臭機能をもつファブリックが使われています。

また、インストルメントパネルは凹凸を抑えたフラットな形状で、小物を置ける横長のセンタートレイなど、収納スペースも豊富です。
 

サクラ▲なかなか高級感もある運転席まわり。ステアリングホイールはウレタン製だが、オプションで本革巻きも用意されている

一充電走行距離は180km(WLTCモード)で、普通充電の場合は約8時間で100%の、急速充電の場合は約40分で80%までの充電が可能。(※メーカーカタログ値)(※1)(※2)

駆動用モーターの最高出力は日産 デイズのターボ車と同じ47kW(64ps)ですが、最大トルクはデイズ ターボ(100N・m)の約2倍となる195N・m(19.9kgf・m)を発生。これによりかなり力強い加速が可能になっています。自宅や職場の周辺に坂が多いという方にもオススメです。(いずれもメーカーカタログ値)

サクラ▲普通、急速充電のいずれにも対応

また、バッテリーに蓄えた電気は家庭に給電することもでき、非常時には約1日分の家庭用電力をまかなうことができます。

先進安全装備に関しては、日産が「360°セーフティアシスト」と呼んでいる機能のほとんどは全グレードに標準装備。上級グレードでは運転支援システムの「プロパイロット」や「インテリジェントアラウンドビューモニター」などが標準装備となります。(※各販売車両の実際の装備については、購入時に必ず販売店に確認をしてください)
 

サクラ▲上級グレードはプロパイロット(高速道路において、渋滞走行と巡航走行の2つのシーンでアクセル、ブレーキ、ステアリングのすべてをシステムが自動で制御し、ドライバーの負担を軽減してくれる装置)を標準装備する(画像内の青い部分はプロパイロット作動時のイメージ)
 

グレードごとの違い:基本部分は同じだが、装備レベルに若干の違いが

日産 サクラに用意されているグレードは「S」「X」「G」の3種類。ただし、この中の「S」は法人需要向けのグレードであり、一般ユーザー向けとしては、中間グレードの「X」と上級グレードである「G」の2種類になります。

「X」と「G」が搭載するバッテリーとモーターはまったく同じで、航続距離や電費なども同じ。両者の間で異なっているのは「車両装備と安全装備など」です。そしてそれぞれの主な違いは以下のとおりです。

【LEDヘッドライト】
・「X」はマニュアルレベライザー
・「G」はオートレベライザー付きで、アダプティブLEDヘッドライトシステム付き(ハイビームの照射範囲が状況に応じて自動的に変わるタイプ)

【オーディオ&ナビ】
・「X」はオーディオレスの2スピーカー。
・「G」はEV専用Nissan ConnectナビとNissan Connect専用車載通信ユニット、ETC2.0ユニットが標準装備で、6スピーカー。

【先進安全装備】(※3)
・「X」は「360°セーフティアシスト」の基本的部分を標準装備。
・「G」は上記に加えて「プロパイロット」と「プロパイロット緊急停止支援システム」なども標準装備。

【インテリア】
・「X」のUSB電源端子はオプション。
・「G」はインパネとドアのフィニッシャーにカッパー加飾あり。また、タイプAとCのUSB電源端子を1個ずつ用意。

 

サクラ▲こちらは上級グレード「G」の運転席まわり。写真のインテリアカラーは「ブラック」
サクラ▲こちらは中間グレード「X」。写真のインテリアカラーは「ベージュ」

走行性能は両者ともほぼ同じであり、基本的な装備や安全装備に関しては、中間グレードの「X」でも何ら問題は感じないはずです。

しかし、「より充実した装備を求めたい」という人には、上級グレードである「G」の方がマッチするでしょう。
 

 

中古車のオススメ①:とにかく安い予算で買いたいなら総額150万円前後の「X」

日産 サクラの中古車を「とにかく安い予算で買いたい!」と考える場合には、中間グレードである「X」がオススメです。

具体的には総額140万円~、走行距離数千kmレベルの中古車を見つけることができるでしょう。
 

サクラ▲こちらが中間グレードである「X」。写真のボディカラーは「ホワイトパール/ブラック2トーン」

上級グレードの「G」と比べると装備や先進安全装備のレベルはやや劣る「X」ですが、前述したとおり「基本的な装備と先進安全装備」は、ごく普通にひと通り標準装備です。

また、「X」はオーディオレス(最初はオーディオもナビも付いていないということ)なのですが、中古車市場で流通しているほとんどのXには純正ディスプレイオーディオやメモリーナビなどが装着されていますので、そのあたりも心配する必要はありません。(各販売車両の実際の装備については、購入時に必ず販売店に確認をしてください)

