中古車平均価格が200万円切りとなった初代レクサス RX! とはいえ、何年式のどれを選べばハズさずに済むの?
2021/12/23
▲レクサスの中型クロスオーバーSUV「初代RX」の平均価格が100万円台後半まで降りてきました! ぜひ注目したいところですが、しかしいささか古めの年式ではあるため、選ぶ際は慎重になった方がいい気もします。これから初代レクサス RXを買うなら、何をどう選べばいいのでしょうか? 検討してみましょう!現在の平均価格は新車時のおおむね3分の1
レクサスのミドルサイズSUVである「RX」。その初代モデルが今、非常に買いやすい価格水準になっています。
もともとの新車価格は400万円台から600万円台となかなかのモノでしたが、現在の平均価格は下のグラフのとおり約180万円。グレードにもよりますが、おおむね「新車時の3分の1ぐらい」の予算で狙えるようになっているのです。

とはいえ、初代レクサス RXは、最初期モデルは10年以上前に発売された車です。そのため「お手頃価格になったのはいいけど、そもそも買っても大丈夫なの?」という不安もつきまとうかもしれません。
そこで本稿では「もしもお手頃予算で初代レクサス RXを探すなら、何年式のどのグレードを選ぶのが正解なのか?」ということについて、集中的に考えてみたいと思います。
▼検索条件
レクサス RX(初代)×全国もともとはハリアーだったが、レクサス化に伴い車格は上昇
まずは初代レクサス RXについての簡単な復習から始めましょう。
なお、カーセンサーnetのデータベースでは、ガソリンエンジンを積む「レクサス RX」とハイブリッドの「レクサス RXハイブリッド」はなぜか別車種扱いなのですが、実際には「初代レクサス RX」という大きなくくりの中で「ガソリン車にするか、それともハイブリッド車にするか?」と悩む人がほとんどかと思われます。
そのため本稿では、ガソリンとハイブリッドの双方を合わせて「レクサス RX」とし、そのうえで検討いたします。
さて、初代レクサス RXは、2009年1月に発売された中型サイズの高級クロスオーバーSUVです。しかし、「本当の初代RX」は1998年に北米で発売された北米仕様のレクサス RXで、日本市場では「初代トヨタ ハリアー」として発売されました。
そして、2003年発売の2代目北米RX/2代目ハリアーを経て、2009年1月に「日本市場における初代レクサス RX」として登場したのが、今回ご紹介するモデルです。
つまり、もともとはハリアーだったレクサス RXですが、ボディサイズも装備内容も、レクサス車になるタイミングで「レクサス」の名にふさわしいものへとバージョンアップされています。
▲2009年から2012年途中までの前期型はこのようなビジュアル当初発売されたのは3.5LのガソリンV6エンジンを積む「RX350」。少し遅れて3.5Lエンジンにモーターを組み合わせたハイブリッド車「RX450h」が登場。そして、デビュー翌年の2010年8月には2.7Lの直4ガソリンエンジンを搭載する「RX270」が追加されました。
駆動方式は、RX350とRX450hにはFFと4WDの双方が用意されましたが、RX270はFFのみです。
各排気量内のグレードは、RX270を除いて、
・標準車
・スポーティな仕様の「バージョンS」
・ラグジュアリーな仕様の「バージョンL」
・エアサスペンション採用の「バージョンL エアサスペンション」
の4種類に分かれています。
2012年4月にはマイナーチェンジが行われ、その後のレクサス車ではお馴染みとなる逆台形アッパーグリルと台形のロアグリルを組み合わせた「スピンドルグリル」を採用。
リアにもL字型のデザインを盛り込んだ新しいテールランプが与えられました。さらにこのとき、RX450hの4WD車にはスポーティグレード「F SPORT」が追加されています。
そして、2013年7月には全車にデイライト機能付きLEDクリアランスランプを装備するなどの一部改良が行われ、2代目レクサス RXが登場する2015年9月まで販売された――というのが、日本における初代レクサス RXの大まかなヒストリーです。
