フォルクスワーゲン T-Roc(現行型)▲ツートーンカラーもあるオシャレな外観と、実用本位の作りがフォルクスワーゲン T-Rocの持ち味

前期型のディーゼルターボがオトクに!

日本の道路事情にもちょうど良いコンパクトなボディサイズと、シンプルで飽きのこないデザインを備えたのがフォルクスワーゲン T-Roc(ティー・ロック)だ。

フォルクスワーゲンから、こんなクロスオーバーSUVが発売されるのを長年待ち望んでいた、という人は少なくないだろう。日本に導入されたのは2020年7月。2年後の今年7月には、早くも外観の変更を含むマイナーチェンジが実施されている。

デビューからまだ2年しかたっていないが、中古車市場ではマイナーチェンジ前の前期型がオトクになっている。人気のディーゼルターボが総額300万円台前半~の予算で、余裕をもって狙える状況だ。

この記事では今、オトクになっている現行型フォルクスワーゲン T-Roc前期型の魅力や機能、バリエーションを確認しつつ、オススメのモデルを紹介していこう。
 

T-Roc ▲ティグアンより小振り、T-Crossよりちょっと大きいボディサイズは日本で乗るのにピッタリな大きさ

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【ボディサイズ・見た目・乗車人数】コンパクトだけど実用的

T-Roc ▲リアウンドウを傾斜させたデザインにもかかわらず、後席の頭上空間も余裕あり。ドイツ車らしい巧みなパッケージングだ

T-Rocの車体は、ゴルフなどと同じMQBプラットフォーム。ゴルフのクロスオーバーSUV版と考えても良いだろう。

ボディサイズは全長:4240mm × 全幅:1825mm × 全高:1590mmとコンパクトだ。国産車と比較するなら、全長はトヨタ C-HRやホンダ ヴェゼル、スバル XVなどよりも、かなり短め。だが全幅は日産 エクストレイル、スバル フォレスターなどのミドル級SUVに近いものとなっている。

最小回転半径5mと取り回しが良く、視界は高めのヒップポイントと広いグラスエリアで広々。車両重量1500kg未満という軽快さも日本にぴったりだ。
 

T-Roc ▲ラゲージスペースはゴルフバッグを横向きに置けるサイズ。後席中央部分を倒し、長尺物を積めるのも便利

デザインはフォルクスワーゲンらしくシンプルですっきりしたものとなっているが、ヘッドライトと一体感が持たされたフロントグリル、盛り上がったフェンダーアーチなどでSUVらしいワイド感が演出される。

フロントからリアにかけて、なだらかなラインを描くルーフライン、フロントバンパーに埋め込まれたD字形状のデイタイムランニングライトも特徴的だ。

コンパクトなボディサイズながら、445Lのラゲージスペースを確保するなど実用性も十分。後席シートバックを倒せば最大1290Lにまで荷室を広げられる。

後席はスライド機構こそないものの、座り心地や視界は良好。このあたりはスタイルだけでなく実用性を重視するドイツ車らしいところだ。

ちなみにマイナーチェンジ後の後期型では、フロントグリル内を左右に貫くLEDストリップが追加され、デイタイムランニングライトのデザインも変更されている。
 

T-Roc ▲こちらが後期型のT-Roc
 

【エンジンタイプ】スペックよりも実力重視

T-Roc ▲低回転域からフラットにトルクが出る設定の2Lディーゼルターボエンジン

T-Rocに搭載されるエンジンは下記のとおり。(「」内はグレード名)

・2.0L 直列4気筒ディーゼルターボ:「TDI スタイル」「TDI スタイル デザイン パッケージ」「TDI スポーツ」「TDI Rライン」
・1.5L 直列4気筒ガソリンターボ:「TSI スタイル」「TSI スタイル デザイン パッケージ」(2021年5月~)

デビュー当初は2.0Lディーゼルターボのみだったが、翌年5月に1.5L ガソリンターボモデルが追加された。

TDIモデル(ディーゼル)のスペックは最高出力110kW(150ps)、最大トルク340N・m(34.7kg・m)とディーゼルエンジンのハイパワーが進んだ現代では控えめな数値に見えるが、車体が軽いために余裕たっぷり。18.6km/L(WLTCモード)という燃費性能も立派だ。

