【2023年】ハイブリッド車人気ランキングTOP20|オススメ車種の中古車価格も一挙紹介!
カテゴリー: 特選車
タグ: トヨタ / 日産 / ホンダ / スズキ / ハッチバック / ミニバン / SUV / クルマを選び始めた人向け / ハイブリッド / プラグインハイブリッド / RAV4 / ノート / ステップワゴン / プリウス / フィット / シエンタ / フリード / セレナ / エクストレイル / アルファード / ハリアー / ヴォクシー / アクア / スペーシア / ヴェゼル / ハスラー / ライズ / 田端邦彦
2023/03/06
人気のハイブリッド車は? 最新ランキングTOP20を解説!
エンジン車と電気自動車をイイトコ取りした、知恵と技術の結晶と言えるハイブリッド車。ひと昔前は限られたモデルしか選べなかったが、現在では軽自動車、乗用車を問わず多彩な車種でハイブリッド車が展開されている。ハイブリッド専用車種も増えた。
この記事ではハイブリッド車の概要について説明しつつ、カーセンサーで人気のハイブリッド車20選をランキング形式で紹介する。
目次
- ハイブリッド車とは?
- ハイブリッド車の種類
- ハイブリッド車のメリット
- ハイブリッド車のデメリット
- 【ハイブリッド車人気ランキングTOP20】
- 第1位 |トヨタ アルファード(3代目)
- 第2位 |トヨタ プリウス(3代目)
- 第3位 |日産 ノート(2代目)
- 第4位 |日産 セレナ(5代目)
- 第5位 |トヨタ プリウス(4代目)
- 第6位 |トヨタ アクア(初代)
- 第7位 |ホンダ フリード(2代目)
- 第8位 |トヨタ ライズ(初代)
- 第9位 |日産 エクストレイル(3代目)
- 第10位 |トヨタ ヴォクシー(3代目)
- 第11位 |トヨタ シエンタ(2代目)
- 第12位 |トヨタ ハリアー(4代目)
- 第13位 |ホンダ フィット(3代目)
- 第14位 |日産 セレナ(4代目)
- 第15位 |ホンダ ステップワゴン(5代目)
- 第16位 |スズキ ハスラー(初代)
- 第17位 |スズキ ハスラー(2代目)
- 第18位 |トヨタ RAV4(4代目)
- 第19位 |スズキ スペーシア(2代目)
- 第20位 |ホンダ ヴェゼル(2代目)
ハイブリッド車とは?
ハイブリッド車とは、複数の動力源をもつ車のこと。現在のハイブリッド車はほとんどがガソリンエンジンもしくはディーゼルエンジンとモーターを組み合わせたものだ。
内燃機関であるエンジン、電気で動くモーター、それぞれに長所と短所があり、組み合わせることで互いを補い合うのがハイブリッド車の特徴。例えば多くのエネルギーを使う発進加速ではモーターを、高速巡航ではエンジンを、といった具合。その目的は燃費向上と動力性能アップだ。
ハイブリッド車の中には、モーターを動かすのに必要な電力を発電するためにエンジンを使うものもある。エネルギー密度の高いガソリンや軽油を燃料とすることで、航続距離を稼ぐ目的もある。
ハイブリッド車の種類
ひとくちにハイブリッド車と言っても、様々な種類がある。メカニズムとしては大きく以下の3種類に分けられる。
ちなみに、軽自動車や輸入車に用いられることの多い
専用のモーターや動力分割機構が必要ないため、省スペースかつ低コストというメリットがある。
また、
ハイブリッド車のメリット
ハイブリッド車にはいくつものメリットがある。代表的なものは以下のとおりだ。
エンジンとモーター、それぞれが得意とする領域を使い分けられるので効率が良く、燃費がいい。ハイブリッドを採用する理由のほとんどが燃費向上のためだ。
2つ以上の動力源があるため、両方合わせることでガソリン車やディーゼル車以上の動力性能となる。これは前述のパラレル式、シリーズ・パラレル式だけに見られるメリットだ。中には同車種のガソリン車以上となる排気量をもつエンジンとモーターを組み合わせたハイブリッド車もある。
エンジンの稼働を抑えることができるため、通常のガソリン車やディーゼル車よりも静か。シリーズ式ハイブリッドでこの特徴が顕著になる。
燃費性能が良いということは、消費する燃料が少なく、排出ガスも少ないということ。エコカー減税やグリーン化特例といった税制上のメリットを受けられる車種も多い。
