【マンガ】スズキ アルト(現行型)ってどんな車? 詳しく解説【人気車ゼミ】
2022/08/10
自動車テクノロジーライターの松本先生と、漫画家の田代先生が話題のモデルを深く分かりやすく掘り下げていく連載『人気車ゼミ』。今回紹介するのはスズキ アルト(現行型)。
講師紹介
自動車テクノロジーライター
松本英雄
自動車テクノロジーライター。かつて自動車メーカー系のワークスチームで、競技車両の開発・製作に携わっていたことから技術分野に造詣が深く、現在も多くの新型車に試乗する。車に乗り込むと即座に車両のすべてを察知。その鋭い視点から、試乗会ではメーカー陣に多く意見を求められている。数々のメディアに寄稿する他、工業高校の自動車科で教鞭を執る。『クルマは50万円以下で買いなさい』など著書も多数。趣味は乗馬。
マンガ家
田代哲也
マンガ家・イラストレーター。1987年『週刊少年ジャンプ・サマースペシャル』(集英社)でデビュー。少年マンガ誌、青年マンガ誌、スポーツ雑誌などジャンルを問わず執筆。絵本『田んぼの昆虫たんけん隊』『水泳大好き!トラ』(星の環会)。2004年より東放学園高等専修学校、東放学園映画専門学校で講師を務める。スズキの車を5台乗り継ぎ、現在の愛車はエスクード。
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スズキ アルト(現行型) × 全国重要ワード(マンガ内※)解説
初代アルトのCMキャッチコピー。軽自動車の新車が60万円以上だった時代に装備を簡素化して価格を抑える戦略で大ヒット。「アルト47万円」というキャッチコピーは大きなインパクトを与えた。鈴木修社長(当時)は内覧会で「あると便利な車」と紹介したという。
アルトは先代まで4ナンバー登録の商用モデルが設定されており、営業車としても広く利用されていた。現行型は商用モデルがなくなりすべて乗用モデル(5ナンバー)となった。マイルドハイブリッド非搭載のエントリーグレードのA(94.38万円)が商用車的な役割を担う。
エブリイやハイゼットなどのワンボックスタイプ、軽トラックと区別するため、ボンネットを備えたライトバンタイプの軽自動車はボンネットバンと呼ばれた。ボンバンと略されることも多い。庶民の足として多くの人に選ばれた。
グリルを大きくして、その周辺からボディが出てくるような立体造形は、小さな車でも大きく見える効果がある。サイズに制約がある軽自動車では採用しづらいが、5ナンバーハッチバックではこのデザインを採用するモデルもあった。
EV走行も可能なハイブリッドに対し、減速時に発電した電気を小型のリチウムイオン電池に蓄えて、発進時にモーターがエンジンをアシストする仕組み。マツダ MX-30(写真下)の「e-SKYACTIV G」や、スバル フォレスターの「e-BOXER」もマイルドハイブリッドを採用している。
モーター機能付きの発電機。一般的な車に搭載されている、エンジンを始動させるセルモーターとオルタネーター(発電機)の機能も併せ持つ。車は停止状態から動き出す際に多くの燃料を消費するが、そこをISGの力で動かすことで燃料を節約している。
エンジン内部に空気を取り入れる部分(吸気経路)に取り付けられる箱型の部品。共鳴の原理を用いて、吸気時に発生する特定の周波数の音を打ち消す効果がある。他にもエンジンルーム内に吸音材を付けるなどして車内に入るノイズを低減させている。
運転席シートヒーターはAのFF以外で標準装備。ヘッドアップディスプレイと全方位モニターは、上級グレードであるハイブリッドXの全方位モニター用カメラパッケージ装着車に搭載される。この装備が搭載されたハイブリッドXにはUSB電源ソケットも備わる。