そして現在、中古車市場に流通しているT-Rocでは、約4割がディーゼルとなっている。

一方のTSIモデル(ガソリン)は、ガソリンエンジン特有の静粛性とスムーズさが魅力。トルクではディーゼルに及ばないが最高出力はほぼ同じで、こちらも必要十分な動力性能と言える。

前期型の駆動方式は全車FF(前置きエンジン・前輪駆動)。トランスミッションはガソリン、ディーゼルともデュアルクラッチ式の7速DSGが搭載される。走行モードを任意に切り替えられるドライビングプロファイルやパドルシフトも備わり、エコに徹して走ることも、スポーティに走ることも可能としている。

ちなみに、TSIモデルの新車価格はTDIモデルの同グレードに対して20万円安。ただし、上位モデルの「スポーツ」と「Rライン」はガソリン車に設定されない。
 

 

【機能・安全性能】グレードによって乗り味にも差

T-Roc ▲コントロールパネルもメーターもフルデジタル。ハイテク装備についてはクラス水準を大きく超えた豪華さだ

T-Roc前期型のグレード構成は下記のとおり。

「スタイル」:ベーシックな装備のエントリーグレード
「スタイル デザイン パッケージ」:ツートーンカラーを選ぶことができ、パワーテールゲートなどの機能装備も充実
「スポーツ」:スポーティなシートを備えるディーゼル専用グレード
「Rライン」:アダプティブダンパーが装備されるディーゼル専用グレード

グレードによってホイールサイズやサスペンションが異なることから乗り味にも違いがあり、「スタイル」「スタイル デザイン パッケージ」は万人受けするソフトめの乗り味、「スポーツ」はやや硬め、「Rライン」はハンドリングを重視したキビキビした乗り味となっている。

追従機能付きクルーズコントロールや、歩行者検知対応プリクラッシュブレーキといった先進的な安全装備&運転支援装備はもちろん全車標準。

さらに、カーナビやオーディオ、デジタルメータークラスターといった快適装備も標準であるなど、ベーシックなグレードでも装備内容は大変充実している。
 

 

【オススメの中古車】カラーも豊富な「TDI スタイル デザイン パッケージ」

T-Roc ▲「Rライン」は走りも、装備内容もワンランク上。ただし乗り味は硬めなので、国産車に近い乗り味が好みの人は「スタイル」もしくは「スポーツ」を

国内デビューしてから2年ほどにもかかわらず、中古車市場におけるT-Rocの流通量は150台前後となかなかの充実ぶり。

T-Rocをリーズナブルに手に入れたいなら、デビュー時から設定されていたTDIモデルが狙い目。中でもオススメは機能装備が充実した「TDI スタイル デザイン パッケージ」だ。

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走行距離2万km前後の物件でも総額300万円~狙うことができる。新車価格が400万円オーバーだったことを考えるとお買い得感が高い。

このグレードはカラーラインナップが豊富なのも特徴のひとつで、中古車市場に流通する物件のボディカラーも様々。好みのカラーを選びやすい状況も魅力と言えるだろう。

スポーティな乗り味が好みなら、「TDI Rライン」がベストな選択となるだろう。

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フォルクスワーゲン T-Roc(現行・前期型) × 「TDI Rライン」

このグレードはスポーティ・グレードであると同時に前期型の最上級グレードでもあり、高級装備がふんだんに採用されている。

購入予算の目安は総額340万~425万円。走行距離1万km以下の物件も350万円台前半で見つかる。新車価格450万円オーバーだったことを考えると、こちらもオトクな状況だ。

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※記事内の情報は2022年9月1日時点のものです。
 

文/田端邦彦 写真/フォルクスワーゲン
田端邦彦(たばたくにひこ)

自動車ライター

田端邦彦

自動車専門誌で編集長を経験後、住宅、コミュニティ、ライフスタイル、サイエンスなど様々なジャンルでライターとして活動。車が大好きだけどメカオタクにあらず。車と生活の楽しいカンケーを日々探求している。プライベートでは公園で、オフィスで、自宅でキャンプしちゃうプロジェクトの運営にも参加。