圧倒的燃費性能と買いやすい価格のトヨタ 30プリウスだけど、EV走行もできるPHVもアリなんじゃない!?
カテゴリー: 特選車
タグ: トヨタ / プラグインハイブリッド / プリウスPHV / 小鮒康一
2021/01/13
30プリウスでもEV走行のできるPHVをお忘れではないですか?
すでに旧型となって5年以上経過した30プリウスですが、今でも十分なほどの燃費性能と、70万円を切った中古車平均価格(執筆時点)で、非常に狙いやすいモデルとなってきました。
2代目と比べて300㏄増えた1.8Lエンジンと、大きすぎず小さすぎない絶妙なボディサイズも相まって、走りも居住性も使い勝手も優れるモデルです。
しかし、30プリウスには通常のハイブリッド仕様だけでなく、プラグインハイブリッド仕様の「プリウスPHV」が存在していたことをお忘れではないでしょうか?
自宅にコンセントがあり近所使いメインならガソリンはほぼ不使用!?
30プリウス登場の2009年5月から、遅れること約2年半の2012年1月にリリースされたプリウスPHV(リース仕様はそれ以前に存在していましたが)。
通常のプリウスよりも容量の大きなリチウムイオンバッテリーを搭載し、外部電源からの充電に対応することで、EV走行距離26.4km(Sグレードのカタログ値)を実現するプラグインハイブリッド車です。
26.4kmと聞くと短く感じますが、近所への買い物や通勤、送迎といった使い方であれば十分にカバーできるもの。もちろん、バッテリー残量が減れば普通のプリウスのようにハイブリッド車として走行できるので、電欠の心配をすることもありません。
カタログの燃費は、車両重量が60kg(Sグレードでの比較)増えているため、通常のプリウスの35.5km/Lから31.6km/Lへと減少しています。
ですが、EV走行も加味したプラグインハイブリッド燃料消費率は、驚異の61.0km/Lと圧倒的な数値となっているのです。
外観上の変更点は、運転席側に充電リッドが備わることとプラグインハイブリッドのエンブレムが備わること、そして前後にシルバーの加飾がプラスされる点程度となりますが、普通のプリウスとは、ちょっと違うという点も差別化が図れていて、オーナーとしてはニヤリとできるのではないでしょうか。
ただ、30系プリウスPHVはバッテリー容量もそこまで大きくないため、サービスエリアなどに設置されている急速充電には対応していません。
とはいえ、空の状態からでも家庭用のAC100V充電で、約180分、AC200Vでは約90分で満充電になるので、自宅にコンセントがある人であれば常に朝には満充電になっていることでしょう。ちなみにAC200V電源は、一般的には設置されていないので、工事をして設置する必要があります。
なお、新車時はAC100V用かAC200V用のどちらかのケーブルを選択する形だったので、中古車購入時はどちらのケーブルが搭載されているのか確認が必要です。先述の電源工事とも関係する部分ですので必ずチェックしたい部分です。どうしてもAC200V車しか選べない、なんて場合は純正部品でAC100Vケーブルを購入することで、解決できます(価格はNETで調べてみると15000円程度でした)。
そう考えると、日常的なチョイノリではほとんどガソリンを消費することなく、遠出するときは普通のプリウスのようにハイブリッド走行で長距離走行ができるというプリウスPHVは、非常に魅力的に見えてきませんか!?
新車時は50万~80万円以上あった価格差が小さくなってきた!
そんな自宅充電できるユーザーに激推ししたい30プリウスPHVですが、新車時は通常のプリウスと比べて50万~80万円以上同等グレードで価格差がありました。
しかし、中古車価格でチェックしてみると30プリウスPHVの中古車平均価格は89.8万円(執筆時点)と20万円までに圧縮されています。
そのため、総額70万~80万円台の予算があれば8万km台未満の個体もチラホラ見つけることができるのです。
一方、最も総額が安いものでも50万円台であり、逆に走行1万km台の低走行車であっても総額100万~110万円台という個体もあるので、少し予算をアップして低走行車を狙ってみるのもひとつの手です。
また、2011年11月の一部改良では100V・1500Wのアクセサリーコンセントのオプション設定が追加されているので、有事の際のことなども考慮して装着している車両を探すというのもオススメです。
▼検索条件
トヨタ プリウスPHV(初代)×全国自動車ライター
小鮒康一(フナタン)
スキマ産業系自動車ライター。元大手自動車関連企業から急転直下でフリーランスライターに。中古車販売店勤務経験もあり、実用車からマニアックな車両まで広く浅く網羅。プライベートはマイナー旧車道一直線かと思ったら、いきなり電気自動車を買ってしまう暴挙に出る。愛車は日産 リーフ、初代パルサー、NAロードスター。
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