ディスカバリースポーツの新車を検討ならまずは中古車に注目。予算300万円から探せます!
カテゴリー: 特選車
タグ: ランドローバー / SUV / クルマを選び始めた人向け / スタイリッシュ / 高級 / フルタイム4WD / ディスカバリースポーツ / 田端邦彦
2023/01/03
マルチに使えるプレミアムSUVが中古ならオトクに買える
2014年、新たにランドローバー・ファミリーの一員となったディスカバリースポーツ。
同ブランドの中ではコンパクトで扱いやすく、動力性能や快適性は必要十分以上。オフロード性能も本格的で、そのうえ3列シートにもできる。
ディスカバリースポーツはそんなマルチパーパス性が魅力のSUVだ。
デビューから約8年たった現在、新車は昨今の半導体不足や新型コロナウイルスの影響により納期に大幅な遅れが生じている。今注文しても納車されるのは来年夏以降という状況だ。
それなら短納期で手に入る中古車に目を向けてはいかがだろう?
新車とほとんど変わらないコンディションの物件はもちろん、走行距離少なめで新車価格より140万円以上安い支払総額の物件も存在する。
この記事ではディスカバリースポーツ(現行型)の概要を振り返りながら、オススメの中古車を紹介していこう。
▼検索条件
ランドローバー ディスカバリースポーツ(現行型) × 全国【ボディサイズ・デザイン】コンパクトなのに7人乗り仕様もある
“ディスカバリー”の名を冠しているが、プラットフォームはレンジローバーイヴォークと共通。ボディサイズも全長:4610mm × 全幅:1895mm × 全高:1725mm(デビュー時)と、兄弟分のディスカバリーよりもずっとコンパクトだ。
ただし、国産SUVではミドルサイズとされるランドクルーザープラドより若干幅広で、BMW X3やアウディQ5などに近いサイズ感ではある。オプションで3列シートを追加することが可能であり、居住性にも重きが置かれたパッケージングだ。
3列目シートはメルセデス・ベンツ GLBなどと同様に子供向けのコンパクトサイズだが、いざというときに対応できるのはファミリー世代ユーザーにとって大きなアドバンテージとなるだろう。
フロントマスクをはじめデザインについては精悍さを重視したもので、ディスカバリーよりレンジローバーイヴォークに近い。ただ全長、ホイールベースはディスカバリースポーツの方が圧倒的に長く、背も高め。また、キャビン形状もボクシーだ。
つまり、ディスカバリースポーツはレンジローバーイヴォークと設計を共有しながら、SUVとしてよりコンサバティブな方向にシフトし、かつ7人乗りにも対応させたファミリー向けモデルといえる。
なお、2019年11月にディスカバリースポーツはプラットフォームを一新するマイナーチェンジを実施し、新たにシグネチャーLEDヘッドライトなどが採用されているが、ボディサイズやデザインに大きな変更はない。
【エンジンタイプ】ガソリン、ディーゼル、PHEVの豊富なラインナップ
ディスカバリースポーツはこれまで、大きく2回のエンジンタイプ変更が行われており、前期・中期・後期に分けることができる。
2014年10月~2017年10月までの前期型に搭載されていたのは、240ps仕様の2L 直4ガソリンターボエンジンのみ。「SE」「HSE」「HSEラグジュアリー」の3グレード展開だったが、どのグレードでも同じエンジンだ。
2017年11月~2019年10月までの中期型ではガソリンエンジンを新世代のINGENIUM 2L 直4ガソリンターボに一新(ただし、スペックは従来型とほぼ同じ)するとともに、180ps仕様のINGENIUM 2L 直4ディーゼルターボエンジン「D180」が追加された。
グレードも見直され、「SE」の下に「ピュア」というエントリーグレードが登場した。
2019年11月には、プラットフォーム、ガソリンエンジン、グレード体系とも一新するというフルモデルチェンジに近い内容の変更を実施。
通常グレードには200ps仕様の2L 直4ガソリンターボエンジン「P200」を、新たに追加された「Rダイナミック」系グレードには250ps仕様の2L 直4ガソリンターボエンジン「P250」を搭載。
ディーゼルエンジンはしばらく従来の「D180」が踏襲されたが、2020年11月の変更で200psにパワーアップ、マイルドハイブリッド化も果たした。
2021年8月には、1.5L 直3ガソリンエンジンとモーターを組み合わせたプラグインハイブリッド「P300e PHEV」も追加。
エンジンラインナップを整理すると、下記のとおりだ(カッコ内はグレード名)。
