日産 GT-R(R35)人気の理由はナンだ!? カーセンサー・カー・オブ・ザ・イヤー2022ランキング上位モデルを徹底解剖
カテゴリー: 特選車
タグ: 日産 / クーペ / クルマを選び始めた人向け / かっこいい / スタイリッシュ / GT-R / カーセンサー・カー・オブ・ザ・イヤー / 小鮒康一
2022/12/30
日本が誇るスーパースポーツがトップ10入り!
毎年、独自のビッグデータから中古車マーケットで人気だったモデルを選出し、ランキング化しているカーセンサー・カー・オブ・ザ・イヤー。
その2022年度の第5位にランクインしたのが、日産 GT-R(現行型)です。
GT-Rといえば日本が世界に誇るスーパースポーツであり、海外のスーパーカーと肩を並べる実力を持ち合わせていながらも、普段乗りにも供することができる柔軟さが魅力のモデル。
搭載されるVR38DETT型エンジンは、デビュー当初は480psを発生し、その後も度重なる改良によって最新のNISMOモデルでは600psに達する強心臓となりました。
そこに組み合わされるトランスミッションは、ボルグワーナー社製の6プレートデュアルクラッチシステムを採用した2ペダル6速MT。第2世代スカイラインGT-R時代から続く4WDという駆動方式とともに、安定した走りを誰もが楽しめる仕上がりとなっているモデルと言えるでしょう。
前年19位から5位へと大きくジャンプアップしたわけですが、その要因のひとつに1台に対しての問い合わせ数の増加が挙げられます。月間の平均延べ流通台数は前年より減少したにもかかわらず、1台当たりの問い合わせ数はおよそ1.5倍に増加。
2021年に集大成とも言える「T-Spec」がリリース、また受注販売がストップしたことで、いよいよ生産が終了するという説が濃厚になり注目度が大きくアップしたことも要因と考えられます。
執筆時点ではメーカーからは生産終了のアナウンスはなされておらず、後継車種についても一切情報は出ていません。ですが、2022年モデルが完売したあとも動きがないことから、そのうわさも現実味を帯びてきました。
また、価格面でも変動がありました。一時期では400万円台前半から見つけることができた比較的安価な物件などもなくなってしまい、今のうちに買っておかないと手の届かない価格帯になってしまうかもと考えて行動に移したユーザーが多かったと考えられそうです。
実際にGT-Rを所有しているユーザーの声をチェック!
注目度が高まっているGT-Rですが、所有しているユーザーはどんな人たちなのか。今回、GT-Rのオーナー約50人に独自調査を行いました。
購入者の半数近くが運転すること自体を目的に購入しており、さらに70%以上ものユーザーが運転の楽しさ・動力性能に満足しているという点もGT-Rならではの特徴と言えるでしょう。
1年前にGT-Rを購入したという若林さん(30歳・会社経営)も、その高い運動性能とドライバーの思いどおりに動いてくれるハンドリングに大満足をしているオーナーの一人です。
主にドライブを楽しむためにGT-Rを走らせているということで、お子さんを助手席に乗せて週に2~3回、その走り味を楽しんでいるそうです。
4人家族の若林さんですが、普段はミニバンを使用しているということ。GT-Rはセカンドカーとして楽しむ人も多いのかもしれません。
GT-Rの中古車を狙うとしたらどんな物件がオススメ?
15年もの間作り続けられてきたこともあり、価格に非常に幅があるのがGT-Rの中古車の特徴のひとつ。特に現時点では最後の特別仕様車となるT-Specや、NISMOのスペシャルエディションなどは6000万円を超えるプレミア価格となっている一方で、初期型に近いものでは600万~700万円台の価格となっているものもあるほど。
また、長いモデルライフの中で何度か性能面に直結する大きな改良も施されており、高年式モデルほど完成度が高まっているのもGT-Rの特徴。今から狙うのであれば、現行型と同じスタイルとなった2017年モデル以降(いわゆる後期型)を狙いたいところです。
そこで2017年式以降のモデルに絞ると約110台がヒット(執筆時点)。価格は安価な物件でも1300万円台で、走行距離1万km台程度を狙おうとすると1500万円台となり、すでに当時の新車価格を超える価格となっているのが現状です。
この価格帯で狙える後期型はピュアエディションやプレミアムエディション、ブラックエディションといった通常モデルが中心ですが、このあたりが価格面で現実的な選択肢となるでしょう。NISMOとなると最低でも2600万円以上の予算を見ておかなければなりません。
総額1000万円以下でも50台ほどが流通していますが、多くが初期のモデル。2008年式以前はミッションの不具合のリスクがあるため、狙うのであれば対策済みの物件をオススメします。
すでにプレミア価格化が著しいGT-Rではありますが、一気に手の届かない存在となってしまったR34型スカイラインGT-Rの高騰ぶりを考えると、検討中の人は早めに行動した方がいいかもしれません。
▼検索条件
日産 GT-R(現行型) ×全国自動車ライター
小鮒康一(フナタン)
スキマ産業系自動車ライター。元大手自動車関連企業から急転直下でフリーランスライターに。中古車販売店勤務経験もあり、実用車からマニアックな車両まで広く浅く網羅。プライベートはマイナー旧車道一直線かと思ったら、いきなり電気自動車のリーフを買ってしまう暴挙に出る。現在はリーフを手放し3代目インサイトをメインに、NA、NB2台のロードスターや初代パルサー、S660に17系クラウンなど雑多な車種を所有中。