【BMW 6シリーズの中古車を買うなら?】オススメの選び方や相場、グレードなどまとめ
カテゴリー: 特選車
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2021/09/10
BMW 6シリーズの中古車は今
「6シリーズ」の名前が初めて登場したのは1976年。それまでの6気筒エンジンを積むクーペ(3.0CS)の流れをくむ新型(E24型)に、初めてその名が冠された。
3.0CS同様、カルマン社がデザインしたその流麗なスタイルは「世界で最も美しいクーペ」と称された。
8シリーズ(E31型)に道を譲る形で1989年にE24型の販売が終了すると、しばらくその名は途絶えたが、2003年のフランクフルトモーターショーで復活を遂げた(E63型)。
以降カブリオレや4ドアクーペのグランクーペ、グランツーリスモとバリエーションを拡大していった。
元祖であるE24型は現在コレクターズカーとなっていて、中古車はほとんど流通していない。そのためここでは、2003年に登場したE63型以降のモデルを紹介する。
各世代・モデルの中古車流通量と中古車平均価格は下記のとおりとなっている。
・6シリーズ(E63型):約50台・120万円
・6シリーズカブリオレ(E64型):約10台・125万円
・6シリーズ(F13型):約30台・310万円
・6シリーズカブリオレ(F12型):約20台・305万円
・6シリーズグランクーペ(F06型):約120台・305万円
・6シリーズグランツーリスモ(G32型):約5台・570万円
ここからは各世代それぞれの特徴や中古車相場について紹介する。
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BMW 6シリーズ × 全国6シリーズ(E63型)の特徴と中古車相場
■6シリーズ(E63型) DATA
生産期間:2003年10月~2011年9月
中古車流通量:約50台
中古車価格帯:130万~290万円
乗車定員:4人
■6シリーズ(E63型)の特徴
2003年に14年ぶりに復活した6シリーズクーペ(E63型)。全長4830mm × 全幅1855mmという大柄なボディながら、全高は1375mmに抑えられた、ワイド&ローなスタイルで第2世代6シリーズの幕を開けた。
以降このラグジュアリーなビッグクーペスタイルが第2世代6シリーズの基本となる。
グレード構成は4.4LのV8エンジンを積む645Ciと、2004年11月に追加された3L直列6気筒を積む630iの2つ。
4.4L V8エンジンは最高出力333ps/最大トルク450N・mを、3L直6エンジンは最高出力258ps/最大トルク300N・mを発揮する。
いずれも6速ATの他、645Ciにはシングルクラッチ式2ペダルMTの6速SMGも用意された。
2005年10月に、V8エンジンが最高出力367ps/最大トルク490N・mの4.8Lの新エンジンに切り替わり、名称も650iと、数字が変更されて「C」が取れた。
2007年11月にマイナーチェンジが行われ、アダプティブヘッドライトやアダプティブクルーズコントロールが標準装備された。
また、全車にパドルシフト付きの新型6速ATが採用され、代わりに6速MSGの設定はなくなった。その他、650iにはナイトビジョンとヘッドアップディスプレイが標準装備された。
新車時の車両本体価格は990万~1000万円。
■M6(E63型) DATA
生産期間:2005年9月~2012年3月
中古車流通量:約10台
中古車価格帯:230万~410万円
乗車定員:4人
■M6(E63型)の特徴
M社の開発したハイパフォーマンスマシン、M6は2005年9月に登場した。
初代6シリーズクーペに最高出力507ps/最大トルク502N・mを発揮し、レッドゾーンが8250rpm以上という高回転型の5L V型10気筒エンジンを搭載した。
トランスミッションはMTよりレスポンスの速い、パドルシフト付きの7速SMG(シングルクラッチ式2ペダルMT)が備わる。
また、カーボンルーフが採用されるなど、徹底的な軽量化も図られた。
デビュー時の車両本体価格は1560万円。
■6シリーズ(E63型)の中古車相場
販売終了から10年がたつが、走行距離10万km以下の中古車がほとんどで、予算100万円から狙うことが可能だ。
走行距離5万km以下の物件も約3割ある。予算を160万円程度までアップすれば、これらの比較的走行距離の少ないものを狙うこともできる。
