スライドドア付き軽自動車 燃費の良い順トップ10|人気モデルもランクイン!
カテゴリー: 特選車
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2022/09/23
スライドドア付き軽自動車にも低燃費モデルがいっぱい!
今、軽自動車選びはスライドドア付きモデルが主流になっています。新車の販売台数も上位は軒並みスライドドア付きモデルという状況。
そのスライドドア付き軽自動車は一般的に車体が大きく、スライドドア自体が構造的に重くなるため、燃費性能はワゴンタイプの軽自動車に比べると劣る傾向にあります。
しかし需要の高まりとともに、各社は様々なアイデアを盛り込んで燃費性能を高めてきています。
ここでは燃費性能に優れたスライドドア付き軽自動車を、ランキング形式で紹介します。同一モデルであってもグレードや仕様により燃費が異なるため、最も燃費の良いグレードの数値を比較する形式でランキング化しました。
また、今回は燃費をすべてWLTCモードで表記しています。
ちなみに年間5000km走行、ガソリン価格を160円/Lだとすると、計算上、燃料費は25km/Lのモデルで3万2000円、20km/Lでは4万円と8000円の差が生じます。
道路状況や運転の仕方で燃費は変わりますが、各モデルの差を見る場合、上記の例を目安にしてみてください。
目次
- 1位 スズキ ワゴンRスマイル(現行型)|22.5~25.1km/L
- 2位 ダイハツ ムーヴキャンバス(現行型)|20.9~22.9km/L
- 3位 スズキ スペーシア(現行型)|19.2~22.2km/L
- 4位 スズキ スペーシアベース(現行型)|19.9~21.2km/L
- 5位 ホンダ N-BOX(現行型)|19.0~21.2km/L
- 6位 ダイハツ タント(現行型)|18.8~21.0km/L
- 7位 日産 ルークス(現行型)|17.5~20.9 km/L
- 7位 三菱 eKスペース(現行型)|17.5~20.9 km/L
- 9位 ダイハツ ムーヴキャンバス(初代)|19.6~20.6km/L
- 10位 ダイハツ ウェイク(初代)|16.1~17.4km/L
1位 スズキ ワゴンRスマイル(現行型)|22.5~25.1km/L
全高を1700mm未満に抑えたスライドドアワゴン
ワゴンRスマイルは「軽ハイトワゴンほどのスペースは必要なく、もっと背の低いモデルでスライドドアを搭載したモデルが欲しい」という声に応えて登場したモデルです。
エントリーグレードに搭載されるのは普通のガソリンエンジンですが、ハイブリッドSとハイブリッドXにはスペーシアと同じようにマイルドハイブリッドシステムを搭載。
もちろん、アイドリングストップ機構やエコクールなども搭載されており、マイルドハイブリッド車は25.1km/Lという低燃費を実現しました。
搭載されているエンジンは燃費性能だけでなく、実用速度域での軽快な走りにも定評があります。
2021年9月に発売されたワゴンRスマイルは、発売から1年たち、中古車は600台ほど流通しています。大半がハイブリッドモデルとなっており、その価格帯は総額130万~220万円。
走行距離がわずか数kmの登録済未使用車も多く、中古車を選びやすい状況と言えるでしょう。
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スズキ ワゴンRスマイル(現行型) × 全国2位 ダイハツ ムーヴキャンバス(現行型)|20.9~22.9km/L
初代から約50kgの軽量化を達成して燃費を向上
バスのようなかわいらしいデザインを初代から継承しつつ、初代よりもスッキリとしたデザインを採用した2代目となる現行型のムーヴキャンバス。
2トーンカラーのストライプスと、シックなモノトーンカラーのセオリーという2タイプを用意し、幅広い層にアピールするモデルになりました。
ストライプスのインテリアは白を基調としたシンプルで広がり感のあるデザインで、セオリーはブラウンとネイビーを基調とした大人っぽいデザインを採用しています。
リアシート下からバスケットを引き出し荷物を置くことができる「置きラクボックス」など初代の人気装備もより使いやすく進化しています。