■前期型(2014年10月~2017年10月)
・2L 直4ガソリンターボエンジン:「SE」「H SE」「HSEラグジュアリー」
■中期型(2017年11月~2019年10月)
・INGENIUM 2L 直4ガソリンターボエンジン「P240」:「ピュア」「SE」「HSE」「HSEラグジュアリー」
・INGENIUM 2L 直4ディーゼルターボエンジン「D180」:「ピュア」「SE」「HSE」「HSEラグジュアリー」
■後期型(2019年11月~)
・200ps仕様INGENIUM 2L 直4ガソリンターボエンジン「P200」:ベースグレード「S」「SE」
・250ps仕様INGENIUM 2L 直4ガソリンターボエンジン「P250」:「Rダイナミック S」「RダイナミックSE」「RダイナミックHSE」
・180ps仕様INGENIUM 2L 直4ディーゼルターボエンジン「D180」(~2020年10月):ベースグレード「S」「Rダイナミック S」「RダイナミックSE」
・200ps仕様INGENIUM 2L 直4ディーゼルターボエンジン「D200」(2020年11月~):ベースグレード「S」「Rダイナミック S」「RダイナミックSE」
・プラグインハイブリッド「P300e PHEV」(2021年8月~):「Rダイナミック S」「RダイナミックSE」「RダイナミックHSE」
【機能・安全性能】ランドローバーらしい悪路走破性
タフなオフロード性能を誇るディスカバリーの弟分だけあり、悪路走破性能についてもライバルとなるSUV以上に力が入れられている。
路面状況に応じてドライバーが任意に走行モードを切り替えることができる「テレインレスポンス2」、渡河時に水深を測って警告してくれる「ウェイドセンシング」、ボンネット下を透視するかのようにモニターで表示する「ClearSightグラウンドビュー」など、先進技術によるドライバーサポートもバッチリだ。
他のランドローバー車同様、エンジンのスロットルマッピングやシフトスケジュールをカスタマイズできる「コンフィギュラブルダイナミクス」、快適性と俊敏性をバランスする「アダプティブダイナミクス」などの機能も搭載。安全装備についても充実しており、自動緊急ブレーキ、歩行者用エアバッグなどが標準装備となっている。
【オススメの中古車】年式の新しい物件が充実
中古車市場での流通量は130台前後と多くはないが、中古車平均価格は450万円前後と、新車価格(デビュー時の価格は492万~692万円)の水準を大きく下回っている。
デビュー直後の年式より、2017~2020年の物件数が充実しており、今なら比較的年式の新しい物件がリーズナブルに手に入る。
コスパ重視で選ぶなら、前期 or 中期型の「HSE」が狙い目だ。
▼検索条件
ランドローバー ディスカバリースポーツ(現行型) × 前・中期 × 「HSE」「SE」と「HSE」グレードのガソリンエンジンについては、後期型よりも前期 or 中期型の方がパワーで上回っており、あえて選ぶ価値がある。前期型なら走行距離4万km以下の物件でも総額290万円弱から探すことができるだろう。
ディーゼルの太いトルクと経済性を求めるなら、中期型のディーゼルのお買い得感が高く、流通量も比較的多め。
▼検索条件
ランドローバー ディスカバリースポーツ(現行型) × 中期 × ディーゼル走行距離4万km以下の物件でも総額400万円前後から探すことができる。当時の新車価格が540万円以上だったことを考えるとリーズナブルだ。
ちなみに、ディスカバリースポーツの中古車全体のうち、約3割がディーゼル。その多くが180ps仕様の「D180」となっている。
流通台数こそ少なめながら、走行距離5000km以下の新車に限りなく近い物件もある。一例を挙げると、2021年式の「S D180」・走行距離4000km・修復歴なし・オプション付きの物件で総額615万円ほど。
当該年式・グレードの新車価格が車両本体価格606万円なので、およそ諸経費分は安く購入できる計算だ。できるだけコンディションを重視したいという人は、積極的に狙ってみてほしい
▼検索条件
ランドローバー ディスカバリースポーツ(現行型) × 全国※記事内の情報は2022年12月22日時点のものです。
自動車ライター
田端邦彦
自動車専門誌で編集長を経験後、住宅、コミュニティ、ライフスタイル、サイエンスなど様々なジャンルでライターとして活動。車が大好きだけどメカオタクにあらず。車と生活の楽しいカンケーを日々探求している。プライベートでは公園で、オフィスで、自宅でキャンプしちゃうプロジェクトの運営にも参加。