3L直列6気筒モデルと、4.4Lまたは4.8LのV8モデルの割合は半々。排気量による価格差はほぼない。
自動車税の安い3L直列6気筒モデルでも十分速いので、お手軽にビッグクーペに乗りたいならオススメだ。
なお、シングルクラッチ式2ペダルSMG搭載車は、執筆時点で1台も見つからなかった。
一方のM6は台数が少ないため、自分の中で年式や走行距離などある程度の基準を作って根気強く探すようにしよう。
車両本体価格200万円台は初期型が多くなっている。
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BMW 6シリーズ(E63型)× 全国▼検索条件
BMW M6(E63型) × 全国6シリーズカブリオレ(E64型)の特徴と中古車相場
■6シリーズカブリオレ(E64型) DATA
生産期間:2004年2月~2011年3月
中古車流通量:約10台
中古車価格帯:125万~195万円
乗車定員:4人
■BMW M6カブリオレ(E64型) DATA
生産期間:2006年9月~2012年3月
中古車流通量:2台
中古車価格帯:175万~345万円
乗車定員:4人
■6シリーズカブリオレ(E64型)の特徴
初代6シリーズカブリオレ(E64型)が初めて日本に姿を見せたのは、2003年10月の東京モーターショー。併せて予約注文も受付が始まり、2004年4月からデリバリーが始まった。
グレードはクーペの650Ciと同じ最高出力333ps/最大トルク450N・mの4.4L V8エンジンを積む645Ciのみ。3L直列6気筒モデルは設定されなかった。
トランスミッションは6速AT。クーペ同様、2005年10月に最高出力367ps/最大トルク490N・mとなる4.8Lの新V型8気筒に切り替わり、グレード名も650iと、数字が変更され「C」が取れた。
2007年11月のマイナーチェンジで、アダプティブヘッドライトやアダプティブクルーズコントロール、ナイトビジョン、ヘッドアップディスプレイが標準装備された。また、ATがパドルシフト付きの新型6速ATとなった。
新車時の車両本体価格は1065万円。
■M6カブリオレ(E64型)の特徴
初代カブリオレにも、2006年9月にMモデルが用意された。
クーペ同様、5L V型10気筒を搭載し、パドルシフト付きの7速SMG(シングルクラッチ式2ペダルMT)が備わる。フロントやサイドパネルなどに軽量素材が用いられるなど、軽量化も図られた。
デビュー時の車両本体価格は1650万円。
■6シリーズカブリオレ(E64型)の中古車相場
台数は少ないが、初代クーペ同様、こちらも走行距離5万~10万km以下の物件が大半を占める。
走行距離7万kmあたりを境に、それ以上なら車両本体価格が100万円より下、7万km以下なら100万円以上という相場になっている。
ほとんどが総額200万円以下で狙える。初代カブリオレはV8エンジンのみなので、クーペのV8と比べてお買い得感がある。ただし、新車時は1000万円した車だけに、もしも故障したら修理費は安くはない。
電動オープン機構など購入時にきちんとチェックし、万が一に備えてある程度余裕のある資金計画で購入するようにしよう。
一方、M6カブリオレは台数が少ないため、自分の中で年式や走行距離などある程度の基準を作って根気強く探すようにしよう。
執筆時点で、初期型の走行距離約5万kmで総額は400万円前後だ。
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BMW 6シリーズカブリオレ(E64型) × 全国▼検索条件
BMW M6カブリオレ(E64型) × 全国■6シリーズ(F13型)の特徴と中古車相場
■6シリーズ(F13型) DATA
生産期間:2011年2月~2019年2月
中古車流通量:約30台
中古車価格帯:170万~520万円
乗車定員:4人
■M6(F13型) DATA
生産期間:2012年4月~2019年2月
中古車流通量:約15台
中古車価格帯:330万~980万円
乗車定員:4人
■6シリーズ(F13型)の特徴
2011~2012年にかけてフルモデルチェンジが行われた6シリーズ。クーペ→カブリオレの順で登場した初代と逆に、まず2011年4月にF12型の6シリーズカブリオレが、続いて2011年10月にF13型のクーペが導入された。
搭載されたエンジンは先代の前期型同様、3L直列6気筒と4.4L V型8気筒だが、3Lはターボが備わり最高出力320ps/最大トルク450N・mを、4.4Lはツインターボ化されて最高出力407ps/最大トルク600N・mを発揮する。
