トヨタ カローラルミオン ▲日本だけではなく北米でも販売され、若者を中心に人気を博したカローラルミオン
 

トヨタ カローラルミオンの中古車は今

カローラルミオンは、2007年から2015年までトヨタが販売していた5人乗りハッチバックだ。

箱形のシルエットが特徴で、その形ゆえ広い室内空間が魅力のモデルである。

現在の中古車流通台数は約400台で、平均価格は約40万円と手軽に購入できる状況となっている。

全長4.3m以下ながら、全幅が1700mmオーバーとワイドなのが特徴。このサイズのコンパクトカーは今となっては希少だが、支払総額50万円で十分狙えるようになってきた。

ここからは2009年12月のマイナーチェンジで前期型/後期型に分け、それぞれの特徴や中古車相場について紹介する。
 

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カローラルミオン(前期型)の特徴と中古車相場

■カローラルミオン (前期型)DATA
生産期間:2007年10月~2009年11月
中古車流通量:約250台
中古車価格帯:10万~110万円
 

トヨタ カローラルミオン(前期型) ▲水平・垂直基調の箱型シルエットが特徴的

■カローラルミオン(前期型)の特徴
実用性が高そうな箱型のシルエットながら、ヨーロッパ市場で走りに定評のあったオーリスをベースに作られているのがカローラルミオンだ。

全長4210mm×全幅1760mm×全高1630mmと、全長と全高の割には幅広で、しかもオーリスの足回りをもつこともあり、安定感のある乗り心地も魅力のひとつ。
 

トヨタ カローラルミオン(前期型) ▲5名乗車時でラゲージ容量は310Lあり、さらにラゲージ床下のアンダートレイが備わる

用意されたエンジンは1.5Lと1.8Lガソリンエンジンの2種類で、これにCVTが組み合わされた。1.8L車には4WDもある。

室内空間の充実が図られ、サブウーハー付きの9つのスピーカーや青色の天井イルミネーションが、エントリーグレードの「1.5X」を除く全車に標準装備された。

また、1.5L車と1.8L車いずれにも、エアロパーツを備えた「エアロツアラー」がラインナップされていた。
 

トヨタ カローラルミオン(前期型) ▲天井に備えられた青色LEDのイルミネーション
トヨタ カローラルミオン(前期型) ▲センターに4連メーター(デジタル表示の速度計・回転計・水温計・燃料計)と、その右側に外気温や燃費などを表示する小さなモニターが備わる。1.8L車には運転席アームレストが装備されている

■カローラルミオン(前期型)の中古車相場
1.5L車と1.8L車の割合はほぼ半々で、価格は1.8L車が若干高い。また半数近くが、エアロパーツを備えた「エアロツアラー」で、総額30万円前後から見つけることができる。

予算重視なら1.5L車がメインターゲットだが、総額50万円以下で1.8L車の「エアロツアラー」を狙うことも可能。ただし、年式やコンディションによって価格差があるため、走行距離や修復歴の有無は気にせず、実車のコンディションを見極めて購入した方がいいだろう。

価格とコンディションのバランスがいいのは、1.5L車のエアロパーツのないグレードだ。総額50万円以内で、走行距離5万km未満の修復歴なし物件を狙うことができる。
 

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カローラルミオン(後期型)の特徴と中古車相場

■カローラルミオン(後期型) DATA
生産期間:2009年12月~2015年12月
中古車流通量:約230台
中古車価格帯:20万~140万円
 

トヨタ カローラルミオン(後期型) ▲2012年5月からラインナップに加わった「On Bリミテッド」。エアロパーツが備わる他、写真の特別色のパープルなど4色が用意された。インテリアではホワイトステッチの入るブラックの人工皮革地のシートを備える

■カローラルミオン(後期型)の特徴
2009年12月のマイナーチェンジではエンジンが改良され、1.8L・2WDで10・15モード燃費が15.4km/Lから16.6km/Lに、1.5L(2WDのみ)も16.2km/Lから16.6km/Lに向上した。

内外装のデザインも併せて変更され、エクステリアはフロントグリルやリアランプのデザインなどが変わり、インテリアでは全車の前席がホールド性の高いスポーツタイプに変更されている。

さらに、2013年1月にはCVTが改良され、1.5L(2WDのみ)のJC08モード燃費が17.8km/Lに向上。1.8L車には加速感や変速感が向上する「スポーツモード」スイッチが備えられた。
 

■カローラルミオン(後期型)の中古車相場
後期型も1.5L車と1.8L車の流通台数はほぼ同じ。1.5L車より1.8L車の方が高いのも前期型同様だ。しかし、「エアロツアラー」は3割程度しかないので、このグレードにこだわるなら、前期型も対象に加えて探すことをオススメしたい。

走行距離10万km超は1割強と、前期型と比べて少ないが、逆に走行距離5万km未満・修復歴なしを狙うなら総額60万円以上は用意した方がいい。

ただし「エアロツアラー」で、走行距離5万km未満・修復歴なしの条件の物件はほとんど流通していないので、「エアロツアラー」狙いなら、走行距離や修復歴にこだわらず、実車のコンディションを確認して購入するようにしよう。

一方、1.5L車のエアロパーツのないグレードなら、前期型同様に総額50万円以内で狙える。前期型と後期型でデザインや燃費に大きな差はないので、前期型と合わせて検討してみよう。
 

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※記事内の情報は2021年6月24日時点のものです。
 

文/ぴえいる 写真/トヨタ、尾形和美
ぴえいる

ライター

ぴえいる

『カーセンサー』編集部を経てフリーに。車関連の他、住宅系や人物・企業紹介など何でも書く雑食系ライター。現在の愛車はアウディA4オールロードクワトロと、フィアット パンダを電気自動車化した『でんきパンダ』。大学の5年生の時に「先輩ってなんとなくピエールって感じがする」と新入生に言われ、いつの間にかひらがなの『ぴえいる』に経年劣化した。