【トヨタ ファンカーゴの中古車を買うなら?】オススメの選び方や相場、グレードなどまとめ
カテゴリー: 特選車
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2021/11/28
トヨタ ファンカーゴの中古車は今
初代ヴィッツのプラットフォームを用いた派生車種として、1999年8月に登場したトールワゴンのファンカーゴ。
乗用登録ではあるものの、車名に「カーゴ」と付くように荷室スペースに重きが置かれており、当時、クラス最大の荷室スペースを誇っていた。
そのためファミリーカーユースはもちろん、広い荷室を有効活用して商用車として活用されるケースや、車いすがそのまま車内に積載できるスロープ仕様の福祉車両のベースなど、幅広いシーンで愛されている。
2005年9月に販売が終了し、実質的な後継車種であるラクティスにその座を譲っているため、ファンカーゴとしては1代限りのモデルとなっている。
現在の流通台数は約30台と少ないが、車両本体の平均価格は35万円程度と底値に達していると言えるお得な状況だ。
ここからはファンカーゴの特徴や中古車相場について紹介する。
▼検索条件
トヨタ ファンカーゴ × 全国ファンカーゴの特徴と中古車相場
■ファンカーゴ(初代) DATA
生産期間:1999年8月~2005年9月
中古車流通量:約30台
中古車価格帯:10万~90万円
全長:3860~3880mm × 全幅:1660~1665mm × 全高:1680~1710mm
■ファンカーゴ(初代)の特徴
1999年8月に市販がスタートしたファンカーゴ。
ヴィッツのプラットフォームがベースとなっているが、広い荷室を確保するためにホイールベースを130mm延長し、全高も高められた箱型のボディが特徴だ。
リアゲートは狭い場所でも開閉しやすい、横開き式が採用されている。
エクステリアは、実用一辺倒な商用モデルとは異なり、どこか欧州のフルゴネットバンを思わせるオシャレなもの。
バンパーやサイドパネルが、シルバー or グレーとなる「アクティヴツートーン仕様」も用意されていた。
搭載されるエンジンは、1.3Lと1.5Lの2種類で、全車コラムシフトの4速ATとの組み合わせ。
基本は1.3Lエンジンだが、上級グレードの「G」系と、4WDモデルには1.5Lエンジンが搭載されている。
荷室スペースを重視したモデルということもあり、リアシートはたたんで床下に格納できる。リアシートを格納することで、低床かつフラットな荷室スペースを実現している。
一方、2002年8月のマイナーチェンジ時に、リアシートの居住性を重視した「リヤリビングバージョン」が設定された。これは、リアシートの床下収納機能が廃されているが、肉厚で座り心地のよいリアシートを備え、リアの居住性を高めたグレードとなっている。
また、同時に「ペアベンチバージョン」も設定。こちらは、フロントシートがセパレートシートからベンチシート仕様となるもので、乗車定員は変わらないが、より幅広いシートアレンジを楽しむことができるようになっている。
■ファンカーゴ(初代)の中古車相場
デビューから20年以上が経過しているモデルだけに、掲載台数は30台と少ない。
ただし、実用車のためか相場は上昇しておらず、車両本体価格が10万円を切る物件も存在している。
予算40万円で、走行距離10万km以下の選択肢を確保できる状況だ。
一方、総額70万円以上の物件は、最近流行のアースカラーに全塗装をしてマッド系タイヤを装着するものや、モデリスタが手がけた2CV風のルックスをもった「VF130」というカスタマイズモデルが中心だ。
物件の絶対数が少ないため判断が難しいが、掲載物件の大多数が1.3Lモデルとなっており、1.5Lモデルは4WD車含めて少なめ。
荷台へのスロープが付いた福祉車両は、予算50万円で狙えるもののこちらも流通台数が5台以下と少ない。
ただ、全体的に走行距離は7万km以下の物件も比較的多く、すでに旧車に近い年式ということもあって市場に流通しているものはそれなりに状態の良いものが中心と言える。
低価格で使い勝手のいい手ごろなコンパクトカーを探しているなら、検討に値するモデルだ。
▼検索条件
トヨタ ファンカーゴ(初代) × 全国
※記事内の情報は2021年11月25日時点のものです。
自動車ライター
小鮒康一(フナタン)
スキマ産業系自動車ライター。元大手自動車関連企業から急転直下でフリーランスライターに。中古車販売店勤務経験もあり、実用車からマニアックな車両まで広く浅く網羅。プライベートはマイナー旧車道一直線かと思ったら、いきなり電気自動車を買ってしまう暴挙に出る。愛車は日産 リーフ、初代パルサー、NAロードスター。