ハイブリッド車のデメリット
一見、万能に思えるハイブリッド車といえども、デメリットも存在する。
一般的にハイブリッド車はガソリン車よりも車両価格が高め。燃費や税金面の優位性だけで車両購入費用の差額を取り戻すのは、なかなか難しいのが実情だ。ハイブリッド車にするか否かは他のメリットも合わせて考え、総合的な魅力で判断しよう。
走行距離が進んだ場合(一般的には10万km前後)、駆動用バッテリーの交換が必要になる。実はこれがかなりの金額。中古車のハイブリッド車を購入する際は、バッテリーの交換費用を前提としたうえで予算を決める、バッテリー交換済みの物件を選ぶなど、注意しよう。中には新車保証が使えるケースもある。
最近のハイブリッド車は軽量化が進んでいるとはいえ、やはりエンジンとモーターの両方を搭載する都合上、どうしても車両重量が重くなる。それがハンドリングや乗り心地に悪影響を及ぼすケースも。できれば通常のガソリン車と乗り比べたうえで購入を決めたい。
ハイブリッド車人気ランキングTOP20
量産ハイブリッド車の歴史はトヨタ プリウスから始まったが、現在では様々なタイプ、ボディサイズがラインナップされている。もちろん、中古車市場に流通しているハイブリッド車も豊富だ。
ここからはカーセンサーで人気のハイブリッド車20選をランキング形式で紹介する。上記のメリット、デメリットを考慮したうえで、自分にぴったりな1台を選んでほしい。
第1位 |トヨタ アルファード(3代目)
■生産期間:2015年1月~
■中古車平均価格:500万円
■燃費(ハイブリッド車):14.8km/L(WLTCモード)
トヨタのフラッグシップミニバン、アルファードは早くからハイブリッドを導入した1台だ。初代ですでにハイブリッドモデルを追加設定し、その後も熟成を重ねてきた。
現行モデルは3代目。ハイブリッド車は全車フルタイム4WD仕様で、2.5L 直4ガソリンエンジンをハイブリッド用に改良したものに、前後モーターを組み合わせた「E-Four」を採用している。
最高出力では最上位モデルの3.5L V6ガソリン車にかなわないものの、その加速感はスムーズ&トルクフル。もちろん静粛性も高い。ミニバンの常識を超える上質な走りと高級感を目指したアルファードに最もマッチしたパワーユニットと言えるだろう。
燃費は14.8km/L(WLTCモード)という数値だが、車両重量が2500kg以上もあること、同排気量のガソリン車が10.8 km/L(WLTCモード)であることを考えれば上々だ。
3代目のアルファードは約3800台が流通しているが、ハイブリッドは450台ほど。現行モデルだけあって、低走行車を選ぶこともできる状況。
デザイン変更前の前期型なら予算300万円から狙うことができる。
▼検索条件
トヨタ アルファード(3代目) × ハイブリッド車第2位 |トヨタ プリウス(3代目)
■生産期間:2009年5月~2015年11月
■中古車平均価格:73万円
■燃費(ハイブリッド車):30.4~32.6km/L(JC08モード)
ご存じ、世界で初めて量産されたハイブリッド車であるプリウスの3代目。エンジン排気量は2代目の1.5Lから、1.8Lへと拡大。ボディサイズも若干拡大し、全長:4460mm × 全幅:1745mm × 全高:1490mmとなった。初代は5ナンバーサイズだったが、3代目は現行型カローラに近いサイズの3ナンバーハッチバックだ。
メカニズムでは先代から継承した「THS-Ⅱ(トヨタ・ハイブリッド・システム・ツー)にリダクションギア機構を追加。さらに、ウオータポンプを電動化してベルトを廃止するなどの工夫で当時としてはクラストップの好燃費を実現した。駆動方式は全車FFとなっている。
2012年に国産車初のプラグインハイブリッド車「プリウスPHV」を発売したことでも話題となった(プリウスと別車種扱い)。
生産終了から7年以上経過しているが、中古車市場での流通量はまだまだ多く、相場もリーズナブル。
走行距離5万km以下の物件も総額60万円から探すことができる。中古車として狙い目の車種だ。
▼検索条件
トヨタ プリウス(3代目)第3位 |日産 ノート(2代目)
■生産期間:2016年11月~2020年11月
■中古車平均価格:109万円
