スピンドルグリル採用のレクサス LSをお得に賢く手に入れたい? なら、総額200万円台で狙える「初代後期型」だ!
2022/09/24
現行レクサスにも採用されているスピンドルグリルをもったLSが買いやすい価格帯に!
日本を代表するプレミアムブランドであるレクサス。そのラインナップの頂点に君臨するLSは、その威風堂々としたスタイルから中古車市場でも安定した人気を誇るモデルのひとつです。
そんなLSですが、日本市場に登場したのは2006年。すでに16年が経過しており、初期型の中古車価格もだいぶこなれてきた印象があります。とはいえ、初期型は現行レクサスの代名詞ともいえるあの「スピンドルグリル」は未採用。ゆえにちょっと物足りなさを感じる方もいらっしゃることでしょう。
「となると、やっぱり現行型? いやいやそれだと価格が……」と頭を抱えるところですが、予算200万円台でスピンドルグリル採用のLSを手に入れる方法があります。そう、初代の「後期型」です。
実は初代LSは、2012年10月のビッグマイナーチェンジ(レクサスではメジャーチェンジと呼称)で内外装を刷新、晴れてスピンドルグリルを採用しました。つまり、初代「前期型」ではなく初代「後期型」に狙いを定めれば、お得に賢くスピンドルグリル採用のLSを手に入れることができるのです!
そんなスピンドルグリルを採用した初代LS後期型の概要を振り返りつつ、どんな物件が狙えるのか、さっそく見ていきましょう。
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レクサス LS(初代・後期型)×全国モデル概要:後期型の初代レクサス LSってどんな車?
2006年9月に日本における初代モデルが登場したLS。後期型へと大きく変更を受けたモデルは2012年10月に登場しました。
この後期型では、フロントマスクがスピンドルグリルをもつものに大きく変更されているだけではなく、なんと主要構成部品のおよそ半数を変更するという大掛かりな変更が加えられており、フルモデルチェンジに匹敵する変更がなされていました。
もちろんインテリアも大きく手が加えられており、インストルメントパネルは新たに水平基調のデザインとなり、その中央部分には12.3インチのワイドディスプレイを備えた他、ナビゲーションなどを操作する部分にはリモートタッチが採用され一気に近代化。
搭載されるパワートレイン自体に変更はありませんでしたが、エンジンサウンドを官能的に増幅させるサウンドジェネレーターが新採用された他、エンジンやサスペンション、パワーステアリングの特性を5つのモードからドライバー好みに選択できるドライブモードセレクトなども搭載されています。
先進安全装備系では、衝突被害軽減ブレーキもミリ波レーダーとステレオカメラを組み合わせたものを搭載し、ハイビーム時に先行車や対向車を感知すると自動的に遮光を行うアダプティブハイビームシステムや、ブラインドスポットモニターといった機能も搭載されました。
また、新グレードとしてスポーティ仕様の「F SPORT」を新たに設定。専用の内外装はもちろんのこと、ローダウンが施された専用チューニングのサスペンションやトランスミッション、トルセンLSDにブレンボ社製の高性能ブレーキなどが奢られています。
その他のグレードとしては、最もベーシックな「LS460」、本革シートを標準で備えた「バージョンC」、助手席オットマンやルーフライニングもアップグレードした「バージョンC Iパッケージ」、リアの快適性も向上させた「バージョンL」、そしてバージョンLをベースにロングホイールベース化を施して後席の空間を拡大させた「LS460L」と、左後席にVIPを乗せることを想定した最上級グレード「LS460L エグゼクティブパッケージ」が用意されていました。
相場解説1:200万円台「前半」で狙えるのは、バージョンCまたはバージョンC Iパッケージ
まだまだ高額だと思っていた初代後期のレクサス LSですが、総額200万円台で狙うことができるとお伝えしましたが、条件さえこだわらなければなんと総額200万円を切る物件も存在しているほどなのです。
とはいえ、さすがに総額200万円を切る物件は走行距離が15万kmを超えている過走行車両が中心で、手厚い整備歴がある物件であれば悪くない選択肢とも言えますが、やや上級者向けであることは否めません。
ただ、予算を総額250万円までアップすることができれば、走行距離10万km未満の修復歴なし車両も十分狙うことができるようになります。
グレードは「バージョンC」か「バージョンC Iパッケージ」が中心となりますが、もともとLSはベースグレードでも装備充実なので、不足を感じることは少ないのではないでしょうか。
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レクサス LS(初代・後期型)×総額250万円以下×全国相場解説2:200万円台「後半」だと、バージョンLやF SPORTも狙える!
一方、予算を200万円台後半までアップすることができれば、「バージョンC」系であれば走行距離5万km前後、「バージョンL」や「F SPORT」であっても走行距離10万km未満の物件が射程圏内となります。
基本的にノーマル状態の物件が中心となりますが、中にはローダウンやアルミホイール、エアロパーツなどを装着したカスタマイズ済みの車両も存在しており、判断が悩ましいところ。
カスタマイズのベースとして狙うのであれば、すでにカスタマイズ済みの物件は買い得感が高いですが、ノーマルで乗りたい人や好みと違うカスタマイズがされている場合は、購入価格を抑えられても後々出費がかさむ可能性もあるので注意したいところです。
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レクサス LS(初代・後期型)×総額250万円以上300万円未満×全国相場解説3:最上級グレード物件の流通台数はごくわずか
新車時の価格はおよそ1100万~1300万円となっていたロングボディをもつ「LS460L」や「エグゼクティブパッケージ」、中古車となった現在はどんな価格になっているのでしょうか?
実は、最上級グレードに近い仕様ということもあってか執筆時点での掲載台数はわずか5台となっており、相場らしい相場を判断するのは難しいというのが本当のところ。
ただ、VIPを乗せて移動することが多かったのか走行距離が10万kmオーバーの物件がほとんどとなっており、1台だけあった6万km台の物件は車両本体価格が418万円となっていました。
それ以外の物件は過走行ということもあってかすべて車両本体価格200万円台となっており、走行距離さえ気にしなければ総額200万円台で狙うことができるものも存在しているほど。車両の状態によっては狙ってみるのもアリと言えるかもしれません。
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レクサス LS「LS460L」「エグゼクティブパッケージ」(初代・後期型)×全国今回は、スピンドルグリル顔となった初代後期のレクサス LSをご紹介しましたが、さすがレクサスのフラッグシップモデルということもあり、現代でも十分通用する装備をもち合わせている点は特筆すべきところと言えるでしょう。
もちろん、車自体の仕立てやマテリアルの品質の高さは言うまでもありませんから、新車のコンパクトカー並みの価格で購入できるというのは驚きと言うほかありませんね。
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レクサス LS(初代・後期型)×全国自動車ライター
小鮒康一(フナタン)
スキマ産業系自動車ライター。元大手自動車関連企業から急転直下でフリーランスライターに。中古車販売店勤務経験もあり、実用車からマニアックな車両まで広く浅く網羅。プライベートはマイナー旧車道一直線かと思ったら、いきなり電気自動車のリーフを買ってしまう暴挙に出る。現在はリーフを手放し3代目インサイトをメインに、NA、NB2台のロードスターや初代パルサー、S660に17系クラウンなど雑多な車種を所有中。