また、組み合わされるパドルシフト付きATは8速となった。グレード構成は3Lターボを積む640iと、4.4Lツインターボを積む650iの2グレード構成だ。
2012年8月には、4.4L V8エンジンが新型に切り替わり、最高出力450ps/最大トルク650N・mとなり、同エンジンを積む650iの0-100km/h加速は4.6秒となった。
2013年8月には、衝突被害軽減ブレーキと車線逸脱警告機能を含むドライビングアシストが全車に標準装備された。
続いて2014年5月には、650iにドライビングアシストの機能に加えてアダプティブクルーズコントロール機能などを加えたドライビングアシストプラスを標準装備。
2015年6月の一部改良では、ドライビングアシストプラスが全車標準となった。
新車時の車両本体価格は993万~1235万円。
■M6(F13型)の特徴
F13型にもMモデルが設定された。
2012年4月に登場したM6クーペは、4.4L V8ツインターボと排気量や形式こそベース車と同じだが、M社によって最高出力560ps/最大トルク680N・mにまで高められている。
最大トルクはわずか1500rpmから5750rpmという幅広い回転域で引き出せる。
組み合わさるトランスミッションは、ベース車にはない7速MDCT(デュアルクラッチ式2ペダルMT)。
あらゆる走行状況下で最大限のトラクションを確保するアクティブMディファレンシャルなど、M社の最新テクノロジーが投入された。
デビュー時の車両本体価格は1695万円。
さらにF13型のM6クーペには、限定13台という「M6セレブレーション・エディション・コンペティション」が存在する。
2016年7月に販売されたこのスペシャルモデルは、M6クーペのエンジンにさらに手が加えられ、最高出力600ps/最大トルク700N・mにまで高められている。
それに合わせて、足回りやブレーキも改めてセットアップが施された。またルーフだけでなく、リアスポイラーやリアバンパー下ディフューザーにカーボンファイバー製が用いられている。
車両本体価格は2321万円。
■6シリーズ(F13型)の中古車相場
ほとんどが走行距離10万km以下で、全体の6割以上が走行距離5万km以下となっている。
もともとが1000万円前後する高級車ゆえ、万が一故障した場合の修理費は侮れない。
そうしたリスクを極力抑えて6シリーズに乗りたいのであれば、なるべく高年式車や走行距離の短い物件が無難。その観点で先代のE63型クーペよりも台数は少ないが、初代よりこのF13型がオススメだ。
2013年8月のドライビングアシストが備わったモデルで絞ると10台程度になるが、それでも走行距離5万km以下がほとんどとなり、新車時の半額以下となる総額400万円以内でも十分狙える。
衝突被害軽減ブレーキは今や必須といえる装備だけに、初めてのBMWのビッグクーペを探している人などにオススメだ。
一方M6は、初代よりは多いが、それでも台数は少ない。300万円台は初期型で走行距離5万km超となる。走行距離5万km以下の物件を探すなら、600万円程度の予算は用意したい。
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BMW 6シリーズ(F13型) × 全国▼検索条件
BMW M6(F13型) × 全国■6シリーズカブリオレ(F12型)の特徴と中古車相場
■6シリーズカブリオレ(F12型) DATA
生産期間:2011年4月~2019年2月
中古車流通量:約20台
中古車価格帯:255万~560万円
乗車定員:4人
■BMW M6カブリオレ(F12型) DATA
生産期間:2012年4月~2019年2月
中古車流通量:約5台
中古車価格帯:530万~870万円
乗車定員:4人
■6シリーズカブリオレ(F12型)の特徴
クーペより一足先となる、2011年4月に日本デビューしたF12型の6シリーズカブリオレ。
E64型ではV8エンジンのみだったが、フルモデルチェンジしたF12型ではクーペ同様3L直列6気筒ターボの640iと、4.4L V型8気筒ツインターボの650iの2グレードとなった。ATがパドルシフト付き8速ATとなったのもクーペ同様だ。
2012年8月には、4.4L V8エンジンが新型に切り替わり、最高出力450ps/最大トルク650N・mとなった。
2013年8月には、衝突被害軽減ブレーキと車線逸脱警告機能を含むドライビングアシストが全車に標準装備。