■燃費(ハイブリッド車):28.8~37.2km/L(JC08モード)
2代目ノート自体は2012年に登場したが、2016年11月のマイナーチェンジでハイブリッドである「e-POWER」が日産車で初めて採用された。
これはエンジンをバッテリーの充電用のみに利用し、駆動はすべてモーターが担う日産独自の方式となっている。他車と差別化するためにあえてハイブリッドを名乗っていないが、シリーズ式ハイブリッドの一種である。FFの他にフルタイム4WDも用意された。
全長:4100mm × 全幅:1695mm × 全高:1520-1525mmというコンパクトな車体サイズが魅力。軽量なボディ(1190kg・「e-POWER S」)のおかげで、好燃費を達成した。
2代目ノートはハイブリッド仕様を追加したことで売上を大きく伸ばし、デビュー月の月間販売台数で総合トップになっている。
中古車市場では2代目ノート「e-POWER」だけで約3400台が流通しており、選択肢は豊富。
デビュー年近くの年式なら走行距離5万km以下の物件で、総額85万円~と価格もリーズナブルだ。
▼検索条件
日産 ノート(2代目) × ハイブリッド車第4位 |日産 セレナ(5代目)
■生産期間:2016年8月~2022年11月
■中古車平均価格:254万円
■燃費(ハイブリッド車):13.2~18.0km/L(WLTCモード)
5ナンバーサイズに収まる(一部仕様を除く)ミニバンの日産 セレナ。その5代目ではデビュー時からスマートシンプルハイブリッド(S-HYBRID)車が設定されていたが、2018年2月のマイナーチェンジで「e-POWER」車も追加された。S-HYBRID車の燃費が13.2 km/Lなのに対して、e-POWER車は18.0km/L(ともにWLTCモード)と大きな違いがある。
「e-POWER」の仕組みはエンジンを発電に用い、モーターで駆動するシリーズ式だ。これはノートのハイブリッドと同様だが、セレナにはバッテリー単独での走行を行う「マナーモード」と、バッテリー単独走行時に事前に充電を行う「チャージモード」が追加搭載されている。
e-POWER車は全車、セカンドシートがキャプテンシートとなる7人乗り仕様。外観でもフロントグリルにブルーのアクセントが入るなどの違いがある。
標準スタイルの他、カスタムスタイルである「ハイウェイスター」、日産直系ファクトリーのオーテックジャパンによる「AUTECH」、乗降時にステップが出てくる「ステップタイプ」、福祉車両の「ライフケアビークル」にもe-POWER車が設定された。
中古車市場に流通している5代目セレナの9割以上がハイブリッド車となっている。
そのうち約7割がS-HYBRID車で、e-POWER車は約3割だ。
▼検索条件
日産 セレナ(5代目) × ハイブリッド車第5位 |トヨタ プリウス(4代目)
■生産期間:2015年12月~2022年11月
■中古車平均価格:200万円
■燃費(ハイブリッド車):25.4~32.1km/L(WLTCモード)
つい最近まで現行モデルだった4代目プリウスも3代目に続いてランクイン。車体サイズはさらに大きくなり、全長:4575mm × 全幅:1760mm × 全高:1470mm(後期型・FF)となったが、車両重量は先代とほぼ変わらないレベルに抑えられている。
パワーユニットでは先代の1.8Lエンジンを踏襲しているが効率を改善。さらにハイブリッドシステム全体の軽量化、効率化やリチウムイオンバッテリーの採用などによって先代を大きく上回る好燃費を実現した(37.2~40.8 km/L・JC08モード)。
また従来のFFに加えて、歴代プリウスで初めてフルタイム4WD「E-Four」を設定。後輪を専用モーターで駆動する方式となっている。
2018年12月にはフロントバンパーやグリル、ヘッドライトなどのデザインを変更する大規模なマイナーチェンジが実施されている。
中古車市場には4000台を超える物件が流通。
最近まで現行モデルだったために中古車平均価格はやや高めだが、デビュー年に近い年式なら走行距離1万km程度のものでも総額120万円台から狙える。
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トヨタ プリウス(4代目)第6位 |トヨタ アクア(初代)