現行型のムーヴキャンバスで採用されているのは、「トパーズ ネオ」と呼ばれる3気筒エンジン。これは、22.9km/L(NAのFFモデル)という低燃費を実現しつつも、パワフルさも担保されているのが特徴。発進時の加速や上り坂などでは、ストレスを感じない走りが体感できるでしょう。
ムーヴキャンバスはまだデビュー間もないため、中古車の流通量は少なめ。確認できるのは50台程度で、FF・2WDの価格帯は総額180万~210万円となっています。
流通している中古車はストライプスの方がセオリーよりも多くなっています。これはムーヴキャンバスに2トーンカラーのイメージが強いからでしょう。
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ダイハツ ムーヴキャンバス(現行型) × 全国3位 スズキ スペーシア(現行型)|19.2~22.2km/L
マイルドハイブリッドを搭載した軽ハイトワゴン
スペーシアは写真の標準モデル以外に、高級感を高めたスペーシアカスタム、アウトドアテイストを盛り込んだスペーシアギアなど、スライドドアの軽ハイトワゴンに様々なコンセプトを盛り込んで多くのユーザーから支持されています。
そんなスペーシアで最も燃費性能に優れるグレードは、ハイブリッドGのFFモデルで22.2km/L。
この燃費を達成するために、モーター機能付き発電機(ISG)が減速エネルギーで発電した電力を小型のリチウムイオン電池に蓄えて、その電力でISGがエンジンをアシストするマイルドハイブリッドを搭載しています。
他にもアイドリングストップ機構、アイドリングストップ時でも冷たい風を送れるエコクールなど、数々の低燃費技術を搭載。
さらにボディの大幅な軽量化、高効率なエンジンとCVTを採用したことも低燃費に寄与しています。
現行型スペーシアはデビューから5年近くたったこともあり流通量は豊富です。ハイブリッドGの中古車は約940台流通していて、価格帯は総額90万~180万円となっています。
総額120万円で走行距離3万km前後の物件が多く見つかりますし、総額130万円から届出済未使用車も選択肢に入ってきます。
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スズキ スペーシア(現行型) × 全国4位 スズキ スペーシアベース(現行型)|19.9~21.2km/L
車内を自在にアレンジできる商用スペーシア
第4のスペーシアとして2022年8月に登場したスペーシアベース。スペーシア、スペーシアカスタム、スペーシアギアとの大きな違いは、車内を軽商用車(4ナンバー車)の設計にすることで運転席から後ろのスペースを広く取ったこと。
付属のマルチボードを使えば、ボードをテーブルにして車内でリモートワークしたり、車中泊がしやすいフラットフロアをつくったりすることができます。
外観はスペーシアカスタムのイメージを受け継ぎ、グリルやドアハンドル、ホイールなどをブラックアウトして流行のバンライフ感を演出。
商用車登録ですが、フロントシートは乗用モデルのスペーシアと同等の厚みのあるものが採用されているので、長距離ドライブも楽しみやすくなっています。
スペーシアと同じく、燃費性能を追求したエンジンと軽量&高剛性のプラットフォームを採用。また、こちらもスペーシア同様にアイドリングストップ機能を用いることで、商用車としてナンバー1の21.2km/L(FFモデル)という低燃費を実現しています。
スペーシアベースは発売されたばかりということもあり、中古車はまだほとんど流通していません。わずかに確認できる物件のほとんどは上級グレードのXFとなっています。
中古車らしいお得感ある価格の物件が多く出てくるのは少し先かもしれませんが、納期を少しでも短くしたいという人はこまめにチェックすることをオススメします。
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スズキ スペーシアベース(現行型) × 全国5位 ホンダ N-BOX(現行型)|19.0~21.2km/L
スライドドア付き軽自動車の大ヒットモデル
2011年12月に初代がデビューして以来、スライドドア付き軽自動車の代名詞的存在になっているN-BOX。2代目となる現行型は2017年9月に登場しましたが、今なお軽自動車の新車販売台数でトップに君臨する大ヒットモデルです。