続く2014年5月には、650iにドライビングアシストの機能に加えて、アダプティブクルーズコントロール機能などを加えたドライビングアシストプラスが標準装備された。
2015年6月の一部改良では、ドライビングアシストプラスが全車標準となっている。
新車時の車両本体価格は1028万~1330万円。
■M6カブリオレ(F12型)の特徴
一方、M6クーペと同時に2012年4月に登場したM6カブリオレは、M6クーペ同様、最高出力560ps/最大トルク680N・mを発揮する4.4L V8ツインターボを搭載し、7速MDCT(デュアルクラッチ式2ペダルMT)が組み合わされた。
あらゆる走行状況下で最大限のトラクションを確保するアクティブMディファレンシャルなど、M社の最新テクノロジーが投入された点も同じだ。
デビュー時の車両本体価格は1760万円。
■6シリーズカブリオレ(F12型)の中古車相場
初代の約2倍の流通量があるものの、その数は10台程度と選択肢は多くない。
とはいえ、すべて走行距離10万km以下で、5万km以下も約半数と走行距離は比較的少なめだ。
平均価格を見てもF13型のクーペより低く、走行距離が少なく高年式を狙うならこのF12型のカブリオレの方がオススメである。
2013年8月のドライビングアシストが備わったモデルで絞ると台数がグッと少なくなり、車両本体価格も300万円前後からとなる。
もちろん、それでも新車時の半額以下ゆえ、同機能付きにこだわるならじっくり探した方がいいだろう。
一方、M6カブリオレは初代と同じく選択肢がほとんどない。そのため、こちらは自分の中で年式や走行距離などある程度の基準を作って根気強く探すようにしよう。
執筆時点で、初期型の走行距離約5万km以下で総額は600万~700万円と価格幅が大きいので、実車を見てコンディションを確認して購入に進みたい。
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BMW 6シリーズカブリオレ(F12型) × 全国▼検索条件
BMW M6カブリオレ(F12型) × 全国6シリーズグランクーペ(F06型)の特徴と中古車相場
■6シリーズグランクーペ(F06型) DATA
生産期間:2012年6月~2019年9月
中古車流通量:約120台
中古車価格帯:140万~640万円
乗車定員:5人
■M6グランクーペ(F06型) DATA
生産期間:2013年6月~2019年9月
中古車流通量:約20台
中古車価格帯:350万~590万円
乗車定員:5人
■6シリーズグランクーペ(F06型)の特徴
クーペとカブリオレが用意されていたF13型の6シリーズに、4ドアクーペとなるグランクーペ(F06型)が2012年10月に追加された。
これは、先行していたメルセデス・ベンツ CLSやアウディ A7スポーツバックを追撃するモデルという位置づけであった。
6シリーズクーペのホイールベースが115mm延伸されて4枚のドアが備わり、ゆったりとした後席スペースが確保されているのが特徴。後席は左右独立型のシートを左右に備えつつ、中央にも座れるようになっている。
グレード構成はクーペやカブリオレと同じで、3L直列6気筒ターボの640iと、4.4L V型8気筒ツインターボの650iが設定された。
このV8エンジンは、F13型クーペとカブリオレが先に切り替えていた最高出力450ps/最大トルク650N・mの新エンジンだ。パドルシフト付き8速ATが備わるのも同様である。
2013年8月には、衝突被害軽減ブレーキと車線逸脱警告機能を含むドライビングアシストが全車に標準装備された。
さらに2014年5月には、650iにドライビングアシストの機能に加えて、アダプティブクルーズコントロール機能等を加えたドライビングアシストプラスが標準装備された。
2015年6月の一部改良では、ドライビングアシストプラスが全車標準となった。
デビュー時の車両本体価格は933万~1235万円。
■M6グランクーペ(F06型)の特徴
6シリーズグランクーペにも、2013年1月にMモデルが設定された。
M6クーペ(F13型)/M6カブリオレ(F12型)同様、最高出力560ps/最大トルク680N・mを発揮する4.4L V8ツインターボを搭載し、7速DCT(デュアルクラッチ式2ペダルMT)が組み合わされた。
アクティブMディファレンシャルなど、M社の最新テクノロジーが投入された点も同じだ。
デビュー時の車両本体価格は1730万円。
■6シリーズグランクーペ(F06型)の中古車相場
6シリーズの中で唯一流通台数が100台を超え、最も選択肢が多い。