■生産期間:2011年12月~2021年6月
■中古車平均価格:100万円
■燃費(ハイブリッド車):27.2~29.8km/L(WLTCモード)
プリウスの車体サイズが代を経るごとに大きくなってきたことを受け、トヨタのラインナップに新たなコンパクトハイブリッドが必要になった。そこで開発されたのがアクアだ。ハイブリッド専用モデルでボディサイズは5ナンバーに収まる全長:3995mm × 全幅:1695mm × 全高:1445mm(デビュー時)。
空気抵抗を低減するためにフロントウインドウの角度を寝かせた外観デザインとした上で、居住空間を広く確保したパッケージが特徴。バッテリーを後席下に配置することで、通常のコンパクトハッチバックと変わらない車内空間を実現している。
ハイブリッドシステムは2代目プリウスに搭載された「THS-Ⅱ」をベースとして、アクア専用にコンパクト化&軽量化したものが搭載された。1.5Lエンジン+モーターの組み合わせだ。
基本設計は10年以上前だが、軽量な車体と「THS-Ⅱ」による好燃費は現在の水準から見ても優秀である。
10年近くにわたって生産されたロングライフモデルでもある。2017年6月にはフロントまわりの大幅なデザイン変更およびCrossoverを追加するマイナーチェンジが実施された。
中古車市場には6000台以上が流通している。総額50万円以下で狙えるものがあるが、走行距離が10万kmを超えるものがほとんど。
予算を60万円までアップすれば、走行距離6万km程度の物件も見つけることができる。
▼検索条件
トヨタ アクア(初代)第7位 |ホンダ フリード(2代目)
■生産期間:2016年9月~
■中古車平均価格:214万円
■燃費(ハイブリッド車):19.8~20.9km/L(WLTCモード)
三角と四角を足したスタイルで人気となったホンダのコンパクトミニバン、現行型は2代目だ。
5ナンバーサイズに収まるボディの中で広い車内空間と、運転しやすさを両立。3列シートが欲しいけどワンボックス型ミニバンが苦手、という人に向けたパッケージとなっている。
ハイブリッドには、初代の途中から採用された「Honda IMAシステム」とは異なる「SPORT HYBRID i-DCD」を採用。7速デュアルクラッチトランスミッションにモーターを組み込み、エンジンをアシストするパラレル式ハイブリッドだ。初代と同排気量のエンジンながらシステム出力と燃費を大きく向上させ、モーターのみでの走行も可能とするなど性能が大きく進化した。
また、コンパクトミニバンのハイブリッド車では珍しく、FFだけでなく4WDもラインナップしている。パワーコントロールユニットとバッテリーを小型化し、1列目シート下に設置したことで実現した。
2019年10月にはフロントまわりのデザイン変更を含む大規模なマイナーチェンジが実施されている。
モデルライフが6年超と長いため、中古車流通台数は約3000台、うちハイブリッドは約1200台と多い。
予算150万円から両側電動スライドドア付きの物件を探すことが可能。デザイン変更後の後期型は総額180万円から探すことができる。
▼検索条件
ホンダ フリード(2代目) × ハイブリッド車第8位 |トヨタ ライズ(初代)
■生産期間:2021年11月~
■中古車平均価格:214万円
■燃費(ハイブリッド車):28.0km/L(WLTCモード)
5ナンバーサイズに収まるSUVで、ダイハツ ロッキー(2代目)の兄弟車にあたる。シャシーやエンジンなど、設計はダイハツが担当した。コンパクトながらSUVらしい迫力のあるデザイン、デッキボードの採用で使い勝手を良くした荷室が魅力だ。
デビューから2年目の2021年11月に行われたマイナーチェンジでハイブリッド車を追加。搭載されるシステムはダイハツが開発した「e-SMARTハイブリッド」で、駆動力はすべてモーターが担い、1.2Lガソリンエンジンで発電するシリーズ式ハイブリッドとなる。ハイブリッド車にはアクセルペダルのみで車速コントロールを可能とする「スマートペダル」も採用された。
ガソリン車にはFFとフルタイム4WDが用意されるライズだが、ハイブリッド車はFFのみの設定だ。
ガソリン車も含めたライズの中古車は2000台を超える。しかし、ハイブリッドに絞ると130台と選択肢は多くない。
