3列シートのSUVを100万円ぐらいで手に入れたいなら、トヨタ ヴァンガードがオススメ!
2022/12/31
3列シートで上質なクロスオーバーSUV「ヴァンガード」なら予算100万円程度でOK!
いまだに全くその人気が衰えるところを知らないクロスオーバーSUV。乗用車的な乗りやすさをもっていながらも、高い走破性を思わせる最低地上高の高さや、使い勝手の良い荷室など、人気となるのもうなずける要素が多く詰まっているモデルであることも衰え知らずの人気の要因です。
ただ、その高い人気が故に中古車となってもなかなか価格が下がらないというのは、購入するユーザーからしてみれば悩みの種。特に高級さも持ち合わせた上級モデルとなると、なかなか買いやすい価格帯で見つけるのは難しいと言わざるを得ません。
しかし、そんな上質さを兼ね備えたクロスオーバーSUVかつ7人が乗車可能な3列シートモデルでありながら、100万円程の予算で比較的状態の良い物件を狙える車種がありました。それこそがトヨタのヴァンガードなのです!
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トヨタ ヴァンガード(初代)×全国モデル概要:日本未導入のRAV4がベースの3列モデルも存在するヴァンガード
ヴァンガードとは2007年8月に新規車種として登場したモデルで、「Active&Luxury」をキーワードに生まれたクロスオーバーSUVです。
ベースとなっているのは3世代目のRAV4なのですが、日本には存在しなかったロングボディ仕様がベースとなっており、3列7人乗り仕様がラインナップされていることが最大の特徴(2列5人仕様もアリ)。
フロントマスクは同時期のカムリを思わせるもので、メッキパーツを上手く組み合わせたエクステリアはSUVのオフロードっぽさを上手く消した上質なものとなっていました。
そんな上級車種の雰囲気をもつヴァンガードではありますが、全長は4570mmと比較的コンパクトで、街乗りでも扱いやすいサイズとなっています。
その分、3列目シートはそこまで広くはないのですが、普段は格納してラゲージスペースとして使用し、いざというときに+2人が乗れると考えれば十分ではないでしょうか?
搭載されるエンジンは、直列4気筒2.4LとV型6気筒3.5Lの2本立て。3.5Lエンジンは2代目アルファード/ヴェルファイアにも搭載された280psを発生するもので、上級車種らしい余裕ある走りを楽しむことができます。
駆動方式は、登場直後は全車4WDのみとなっていましたが、2008年8月の一部改良で2.4Lにのみ前輪駆動モデルを追加。街乗り中心のユーザーにとっては嬉しい追加となりました。
そんなヴァンガードの気になる燃費は、3.5Lモデルが9.6km/L、2.4Lモデルは4WDが12.6km/L、2WDが13.0~13.2km/Lとなり、3.5Lモデルはハイオク仕様となるので、動力性能を取るか、燃費や税金を含めた維持費を取るか悩ましいところかもしれません。
では、次章より中古車相場に加えオススメの狙い方について見ていきましょう。
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トヨタ ヴァンガード(初代)×全国相場:ヴァンガードの中古車平均価格は100万円切り! 2.4Lの2WDモデルが大半を占める
そんなヴァンガードの中古車物件は執筆時点で268台の掲載があり、その平均車両本体価格は99.9万円とこの時点で100万円を切っています。
価格の幅は57.8万~188万円と、新車時価格のおよそ250万~340万円からすると非常に値頃感の高いものとなっているようです。
ちなみに高額の部類の物件の中には、最近流行りのリフトアップ&オフロードタイヤを履いたカスタマイズが施されたものも多く、そういった楽しみ方を考えているのであれば検討する価値があるかもしれません。
掲載物件の大多数は2.4Lモデルで、3.5Lモデルはわずか6台のみ。その2.4Lモデルの中でも2WDは167台と半数以上を占めており、当時から価格と装備のバランスのとれた2.4Lの2WD車が人気だったことをうかがい知ることができました。
狙い方1:総額100万円程度で狙うならマイナーチェンジ前のベースグレードを
この記事の冒頭でも言っていた予算100万円程度でヴァンガードを狙う場合。
オススメは、2010年2月に実施されたマイナーチェンジ以前のもので、最もベーシックなグレードである「240S」となります。
この価格帯での物件数が多いのに加え、走行距離5万~6万km台と少なめの物件や、ディーラー系中古車店で手厚い保証が付く物件もチラホラ見つけることができます。
後期型でももう少し距離を走っているものであれば手の届く物件もあるため、じっくり探すことができれば希望の条件の物件を見つけることも不可能ではなさそうです。
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トヨタ ヴァンガード(初代)×総額100万円以上120万円以下×全国狙い方2:距離少なめな後期型を狙うなら予算120万~130万円を見ておきたい
質感の高さに加え、走行距離が少なく物件の程度がいいものを、とお考えであるならば、後期型に絞った狙い方をオススメします。
その場合は予算を120万~130万円程までアップしましょう。
そうすると2010年2月以降の後期型かつ、走行距離5万km以下の物件で、240Sの「Sパッケージ」や「Gパッケージ」といった上級グレードも手の届くところに入ってくるのです。
ちなみに、3.5Lモデルもこのくらいの予算が用意できれば、執筆時点で掲載されていた物件はすべて射程圏内となるので、余裕の走りを味わいたい人もこのくらいの予算は見ておきたいところでしょう。
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トヨタ ヴァンガード(初代)×後期型×走行距離5万km以下×全国狙い方3:総額100万円以下で狙うなら見極めが重要
できるだけ予算を抑えたいと考えるのであれば、最安値帯である総額100万円以下の物件を狙うのもありでしょう。
執筆時点で総額100万円以下のプライスとなっているヴァンガードは57台と意外と多く掲載されていますが、やはり中心は前期型であったり走行距離が10万kmを超えていたり、もしくは修復歴があるといったものが多くなります。そのため、整備履歴や車の状態など見極める必要がありそうです。
ただ、中には比較的距離の少ないものやディーラー系中古車店で販売されている物件も存在していました。これらの物件は下取りで入庫してコストがかかっていないとか、長期在庫で早めに売り切りたいとか、店舗側の理由によるところが大きいものがほとんどのため、“見つけられたらラッキー”というようなものと言えます。
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トヨタ ヴァンガード(初代)×総額100万円以下×全国今回はトヨタのクロスオーバーSUVであるヴァンガードをご紹介しましたが、トヨタの高級志向なクロスオーバーSUVというと「ハリアー」のイメージが強すぎるのか、ヴァンガードは買い得感が高いモデルという印象。
とはいえ、今後価格が上がる可能性は大いにあるので、気になっている人は周りが気づく前に良い物件を買ってしまうのがオススメですよ!
※記事内の情報は2022年12月21日時点のものです。
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トヨタ ヴァンガード(初代)×全国自動車ライター
小鮒康一(フナタン)
スキマ産業系自動車ライター。元大手自動車関連企業から急転直下でフリーランスライターに。中古車販売店勤務経験もあり、実用車からマニアックな車両まで広く浅く網羅。プライベートはマイナー旧車道一直線かと思ったら、いきなり電気自動車のリーフを買ってしまう暴挙に出る。現在はリーフを手放し3代目インサイトをメインに、NA、NB2台のロードスターや初代パルサー、S660に17系クラウンなど雑多な車種を所有中。