エクステリアデザインは標準モデルとカスタムの2種類。さらに、前席がベンチシートと助手席の前後スライド量を570mmできるようにした、スーパースライドシート仕様があります。
高張力鋼板の使用範囲を拡大し、フロアをがっちり固めることで初代より約80kg軽量化。NAエンジンは軽自動車初となる「VTEC」を採用。さらに、高効率のCVTの搭載などにより、FF・NAエンジン搭載車で21.2km/Lを達成しました。
現行型N-BOXのFF・NAエンジンを搭載する中古流通量は約6500台と豊富。価格帯は総額80万~230万円となっています。
総額100万円以下の低価格帯は、走行距離7万km以上のGホンダセンシングがメイン。走行距離5万km以下の中古車は、総額110万円前後から探しやすくなります。
N-BOXカスタムで走行距離5万km以内のものなら、予算は130万円程度見ておいた方がいいでしょう。
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ホンダ N-BOX(現行型) × 全国6位 ダイハツ タント(現行型)|18.8~21.0km/L
大開口の乗降部が特徴の軽ハイトワゴン
通算4代目となる現行型タントは、ダイハツの新しい車づくりの指針である「DNGA」を採用した第1弾モデル。スバルにはシフォンという車名でOEM供給されています。
助手席側のピラーをスライドドアに内蔵して、大開口の乗降部を実現した「ミラクルオープンドア」が最大の特徴。加えて運転席のロングスライド機構や、スライドドアのウェルカムオープン機構などの便利な機能も搭載しています。
「DNGA」の指針で開発されたプラットフォームは、従来モデルより約40kgの軽量化を実現。また、エンジンは燃費性能と加速性能を両立させるために大幅改良されたものが搭載されています。
そしてCVTには世界初の技術を採用。これらにより、燃費性能はFFのNAモデルで21.0km/Lになっています。
このFFのNAモデルの中古車はすでに2200台以上流通していて、価格帯は総額100万~220万円となっています。
標準モデルで運転席ロングスライドが備わるXは、総額120万円前後から低走行の中古車が見つかります。一方、迫力ある外観が特徴のカスタムXは、総額140万円前後から選択肢を確保できる状況です。
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ダイハツ タント(現行型) × 全国7位 日産 ルークス(現行型)|17.5~20.9 km/L
上質な内外装で大人っぽいイメージを演出した軽ハイトワゴン
日産と三菱が共同で設立した「NMKV」がマネージメントし、日産が企画・開発した軽ハイトワゴンのルークス。
高速道路同一車線での運転支援技術である「プロパイロット」を搭載するなど、軽自動車に先進性を盛り込んだモデルであり、高級感のあるデザインも人気のモデルです。
減速時のエネルギーを回生してバッテリーに充電し、その電気でモーターを回すことでエンジンをアシストする「スマートシンプルハイブリッド」を全グレードに採用。燃費はFFのNAモデルで20.9km/Lを達成しました。
現行型ルークスのFF・NAエンジン搭載車は1100台ほど流通。価格帯は総額110万~240万円となっています。
標準モデルのXは、2021年式の届出済未使用車が総額140万円前後から。エアロパーツや大きなグリルで高級感を高めたハイウェイスターXの届出済未使用車は、総額160万円前後から見つけることができます。
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日産 ルークス(現行型) × 全国7位 三菱 eKスペース(現行型)|17.5~20.9km/L
シンプルなデザインを採用したベーシック軽ハイトワゴン
日産 ルークスとは兄弟モデルになるeKスペース。ルークスが高級感を高めたデザインなのに対し、eKスペースはベーシックさを追求したシンプルなデザインを採用しているのが特徴です。
カスタムモデルはeKスペースとは別モデルとして、三菱のデザインアイデンティティであるダイナミックシールドを採用し、アウトドアテイストを高めたeKクロスが用意されています。