しかしながら大半の物件が走行距離1万km以下。総額250万円以下でも低走行車が狙える状況だ。
▼検索条件
トヨタ ライズ(初代) × ハイブリッド車第9位 |日産 エクストレイル(3代目)
■生産期間:2013年12月~2022年6月
■中古車平均価格:191万円
■燃費(ハイブリッド車):13.8~15.0km/L(WLTCモード)
アクティブに使えるミドルクラスSUVのエクストレイルも、3代目でハイブリッド車が追加されている。現行モデルの「e-POWER」とは異なる、「インテリジェントデュアルクラッチコントロール」というシステムが採用されている。
これはガソリン車と同じ2Lエンジンと、デュアルクラッチ式7速トランスミッションに内蔵したモーターを駆動力とするもの。主な駆動力はエンジンで、モーターはアシスト的な役割、つまりパラレル式ハイブリッドだ。
ハイブリッド車では低転がり抵抗タイヤを採用。このクラスのSUVとしては良好な燃費を達成した。コンパクトなリチウムイオンバッテリーを採用することで、ガソリン車と全く変わらない居住空間や荷室容量を確保することにも成功している。
駆動方式はFFとフルタイム4WDの2種類。
現在の中古車市場には700台近くが流通している。
マイナーチェンジ前の前期型であれば総額120万円から狙うことが可能。予算を160万円までアップすれば走行距離5万km以下のものも見つけることができる。
後継モデルの新型が発売されているが、まだ走行距離2万km以下の低走行車もあるのでコンディション重視の人はチェックしてみてほしい。
▼検索条件
日産 エクストレイル(3代目) × ハイブリッド車第10位 |トヨタ ヴォクシー(3代目)
■生産期間:2014年1月~2021年11月
■中古車平均価格:191万円
■燃費(ハイブリッド車):18.4~19.0km/L(WLTCモード)
トヨタの3列シート・ミドルクラスミニバンで、同社ノアの兄弟車でもあるヴォクシー。
3代目では床面の低床化、フラット化によって頭上高に余裕のある車内空間と使い勝手の良い荷室、そして低重心な走りを実現した。
2-3-3の8人乗り仕様と、2列目シートをキャプテンシートとした7人乗り仕様があるが、ハイブリッドは7人乗り仕様のみ。
ヴォクシーで初めて設定されたハイブリッド車は、プリウスと同じ「THS-Ⅱ」に1.8Lガソリンエンジンを組み入れたもの。3列シートミニバンとしては非常に優秀な燃費性能を達成している。
デビュー時には5ナンバーボディの通常スタイルだったが、2020年4月に全車種併売化(東京都を除く)された際に、通常スタイルのヴォクシーがノアに統合された関係で3ナンバー・エアロスタイルの「ZS」へとチェンジ。エンブレムもネッツ専用のものからトヨタのTマークに変更された。
中古車流通台数は約900台と選択肢は豊富。大半が両側電動スライドドア付きとなっている。
総額150万円以下から流通しているが、このゾーンは走行距離10万km前後のものが多い。
予算を190万円までアップすれば走行距離7万km以下の物件も見つかる。人気のエアロ装着車や後席モニター付きは数が少ないため狙うなら早めの問い合わせをオススメしたい。
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トヨタ ヴォクシー(3代目) × ハイブリッド車第11位 |トヨタ シエンタ(2代目)
■生産期間:2015年7月~2022年7月
■中古車平均価格:163万円
■燃費(ハイブリッド車):27.1~28.8km/L(JC08モード)
2代目シエンタは「トレッキングシューズ」をイメージした、というサイドシルエットが特徴。4(ウェルキャブ専用)、5、6、7人乗りと豊富なシート・バリエーションとなっていた。
ハイブリッド車は2代目デビュー当初から設定され、ハイブリッド用バッテリ−を2列目シート足元下に、燃料タンクを2列目シート下に配置することでフラットなフロアを実現。
座面高を後席に行くほど高くし、すべての席で広々とした視界を確保するシアターレイアウトもガソリン車同様のものとなった。
2018年9月のマイナーチェンジでフロントグリルなどのデザインが変更されるとともに、5人乗り仕様で荷物をたくさん積める「ファンベース」を追加。ハイブリッド仕様も設定された。