4ドアゆえ人も乗せやすく、それでいて優雅なフォルムを備えているため、その点でも最も選びやすい6シリーズと言えるだろう。
平均価格は同時期の6シリーズクーペやカブリオレと同等ながら、走行距離10万km以下が9割超、5万km以下に絞っても6割近くある。
5万km以下で総額280万円あたりから見つかり、走行距離の少ない高年式の6シリーズとしても選びやすいモデルと言える。
4.4L V8ツインターボの650i系と比べ、3L直6ターボの640i系の方が手頃な価格となっている。640i系でも最高出力320ps/最大トルク450N・mと並みのセダンより動力性能は高いため、予算とのバランスは◎なモデルだ。
衝突被害軽減ブレーキなどが備わるドライビングアシスト機能付きの走行距離5万km以下という条件でも、総額330万円あたりから狙うことができる。
M6グランクーペは、やはり台数は少ないものの、F13型のM6クーペとほぼ同数が見つかった。
M6クーペと同年式・同走行距離で比べても、あまり価格差はない。走行距離5万km以下を探したいなら予算600万円は用意した方がいいだろう。
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BMW 6シリーズグランクーペ(F06型) × 全国▼検索条件
BMW M6グランクーペ(F06型) × 全国6シリーズグランツーリスモ(G32型)の特徴と中古車相場
6シリーズグランツーリスモ(G32型) DATA
生産期間:2017年10月~2020年12月
中古車流通量:約5台
中古車価格帯:530万~580万円
乗車定員:5人
■6シリーズグランツーリスモ(G32型)の特徴
2009年に5シリーズに追加された5シリーズグランツーリスモ。2017年のフルモデルチェンジを機に、名前が6シリーズグランツーリスモに改められた。
見た目は6シリーズと異なり、同時期の5シリーズに準じている。といってもボディサイズは全長5105mm × 全幅1900mmと、6シリーズグランクーペなみに大柄だ。
リアがハッチバックとなり、トランクスペースは通常で610L、最大で1800Lと6シリーズ最大の積載量を誇る。
デビュー当初は最高出力340ps/最大トルク450N・mを発揮する3L直列6気筒ターボを搭載し、4WDシステム(xDrive)が備わる640i xDriveのみが用意されていた。
トランスミッションはパドルシフト付き8速AT。また、足回りにはエアサスペンションが備わり、車高を-10mmから+20mmの範囲で自動的に調整してくれる。
2018年8月に2L直列4気筒ターボを搭載した630iが、2019年7月には2L直列4気筒のディーゼルターボを搭載した623dが追加された。
どちらも後輪駆動の2WDで、エアサスペンションは後輪のみに備わり、荷物の増減にかかわらずボディをフラットに保つ。なお、623dの追加時に640i xDriveはラインナップから外れた。
デビュー時の車両本体価格は826万~1081万円。
■6シリーズグランツーリスモ(G32型)の中古車相場
執筆時点での流通台数は約5台。デビューからまだ4年しかたっていないこともあり、いずれも走行距離は3万km以下だ。
それでも、新車時より約300万円安い車両本体価格で500万円台から見つけることができる。
高年式ゆえドライビングアシストをはじめ先進機能も充実している。また、エアサスが備わり、7シリーズなみのロングホイールベースゆえ、乗り心地も快適だ。
残念ながら、BMWでハッチバックのようにバックドアが大きく開くモデルは、SUVかステーションワゴン、あるいはハッチバックの1シリーズ・2シリーズくらいしか現状のラインナップにはない。
SUVほど背の高い車はいらないが、ありきたりのワゴンはちょっと……という人は、根気強く探してみることをオススメする。
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BMW 6シリーズグランツーリスモ(G32型) × 全国※記事内の情報は2021年8月25日時点のものです。
ライター
ぴえいる
『カーセンサー』編集部を経てフリーに。車関連の他、住宅系や人物・企業紹介など何でも書く雑食系ライター。現在の愛車はアウディA4オールロードクワトロと、フィアット パンダを電気自動車化した『でんきパンダ』。大学の5年生の時に「先輩ってなんとなくピエールって感じがする」と新入生に言われ、いつの間にかひらがなの『ぴえいる』に経年劣化した。