燃費性能はルークスと同じ。FFのNAエンジン搭載車が20.9km/Lとなっています。
eKスペースのFF・NAエンジン搭載車は170台ほど流通。価格帯は総額110万~180万円となっています。
流通している中古車のうち80台ほどが届出済未使用車となっており、探すのは比較的楽な状況と言えるでしょう。
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三菱 eKスペース(現行型) × 全国9位 ダイハツ ムーヴキャンバス(初代)|19.6~20.6km/L
基本性能を高めて低燃費を実現したスライドドアワゴン
ムーヴキャンバスもワゴンRスマイルのように、「スライドドア付きで、大きすぎないモデルが欲しい」という声から生まれたモデルです。デビューは2016年9月とこちらの方が先。
バスのようなかわいらしいスタイルで一躍人気モデルとなりました。
ダイハツは2011年に登場したミライースから、車の基本性能を徹底的に磨くことで価格を抑えながら低燃費を実現するイーステクノロジーを採用。ムーヴキャンバスにもその技術が生かされています。
ボディには鉄より軽い樹脂を多用。さらに、CVT制御の最適化や高着火スパークプラグなどの採用により、FF車で20.6km/Lという低燃費を達成しました。
2022年7月に2代目にフルモデルチェンジしたこともあり、初代ムーヴキャンバスのFF車は2100台以上と流通量は豊富。価格帯は総額70万~210万円となっています。
総額100万円以下の低価格帯では走行距離5万km以上の物件がメインですが、110万円まで予算をアップすると走行距離5万㎞以下の中間グレードであるXが見つかるようになります。
先進安全装備が歩行者にも対応するようになった「SA III」を搭載する2017年9月以降のモデルで、かつ人気の2トーンカラーになるブラックインテリアリミテッドやメイクアップリミテッドは、総額130万円くらいから探せる状況です。
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ダイハツ ムーヴキャンバス(初代) × 全国10位 ダイハツ ウェイク(初代)|16.1~17.4km/L
背が高く室内空間が広いスーパーハイトワゴン
一般的なスライドドア付きの軽ハイトワゴンの全高は1700mm台ですが、ウェイクは全高を1835mmまで高くすることで大空間を手に入れたモデルです。
トヨタにはピクシスメガという車名でもOEM供給されました。
荷室には上下2段調整式のデッキボードを採用。これにより、下の方に積んだ荷物も出し入れしやすくなるなど利便性が高められています。
全高が高くなると重心も高くなるため走行中にふらつきやすくなりますが、ウェイクはサスペンションセッティングを最適化することでこの問題を回避。さらに、空力性能も高めて直進安定性を良くしています。
これだけ大きいと車両重量は重くなり燃費性能に不利になるものですが、ウェイクはダイハツの「e:S(イース)テクノロジー」を採用。FFのNAモデルで17.4km/Lを達成しました。
中古車はターボモデルが多いため、FF・NAエンジン搭載の中古車は約550台とやや少なめ。価格帯は総額60万~180万円となっています。
レジャー需要が多いモデルということもあり、総額80万円以下の低価格帯は走行距離10万kmを超えた物件が中心です。
走行距離5万km前後に抑えたいなら、100万円程度の予算は見ておきたいところ。歩行者検知も可能な「スマートアシストIII」搭載車は、総額120万円前後から探しやすくなっています。
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ダイハツ ウェイク(初代) × 全国※記事内の情報は2022年9月15日時点のものです。
自動車ライター
高橋満(BRIDGE MAN)
求人誌編集部、カーセンサー編集部を経てエディター/ライターとして1999年に独立。独立後は自動車の他、音楽、アウトドアなどをテーマに執筆。得意としているのは人物インタビュー。著名人から一般の方まで、心の中に深く潜り込んでその人自身も気づいていなかった本音を引き出すことを心がけている。愛車はフィアット500C by DIESEL