ガソリン車主体のラインナップではあったが、中古車市場ではハイブリッド車も1300台以上流通している。
新型となる3代目が発売されたためか、総額100万円台前半の物件も増加している。予算130万円で人気の両側電動スライドドア車を手に入れることも可能。
▼検索条件
トヨタ シエンタ(2代目) × ハイブリッド車第12位 |トヨタ ハリアー(4代目)
■生産期間:2020年6月~
■中古車平均価格:429万円
■燃費(ハイブリッド車):21.6~22.3km/L(WLTCモード)
2020年6月、約7年ぶりのフルモデルチェンジで4代目に。クーペフォルムの高級クロスオーバーSUVとして独自路線を歩んできたハリアーも、初代の登場から四半世紀がたった。
ハイブリッド車は3代目の時代から設定されていたが、4代目では新エンジンを採用するなど、さらなる効率化が図られている。ハリアーの中でハイブリッド車は単なるエコモデルではなく、ハイパワーかつ低燃費の上位モデルという位置付けだ。ハイブリッドシステムにはプリウスと同じ、「THS-Ⅱ」が先代に引き続き採用された。
2022年9月にはハリアー初のプラグインハイブリッド車を追加。こちらは最上級グレード「Z」のみの設定で、他グレードではオプションとなる「レザーパッケージ」が標準装備となっている。
中古車市場には500台程度が流通。4代目ハリアー全体の4割弱がハイブリッド車という状況だ。
新車に比べてまだ値頃感はないが、低走行車が大半。短い納期も考えると要チェックと言える。
▼検索条件
トヨタ ハリアー(4代目) × ハイブリッド車第13位 |ホンダ フィット(3代目)
■生産期間:2013年9月~2020年1月
■中古車平均価格:97万円
■燃費(ハイブリッド車):28.0~37.2km/L(JC08モード)
ベーシックなコンパクトカーとして人気のフィットにも、2代目からハイブリッド車が設定されてきた。3代目で新たに採用されたのは7速デュアルクラッチトランスミッションにモーターを組み込み、エンジンをアシストするパラレル式ハイブリッドの「SPORT HYBRID i-DCD」。
燃費向上のみを目的としていた初代の「Honda IMAシステム」とは異なり、動力補助にも積極的にモーターを用いるタイプだ。「エンジンドライブ」「ハイブリッドドライブ」「EVドライブ」の3つの走行モードを切り替えることで、エンジンとモーターの駆動力配分を最適化させた。
また、ブレーキにも電動サーボブレーキシステムを採用することで回生効率を改善、燃費向上にもひと役かっている。
従来、コンパクトクラスのハイブリッド車ではスペースの都合上、4WD化することが難しいとされてきたが、フィットはいち早く4WDをラインナップ。ハイブリッドに対するホンダのこだわりが感じられる部分だ。
中古車流通量は約2000台と豊富。予算100万円あれば、燃費が向上した最終型のモデルを狙うことができる。
4WDは約250台あまりと多くはない。
▼検索条件
ホンダ フィット(3代目) × ハイブリッド車第14位 |日産 セレナ(4代目)
■生産期間:2010年11月~2016年7月
■中古車平均価格:89万円
■燃費(ハイブリッド車):15.2km/L(JC08モード)
日産のミドルサイズミニバンであるセレナ、4代目は2010年に登場した。
外観は洗練されたデザイン。内装では室内長を先代比300mmも拡大するなど、使い勝手も大幅に向上させたモデルだ。
4代目セレナに搭載されたハイブリッドは減速時の回生エネルギーをバッテリーに蓄え、アイドリングストップからのエンジン再始動や加速アシストにモーターを使う「スマートシンプルハイブリッド(S-HYBRID)」。2012年8月のマイナーチェンジでほとんどのグレードに標準採用された。
モーターによるアシストは限定的(加速開始直後の約1秒間)であるものの、燃費への貢献は小さくなく、通常ガソリン車が13.8 km/L であるのに対してS-HYBRID 車は15.2km/L(JC08モード)となっている。
中古車市場では4代目セレナ全体のうち、約半数がS-HYBRID車で1200台超が流通している。
