日産 ノートオーラ▲ノートオーラは全グレードe-POWERを搭載したハイブリッド専用モデル

ノートオーラ(現行型)の最新相場

日産 ノートオーラは、2021年8月に登場したプレミアムコンパクトカーだ。日産 ノートの上位モデルにあたる。

現在いくつかのモデルで、半導体をはじめとする部品や材料不足による新車の納期遅れによって、新車よりも中古車の方が高くなる「プレミア相場」と呼ばれる現象が起こっている。

日産 ノートオーラもプレミア相場になっているモデルのひとつだ。

2022年10月時点では、中古車の平均価格と流通台数は下記のとおりとなっている。

■ノートオーラ(現行型)
・中古車平均価格:325万円
・中古車流通量:188台
 

日産 ノートオーラ ▲日産 ノートオーラ(現行型)の月間延べ流通台数と中古車平均価格の推移

デビュー間もない2021年10月頃までは流通台数がごくわずかで、価格も新車価格に近いものだった。ところが、流通台数が増え始めた2021年11月から平均価格が上昇。

理由のひとつとして考えられるのが、高速道路運転支援技術であるプロパイロットを搭載した中古車が増えたことだ。

プロパイロットはBOSEパーソナルプラスサウンドシステムやSOSコール、Nissan Connect ナビゲーションシステムなどとセットオプションになっていて、価格は40万1500円となっている。そのため、最も安い「G」のFFでもこれを搭載すると新車価格は300万円オーバーになる。

そもそもノートオーラは、5ナンバーモデルのノートよりも生産台数が少ない(筆者が日産の開発主査に話を聞いたところ、5ナンバーのノートが約65%、ノートオーラが約35%とのことだった)。

一方で、プレミアム性に引かれて5ナンバー車ではなく3ナンバーのノートオーラを欲しいと考えている人は多く、新車のノートオーラは長期の納車待ち状態になっている。これがノートオーラの中古車がプレミア相場になっている理由だ(具体的な額は後述する)。
 

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日産 ノートオーラ(現行型)とはどんなモデルか?

日産は大衆向けのノートに、プレミアム性を高めたコンパクトモデルを発売してきた。

先代にあたる2代目では「メダリスト」という上級グレードがその役割を担っていたが、3代目ではノートとノートオーラという全く別のモデルになった。
 

日産 ノートオーラ ▲ノートよりも全幅が広げられ、堂々とした佇まいに

最大の違いはノートが全幅1695mmの5ナンバーなのに対し、ノートオーラの全幅は1735mmで3ナンバーになること。ノートオーラは全幅が広がった分トレッド(左右タイヤの中心間距離)がノートより広くなり、コーナリング性能が高められている。

もちろん全幅の拡大は踏ん張り感のあるデザインにも貢献しており、上品なフロントグリルや高級感のあるLEDポジションライト、細く引き締まったLEDヘッドライトなど、ノートと差別化されたデザインも魅力だ。
 

日産 ノートオーラ ▲ドアトリムやインストルメントパネルにはツイード調織物を採用して上質なイメージになった
日産 ノートオーラ ▲オプションのBOSEパーソナルプラスサウンドシステム。スピーカーがヘッドレストに付いている

インテリアはツイード調織物と合皮で仕立てられたゼログラビティシート、木目調フィニッシャーが付けられたインパネなどで高級感を演出。オプションでは、ヘッドレストのスピーカーで広がりのある音を楽しめるBOSEパーソナルプラスサウンドシステムも選べる。

パワートレインは全グレード第2世代のe-POWERを採用。高速道路運転支援システムのプロパイロットにはナビとリンクしてカーブの手前で速度を緩める機能が付いている。

4WDは後輪もモーターで駆動する仕組みとなっており、前後の駆動力配分を繊細にコントロールすることでコーナリングや減速時に体が前後左右に振られることを抑えてくれる。
 

日産 ノートオーラ ▲ノートオーラニスモ。専用のフロントグリルやフロントバンパー、LEDフォグランプなどが備わる

2021年秋には日産のレース部門であるニスモがセッティングした「NISMO」が追加された。

このスポーツグレードはe-POWERが専用セッティングになっていて、ノーマルのノートオーラ以上に鋭い加速を味わえる。ドライブモードは標準モデルが「エコ」「ノーマル」「スポーツ」なのに対し、スポーツの代わりに「NISMO」を設定。このモードを選んだときの加速は強烈だ!

