【日産 ジュークの中古車を買うなら?】オススメの選び方や相場、グレードなどを徹底解説
カテゴリー: 特選車
タグ: 日産 / SUV / クルマを選び始めた人向け / カジュアル / ジューク / 人気中古モデル徹底ガイド / ぴえいる
2021/02/10
日産ジュークの中古車は今
ジュークは、日本とヨーロッパ、アメリカで販売されるグローバル戦略車として開発されたコンパクトSUVだ。日本では、2010年6月から2020年6月まで販売された。ちなみにヨーロッパでは2019年に2代目ジュークに切り替わったが、日本では2020年6月に新型車キックスが実質的な後継車としてデビューしている。
中古車流通台数は約1300台で、価格帯は総額40万~240万円となっており、条件に合った1台が選びやすい状況だ。
個性的なデザインであることに加え、ツートーンカラーなど、デザインを重視した特別仕様車が多いのも特徴の1つ。また、走りの性能を高めた「NISMO(ニスモ)」系のグレードも用意されている。
ここからは2014年7月のマイナーチェンジを境に前期型と後期型に分けて、それぞれのオススメの選び方や中古車相場について紹介する。
前期型の特徴と中古車相場
■日産ジューク(前期型)DATA
生産期間:2010年6月~2014年6月
中古車流通量:約800台
中古車価格帯:30万~170万円
■ジューク(前期型)の特徴
2009年のジュネーブモーターショーで発表されたコンセプトカー「カザーナ」をベースに、2010年6月に日本デビューした「ジューク」。グローバルに販売されたモデルであったが、日本向けは日本国内で生産された。
コンパクトスポーツカーの俊敏さと、SUVの力強さや安心感を結合した個性的なボディに、最高出力114ps/最大トルク150N・mを発揮する1.5Lガソリンエンジンが搭載された。トランスミッションにはCVTが組み合わせられ、当初は2WDのみの単一設定。JC08モード燃費は17.2km/Lとなっている。
2010年11月には最高出力190ps/最大トルク240N・mを発揮する1.6Lターボエンジンを搭載した「16GT」と、その「16GT」に日産独自の4WD技術「オールモード4×4-i(トルクベクトル付き)」を搭載した「16GT FOUR」が追加された。この4WDは雪道など滑りやすい路面はもちろん、コーナリング時など後輪左右の駆動力を適切に制御する、スポーツ走行も支援してくれるシステムだ。JC08モード燃費は「16GT」が13.0km/L、「16GT FOUR」が12.6km/Lとなっている。
その後、特別仕様車がいくつか販売された。中でもホワイトのセンターコンソールやブラック本革シート×ホワイトのステッチなどが施された特別仕様車「プレミアムホワイトパッケージ」や、ローダウンサスペンションと専用ブラックグリルを備えた「15RXアーバンセレクション スタイリッシュブラックパッケージ」は、個性的なジュークのデザインに、さらにアクセントが加わった個性的なグレードだ。
2013年2月には、「16GT FOUR Type V」をベースに最高出力が200psに高められた1.6Lターボエンジンを積む、ハイパフォーマンスモデルの「NISMO」が追加された。
2013年8月のマイナーチェンジで、1.5Lエンジンにアイドリングストップが備わり、JC08モード燃費は17.2km/Lから18km/Lに向上している。
■ジューク(前期型)の中古車相場
総額40万円から狙える前期型。圧倒的に台数が多いのは、1.5Lエンジン搭載車の中でも装備が最も充実している「15RX」や、「15RX」をベースとした特別仕様車で、その数は前期型の約8割に及ぶ。日常の移動手段としての用途がメインであれば、ここから探すのがオススメだ。
なお、後に紹介する後期型でも「15RX」の流通台数は非常に多い。最安値帯の流通量は前期に軍配が上がるが、予算100万円以上で幅広い選択肢を確保したいなら、後期型の「15RX」系も併せてチェックをしてみるといいだろう。
カラーバリエーションや特別仕様車が多いので、まずは予算で絞り込んだ後にボディカラーやオプションの有無で選ぶという決め方がいいだろう。人気の本革シートを備えた「15RX プレミアムホワイトパッケージ」も、総額100万円以内で狙うことができる。
一方、軽快な走りが楽しめる1.6L ターボエンジンを搭載する「16GT」系は約20台と少ないので、希望の条件に合った物件があれば早めのアクションをオススメしたい。
同じ1.6L ターボ搭載の4WDグレード、「1.6GT FOUR」系は約60台の流通がある。こちらは総額60万円ほどから狙えるが、コンディション重視なら予算を120万円まで上げると、走行距離3万km程度の物件を見つけることもできる。
SUVという形にこだわりつつ、走りも楽しみたいという人は上記の「1.6GT FOUR」と一緒に「NISMO」も要チェック。こちらは約30台見つかり、予算の目安は130万円ほどとなっている。
▼検索条件
日産 ジューク(前期型) × 全国ジューク(後期型)と中古車相場
■ジューク(後期型)DATA
生産期間:2014年7月~2020年6月
中古車流通量:約450台
中古車価格帯:70万~220万円
■ジューク(後期型)の特徴
2014年7月に行われたマイナーチェンジでエクステリアデザインの改良が行われるとともに、ユーザーが自らの個性を表せるよう、内外装カラーの組み合わせを90通りから選べることができるようになった。
1.6Lターボエンジンの燃費向上も図られ、JC08モード燃費は「16GT」が13km/Lから14.2km/Lに、「16GT FOUR」が12.6km/Lから13.4km/Lに向上している。
2014年11月には、「NISMO」の運動性能をさらに向上させた「NISMO RS」が追加された。最高出力214ps/最大トルク250N・mまで高められた専用の1.6Lターボエンジンを搭載。
2015年11月には「NISMO」と「NISMO RS」を除く全車に、衝突被害軽減ブレーキと車線逸脱警報が標準装備された。
特別仕様車は後期型でも、いくつか登場している。そのほとんどがボディカラーやエクステリアデザインに関した特別仕様車で、中でも「ドレスアップ」は、ルーフ&ボンネットとボディで色が異なるツートーンカラーとなっており、より独自性の強さを際立たせたい人にはオススメだ。
■ジューク(後期型)の中古車相場
後期型でも「15RX」系の割合は約7割と非常に高く、選びやすい。最安値帯は総額90万円前後となっている。一方で、走行距離1万km未満という新車並みのコンディションの物件も多く、こちらは180万円プラスαが予算の目安だ。
一方、1.6GT系は約10台、1.6GT FOUR系は約20台と前期型よりも台数は少ない。1.6L ターボの走りを手に入れたいという人は、前期と合わせて検討してみるとより広い選択肢が確保できるだろう。
そして、ハイパフォーマンスモデルの「NISMO」は約10台、「NISMO RS」は20台弱の流通がある。「NISMO RS」は新車時価格が350万円近いスペシャルグレードだが、その半値程度で手に入る物件も流通してきている。スポーツグレードでよりお得感を重視したい人にはオススメだ。
▼検索条件
日産 ジューク(後期型) × 全国※記事内の情報は2021年6月16日時点のものです。
ライター
ぴえいる
『カーセンサー』編集部を経てフリーに。車関連の他、住宅系や人物・企業紹介など何でも書く雑食系ライター。現在の愛車はアウディA4オールロードクワトロと、フィアット パンダを電気自動車化した『でんきパンダ』。大学の5年生の時に「先輩ってなんとなくピエールって感じがする」と新入生に言われ、いつの間にかひらがなの『ぴえいる』に経年劣化した。
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