人気の両側電動スライドドア、後席モニター付きの物件も400台以上あり総額70万円から探すことができる。
▼検索条件
日産 セレナ(4代目) × ハイブリッド車第15位 |ホンダ ステップワゴン(5代目)
■生産期間:2017年9月~2022年4月
■中古車平均価格:89万円
■燃費(ハイブリッド車):20.0km/L(JC08モード)
ステップワゴンはトヨタ ノアやヴォクシーなどと同じく5ナンバーサイズを主戦場とするホンダのミドルサイズミニバン。
5代目は跳ね上げ式テールゲートが横にも開く横開き式サブドアを備えた「わくわくゲート」を採用したことで話題となった。
カスタムスタイルである「スパーダ」にハイブリッド車が追加されたのは2017年9月。2L ガソリンエンジンにフィット、フリードなどと同じ「SPORT HYBRID i-DCD」が組み合わされ、20.0km/L(JC08モード)という好燃費を達成した。
2018年12月には標準スタイルにもハイブリッド車を拡大している。
ハイブリッド車には専用サスペンションチューニングが施され、上位グレードには専用パフォーマンスダンパーも装備されるなど走りにもこだわったモデルだ。
なお、「わくわくゲート」は6代目現行型で廃止に。現在では中古車でしか手に入れられない装備となっている。
中古車市場に流通している5代目ステップワゴン全体の中でハイブリッド車は3割弱だ。大半がカスタムグレードのスパーダとなっている。
2022年まで販売されていたこともあり、走行距離3万km以下の物件も200台近く流通している。
▼検索条件
ホンダ ステップワゴン(5代目) × ハイブリッド車第16位 |スズキ ハスラー(初代)
■生産期間:2015年5月~2019年11月
■中古車平均価格:98万円
■燃費(ハイブリッド車):26.2~32.0km/L(JC08モード)
トールワゴンのクロスオーバーSUVという新ジャンルを築いた初代ハスラー。
デビュー時から減速時に回収したエネルギーを電装品への供給に生かす「エネチャージ」が採用されていた。しかし、ハイブリッドと呼べるのは、2015年5月のマイナーチェンジで「S-エネチャージ」に進化してからだ。
「S-エネチャージ」は回生エネルギーをバッテリーに蓄えて電装品に供給するだけでなく、オルターネーターをそのままアシストモーターとして使い、エンジンの駆動力を補助するもの。いわゆるマイルドハイブリッドの一種と言える。
ハイブリッドとしては比較的シンプルな仕組みだが、「S-エネチャージ」なしの5速MT車が26.4 km/Lなのに対して、「S-エネチャージ」のCVT車は32.0km/L(ともにJC08モード)と燃費の差は歴然だ。
「S-エネチャージ」は最廉価の「A」を除くCVT車に採用された。
中古車市場に流通している初代ハスラーの中で「S-エネチャージ」の装着率は約半数の1600台超。豊富なカラーバリエーションから選ぶことができる。
予算50万円から探すことができる。走行距離5万km以下に絞っても総額70万円から狙うことが可能だ。
▼検索条件
スズキ ハスラー(初代) × ハイブリッド車第17位 |スズキ ハスラー(2代目)
■生産期間:2019年12月~
■中古車平均価格:158万円
■燃費(ハイブリッド車):20.8~25.0km/L(WLTCモード)
2代目ハスラーは大ヒットした初代のイメージを忠実に守りつつ、より四角いフォルムとして居住空間の拡大が図られた。
ホイールベースも伸張され、直進安定性を向上させるとともに初代より広い後席スペースを得ることに成功している。
2代目ではマイルドハイブリッドが全車への標準装備に。「S-エネチャージ」という名称は使われなくなったが、1機のモーターでバッテリーへの充電と駆動アシストを兼ねる仕組み自体は初代と同じだ。
装備が豪華になり、重量がやや重くなったわりに燃費は初代からわずかに悪化した程度(JC08モードでは24.4~30.4 km/L)。クロスオーバーSUVとしてタフな構造であることを考えると優秀な数字だろう。
中古車の流通量は1800台超と豊富。総額120万円から狙うことができる。初代同様に2代目もカラーバリエーションが豊富だ。
現行型モデルということもあり、大半が走行距離3万km以下の物件となっている。
▼検索条件