また、エクステリアとインテリアには専用パーツが数多く装備されている。
 

 

グレードごとの流通状況(22年10月時点)

日産 ノートオーラ ▲左/ツイード調織物と合皮のコンビシート(「G」)。右/本革シート(「G レザーエディション」)

ノートオーラのベースグレードで、ツイード調織物/合皮コンビシートとなる「G」の流通量は28台、本革シートが装備される「G レザーエディション」の流通量は108台、「NISMO」の流通量は52台となっている。

188台流通している中古車のうち4WDは「G」が28台、「G レザーエディション」が108台となっている。

グレード別の総額の価格帯は下記のとおり。
G(FF):236万~343万円
G FOUR(4WD):295万~366万円
G レザーエディション(FF):254万~364万円
NISMO:314万~416万円
 

日産 ノートオーラ ▲モーターで走るため、シフトは電制シフト

各グレードとも価格差はプロパイロットの有無と考えていい。低価格帯はプロパイロットが備わっていない中古車になる。

まだデビューして日が浅いこともありほとんどの中古車が走行距離5000km以下で、ディーラーの試乗車だったものも多い。

ノートオーラの4WDは、スノードライブはもちろんドライの路面を安定して走るうえでも非常に優れている。雪国以外に住んでいる人にも注目してほしい中古車だ。
 

 

価格帯別の流通状況(22年10月時点)

日産 ノートオーラ ▲プロパイロットの有無で車両価格は大きく変わる。ナビリンク機能付きのプロパイロットはかなり高性能なので遠出が多い人はぜひ選びたいところ

ここではノートオーラの流通状況を価格別に見てみよう。まずは最安値物件、そして総額300万円未満と300万円以上のゾーンに分けて紹介する。

■ノートオーラ(現行型)の最安値
ノートオーラで最も低価格だった中古車は総額236.6万円の「G」。走行距離は640kmという物件だ。

低走行でプロパイロットやフルセグナビを装着するが、修復歴があるのため価格が抑えられていると考えられる。

総額250万円以下の物件は、おおむね同じような条件の物件となっている。修復歴なしの最安値物件は総額265万円の「G」となっている。
 

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日産 ノートオーラ(現行型) × 総額の昇順

■ノートオーラ(現行型)|総額300万円未満
総額300万円未満の中古車は9台流通していて、価格帯は236万~296万円。グレードは「G」が中心で、「G レザーエディション」はかなりレアな存在だ。

この予算だとプロパイロットなどが備わった中古車を探すのはまだ難しい。
 

■ノートオーラ(現行型)|総額300万円以上
総額300万円以上の中古車は136台流通していて、価格帯は300万~416万円。

プロパイロット付きの「G」の中古車は総額310万円くらいから、同じくプロパイロットが付いた「G レザーエディション」も総額320万円くらいからになる。

スポーツグレードの「NISMO」は、総額300万円台中盤から探すことができる。
 

日産 ノートオーラ ▲「NISOMO」のインテリア。本革・アルカンターラ巻ステアリング、レッドステッチが入ったシートやインパネなどが備わる
 

コンディション別の流通状況(22年10月時点)

前述したようにノートオーラの中古車は大半が走行距離5000km以下。そのため、走行距離による価格差やコンディションの差はほとんどないと考えていい。

中古車を選ぶ際は、まず欲しいグレードとボディカラーを決めたうえで、プロパイロットなどの装備が必要かどうかを考えて探すといいだろう。

登録済未使用車は39台流通していて、価格帯は総額265万~400万円。グレードは「G」が3台で、「G レザーエディション」が22台、「NISOMO」が14台だった。

「G レザーエディション」と「NISOMO」はプロパイロットなどが備わったものもあり、価格は新車価格より+20万円~という価格になっている。新車よりも高くなっているが早く納車させたいという人は狙い目だろう。
 

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※記事内の情報は2022年10月10日時点のものです。
 

文/高橋満 写真/日産

高橋満(たかはしみつる)

自動車ライター

高橋満(BRIDGE MAN)

求人誌編集部、カーセンサー編集部を経てエディター/ライターとして1999年に独立。独立後は自動車の他、音楽、アウトドアなどをテーマに執筆。得意としているのは人物インタビュー。著名人から一般の方まで、心の中に深く潜り込んでその人自身も気づいていなかった本音を引き出すことを心がけている。愛車はフィアット500C by DIESEL

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