▲2012年4月以降の後期型は「スピンドルグリル」を採用し、ご覧のとおりのビジュアルに
▲写真は後期型「バージョンL」の運転席まわり今見ても古さを感じない「後期型」を選びたい
では、具体的な検討作業へと移りましょう。まずは流通状況の概況です。
2021年12月中旬現在、初代レクサス RXの流通台数と中古車の価格帯は下記のとおり。
●流通台数
RX|129台
RXハイブリッド|195台
●価格帯
RX|車両本体価格90万~300万円
RXハイブリッド|車両本体価格100万~320万円
……具体的に検討したいと思い書いてみましたが、これではあまりにも漠然としているというか、選択肢の幅が広すぎるため、いまひとつイメージできません。もう少し前提条件を絞ることにしましょう。
で、前提条件としては、2012年4月に行われたマイナーチェンジ以降の「後期型」に絞るべきと考えます。前期型も決して悪くはないのですが、今となっては年式的にやや古く、ビジュアル的にもけっこうな古さを感じさせるからです。
ということで後期型に的を絞ってみると、流通台数と価格帯の数字は下記に変わります。
●後期型流通台数
RX|81台
RXハイブリッド|140台
●後期型価格帯
RX|車両本体価格130万~290万円
RXハイブリッド|車両本体価格150万~330万円
……なんとなくつかめてきました。流通台数はやっぱりハイブリッドの方が多く、価格は「100万円台後半から300万円台前半ぐらい」のようです。
これをベースに、次章にて「ニーズ別の具体的なオススメグレード」を決めてみましょう。
▼検索条件
レクサス RX(初代)×全国
▲写真は後期型のハイブリッド車「RX450h」。初代レクサスRXの流通の中心を占めているグレードだニーズ1|なるべく手頃な予算でいい感じの初代レクサスRXが欲しい
→選ぶべきは後期型RX270(注目相場:車両本体価格150万~200万円)
コンディション良好な中古車を買いたい。でも、予算はなるべく抑えたい――という場合は「下位グレード」を選択すると、同じ価格でもより良いモノが買える可能性が高まります。
初代レクサス RXの場合、一番下位のグレードは2.7Lの直4ガソリンエンジンを積む「RX270」。RX270であれば、150万円ぐらいからけっこう良いモノが探せますが、上位グレードの「RX350」や「RX450h」を探すのはほぼ不可能です。
「でも、2.7Lの直4エンジンだと動力性能がショボいんじゃないの?」と思う方もいらっしゃるでしょうが、心配はご無用です。
高速道路や峠道などで長い上り坂が続くシーンでは若干の非力さも感じるRX270ですが、それ以外の局面においてはフツーに活発に走ることができます。
RX270の中でのグレード別で見るとゴージャスな「バージョンL」が最も多く、その次に多いのがベースグレード。スポーティな「バージョンS」は希少です。
バージョンLとベースグレードはどちらでもいいというか、「グレードではなくコンディションで決める」というのが鉄則ですが、もしも似たようなコンディションであったなら、せっかくですからバージョンLを選んだ方が満足度は高いでしょう。
人によっては唯一の問題となるのは、RX270は4WDを選べないということ。雪道などを走る機会が多い人はRX270ではなく、後述する上位グレードの4WDを選んでください。
▼検索条件
レクサス RX(現行型)×車両本体価格150万~200万円 ×270 ×2012年以降 ×全国ニーズ2|プレミアム感の強い初代レクサスRXが欲しい
→選ぶべきは後期型RX450h(注目相場:車両本体価格200万~280万円)
2.7L直4のRX270では物足りない、動力性能も装備ももうちょっと上なやつが欲しい――という場合には、3.5L V6エンジンにモーターを加えたハイブリッド車である「RX450h」がオススメ。
もっと高額な物件もあるのですが、このくらいでも普通に悪くない1台が見つかるでしょう。