そして「X」でも新車時のパッケージオプションとして「プロパイロット」を装着することができましたが、市場で流通している「X」の多くには、プロパイロットは装着されていません。

そのため「高速道路での渋滞中、ハンズオフ運転をする」みたいなことはできないのですが、サクラは、主には自宅近くで買い物や送迎などのために使うケースが大半であるはず。もしもそうであるならば、「プロパイロットが付いてない」ということも大したデメリットにはならないでしょう。
 

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中古車のオススメ②:上級グレード狙いなら総額190万円~の「G」

各種装備が充実し、「プロパイロット」も標準装備となる上級グレード「G」を探したい場合には、総額190万円~のレンジが狙い目となります。

この価格帯で、走行距離数千kmレベルの「G」が確実に入手できるでしょう。

 

サクラ▲上級グレード「G」。写真のボディカラーは「ブロッサムピンク/ブラック2トーン」

近場で使用することが多いはずのサクラの場合、必ずしも「プロパイロット」が必要であるとは言えませんが、上級グレードの「G」は前述のとおりEV専用Nissan Connectナビが標準装備であったり、夜間走行時に威力を発揮するアダプティブLEDヘッドライトシステムも装備されるなど、「よりいい感じ」であると思います。

「X」と比べておおむね20万円ほど高くなってしまうケースは多いはずですが、差額分だけの“満足感”を得られるものと思います。
 

サクラ▲趣味の良いニュアンスカラーが豊富に用意されているのも、日産 サクラの好ましいポイントかも

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安心のEVライフを送りたいなら日産系のディーラーの物件を

いずれのグレードを選ぶとしても、日産 サクラの中古車は今、かなりお買い得な状況にあることだけは間違いありません。

そして、どれを選んでも大半が走行距離1万km未満、そして新車登録から2年以内のためコンディションは良く、実車をよく見て良し悪しを目利きする必要はないと言えるでしょう。

ただそれでも「EVはちょっと不安」という方には、メーカーである日産系ディーラーでの購入をオススメします。
 

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※日産公式サイトに遷移します。

日産系ディーラーで販売されているサクラには、もれなく「ワイド保証」が付いています。これは1~2年の無料保証で、駆動系・電装系パーツなどを走行距離無制限で保証するほか、納車後1カ月、または1000kmの点検が含まれるというもの。

さらに「ワイド保証」終了後、有料にはなりますが「ワイド保証プレミアム」という延長保証を付けることも可能です。

サクラ▲「ワイド保証(無料)」終了後に「ワイド保証プレミアム(有料)」を選択することができる

アフターメンテナンスはもちろん、手厚い保証や自宅充電設備に関する相談などをすることができるのも、日産系ディーラー車の魅力です。

スマートかつ経済的な「EVライフ」を始めてみようかな? とお考え中の方は、ぜひ「サクラの中古車」に注目してみてください。
 

サクラ▲中古車には人気の2トーンカラーも多く流通しており、選びやすさも◎

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提供/日産自動車株式会社
文/伊達軍曹 写真/阿部昌也、尾形和美、日産自動車株式会社
(※1)普通充電はバッテリー温度約25℃、200V 14.5Aで充電を行った場合のバッテリー残量警告灯が点灯した時点から満充電までのおおよその時間。急速充電は バッテリー温度が約25℃、バッテリー残量警告灯が点灯した時点から、充電量80%までのおおよその時間(急速充電器の出力が30kW以上の場合の充電時間)。特に急速充電の場合、夏季・冬季には充電時間が長くなる場合があります。
(※2)一充電走行距離は定められた試験条件での値です。使用環境(気象、渋滞等)や運転方法(急発進、エアコン使用等)、整備状況(タイヤの空気圧等)に応じて値は異なります。電気自動車は、走り方や使い方、使用環境等によって航続可能距離が大きく異なります。一充電走行距離の表示は、「WLTCモード(国土交通省審査値)」です。WLTCモードは、「市街地」「郊外」「高速道路」の各走行モードを平均的な使用時間配分で構成した国際的な走行モードです。
(※3)安全運転を支援する装備は、あくまで運転を支援する機能です。天候、道路状況によっては作動しない場合もあります。本装備だけに頼った運転はせず、安全運転を心がけてください。
※記事内の情報は2024年8月20日現在のものです。
伊達軍曹

自動車ライター

伊達軍曹

外資系消費財メーカー日本法人本社勤務を経て、出版業界に転身。輸入中古車専門誌複数の編集長を務めたのち、フリーランスの編集者/執筆者として2006年に独立。現在は「手頃なプライスの輸入中古車ネタ」を得意としながらも、ジャンルや車種を問わず、様々な自動車メディアに記事を寄稿している。愛車はスバル レヴォーグ STIスポーツR EX Black Interior Selection。