スズキ ハスラー(2代目) × ハイブリッド車第18位 |トヨタ RAV4(4代目)
■生産期間:2019年4月~
■中古車平均価格:353万円
■燃費(ハイブリッド車):20.6~21.4km/L(WLTCモード)
2016年の3代目生産終了以来、約2年半ぶりに国内市場へと帰ってきたRAV4。
ハリアーなどと共通の新プラットフォームを採用することで、ボディサイズは全長:4600-4610mm × 全幅:1855-1865mm × 全高:1685mm-1695mmという堂々としたものに。かつて販売されていたハイラックスサーフに迫るサイズ感だ。
ハイブリッド車は日本未発売の先代から設定されていたが、国内モデルでは晴れて現行型からの初採用となった。搭載されるシステムはエンジンを2.5Lガソリンとする「THS-Ⅱ」で、フルタイム4WD仕様は「E-Four」。つまり前輪をエンジンとモーターで駆動し、後輪を単独のモーターで駆動するタイプだ。
ドライブモードセレクターがダイアル式に(ガソリン車はスイッチ式)、フルオートエアコンが高機能型になるなど、装備内容にもガソリン車との違いがある。
なお、ガソリン車に設定されている「Adventure」グレードはハイブリッド車には用意されない。
中古車市場には2000台弱の物件が流通し、そのうちハイブリッド比率は2割強の約450台。
4WDの方が流通量は多く約390台。総額300万円から探すことができる。
▼検索条件
トヨタ RAV4(4代目) × ハイブリッド車第19位 |スズキ スペーシア(2代目)
■生産期間:2017年12月~
■中古車平均価格:150万円
■燃費(ハイブリッド車):19.2~22.2km/L(WLTCモード)
スペーシアは両側スライドドアを備える軽ハイトワゴン。現行型となる2代目は、全車がマイルドハイブリッド仕様となった。
全高とホイールベースの拡大により、車内空間は先代よりも格段に広くなり、スーパーハイトワゴンとしての使い勝手が大幅に向上。
通常スタイルと迫力あるルックスの「カスタム」に加え、SUVテイストの「ギア」が新設されたことも話題となった。
マイルドハイブリッドはハスラーなどに採用されているのと同様のもので、最長10秒間、モーターによるクリープ走行ができる。深夜の車庫入れなどに便利な機能だ。発進加速時にモーターアシストを強める「パワーモードスイッチ」も追加された。
デビューから5年以上経過したことで、中古車市場には約4900台が流通。総額100万円以下で狙える物件も増えている。
人気のSUVテイストのギアも約780台流通。こちらは総額120万円から探すことが可能だ。
▼検索条件
スズキ スペーシア(2代目)第20位 |ホンダ ヴェゼル(2代目)
■生産期間:2021年4月~
■中古車平均価格:329万円
■燃費(ハイブリッド車):22.0~24.8km/L(WLTCモード)
コンパクトなサイズながら、風格があるスタイルで大ヒットしたクロスオーバーSUVの2代目モデル。フロントマスクの大胆なイメージチェンジが図られた。
ハイリッドシステムについてもモーターを補助的にしか用いなかった初代の「SPORT HYBRID i-DCD」とは異なる新世代へとチェンジ。
中低速域はモーターのみで駆動し、エンジンは発電を担当。高速巡航時は逆にエンジンが主体となって駆動する、このシステムは「e:HEV」と呼ばれている。
4WDシステムもモーターで後輪を駆動するのではなく、プロペラシャフトを備えた本格的なものだ。
制御がより高度化したおかげで、このクラスのSUVとしては非常に良好な燃費となった。
中古車市場においても8割近くが「e:HEV」となっており600台超が流通している。
長期の納車待ち状態となっている人気グレードのプレイも100台ほどあり、総額360万円から購入することが可能。
▼検索条件
ホンダ ヴェゼル(2代目) × ハイブリッド車※記事内の情報は2023年2月28日時点のものです。
自動車ライター
田端邦彦
自動車専門誌で編集長を経験後、住宅、コミュニティ、ライフスタイル、サイエンスなど様々なジャンルでライターとして活動。車が大好きだけどメカオタクにあらず。車と生活の楽しいカンケーを日々探求している。プライベートでは公園で、オフィスで、自宅でキャンプしちゃうプロジェクトの運営にも参加。