これとおおむね似たような価格でモーターなしの3.5L V6ガソリンエンジンを搭載する「RX350」も狙えるのですが、RX350はいささか中途半端であるというのが筆者の見解です。
いや、もちろんRX350もぜんぜん悪くはないのですが、今このタイミングであえて初代RXを買うのであれば、「何か特筆すべき要素」がぜひ欲しいのです。
先にご紹介したRX270には「価格の手頃さ」という特筆ポイントがあり、RX450hには「電気モーターによるパワフルさと、最上級グレードならではの充実装備」という絶対的な特筆ポイントがあります。しかし、RX350は中間グレードであるがゆえに「悪くはない」という、いささか微妙な評価となってしまうのです。
▲3.5L V6エンジンとモーターによりシステム最高出力299psをマークするRX450h。こういった上級グレードを手頃な価格で手に入れるというのが、中古車購入の醍醐味のひとつだ▼検索条件
レクサス RXハイブリッド(初代)×車両本体価格200万~280万円 ×450h ×後期型 ×全国で、ハイブリッドのRX450hは上記のとおり総額200万から280万円ぐらいのゾーンでいい感じの1台を探せるわけですが、その中でのさらに細かなグレード別の流通量は以下のとおりとなっています。
・ベースグレード:FF、4WDともに希少
・バージョンS:FF、4WDともに希少
・バージョンL:FF、4WDともに豊富
・バージョンL エアサスペンション:まあまあ豊富
・F SPORT:まあまあ豊富
上記の中から、かなり希少なベースグレードとバージョンSを除くと、
・バージョンL(FF)
・バージョンL(4WD)
・バージョンL エアサスペンション(4WD)
・F SPORT(4WD)
の4種類が残るわけですが、この中のどれを選ぶかは「お好み次第」であり、どれを選んでも基本的にはオッケーです。
駆動方式は、雪国の方はおそらく4WDの一択になるのでしょうが、都市部にお住まいであればFFでも何ら問題はなく、それでもあえて4WDを選ぶのは「好みとライフスタイルの問題」でしかありません。
また、スポーティな「F SPORT」は、他のレクサス車では足がスポーティすぎてちょっと……みたいなケースもあるのですが、初代RX F SPORTのサスペンションはさほど硬いセッティングではありませんので、誰がお選びになっても気持ちよく乗れるはずです。
ただし「バージョンL エアサスペンション」だけは、ちょっと慎重に選ぶ必要があります。
素晴らしい乗り心地を提供してくれる初代RXのエアサスペンションではあるのですが、市販のサードパーティ製エアサスコントローラーでシャコタンにされていた個体のエアサスは、故障発生の可能性を否定できません。
認定中古車であればエアサスペンションでも問題はないのですが、そうでないならば、エアサスの450hはパスするか、もしくはよほど慎重に吟味するか……というのが正解となるでしょう。
とはいえ、エアサスペンション以外には神経質になるべき部分はさほどない初代レクサス RXではあります。価格の割にコンディション良好な個体を見つけることができたなら、総額170万から200万円台後半あたりの現実的な予算で「プレミアムSUVの世界」を味わうことができます。
ご興味のある方は、まずは物件情報のパトロールを行ってみてください。
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レクサス RX(初代)×全国▼検索条件
レクサス RXハイブリッド(初代)×全国※記事内の情報は2021年12月22日時点のものです。

自動車ライター
伊達軍曹
外資系消費財メーカー日本法人本社勤務を経て、出版業界に転身。輸入中古車専門誌複数の編集長を務めたのち、フリーランスの編集者/執筆者として2006年に独立。現在は「手頃なプライスの輸入中古車ネタ」を得意としながらも、ジャンルや車種を問わず、様々な自動車メディアに記事を寄稿している。愛車はスバル レヴォーグ STIスポーツ。
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