2020年、カーセンサーnetで注目度の高かったセダンのトップ10はコレだ! 【カーセンサー・カー・オブ・ザ・イヤー2020】
カテゴリー: 特選車
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2021/01/16

カーセンサー・カー・オブ・ザ・イヤー2020【セダン部門】
カーセンサーだけがもっている膨大なデータをもとにした、毎年恒例の中古車注目度&競争率ランキング「カーセンサー・カー・オブ・ザ・イヤー」。
この記事では、セダンの上位10 モデルをピックアップ。各車種について簡単に紹介しよう。
●第1位|スバル WRX(現行型)
(2014年08月~生産中)
▲スポーティな走りの中に乗りやすさをプラスしたWRX S4(写真上)と、走りの性能を極めたWRX STIの2系統が用意された
スバル WRX(現行型)は、三菱のランサーエボリューションシリーズとともに、世界ラリー選手権(WRC)で活躍したインプレッサ WRXの系譜にあるスバルのスペシャルモデルだ。
2L水平対向4気筒ターボにシンメトリカルAWD(4WD)を組み合わせたパワートレインにより、高い走行性能を実現。
グレードは走りに特化したWRX STIと、トランスミッションにCVTを採用して日常での使い勝手にも配慮したWRX S4が用意されている。
2021年1月現在、現行型WRXの中古車は約300台流通。
そのうちS4系は約180台で、中古車相場は160万~550万円。2020年5月に先行予約がスタートした限定モデルのWRX S4 STI Sport#には、早くもプレミアム相場がついている。
一方、WRX STI系の中古車価格帯はは290万~850万円と幅広いが、高価格帯にあるのは限定モデルのS207やS208となる。
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スバル WRX(現行型)×全国●第2位|BMW 3シリーズ(E90型)
(2005年04月~2011年12月)
▲E30時代からセダン部門で圧倒的な人気を誇る3シリーズ。E90型は相場がかなりこなれており、中古車を選びやすい状況だ
日本のファンのために、2008年のマイナーチェンジで日本の道や駐車場で使いやすくなるようドアハンドル形状を変更して全幅1800mmに収めたE90型3シリーズ(前期型は1815mm)。
エンジンラインナップは2L直4の320i、2.5L直6の323iと325i、3L直6の330iと330xi 4WD、3L直6ターボの335iとラインナップが豊富。
中でも2Lの320iは乗りやすく税金面でも有利なので、日本で人気の高いモデルとなっている。
2世代前のモデルとなるが、今でもあまり古さを感じさせないスポーティなルックスはカーセンサーで人気があり、2018年と2019年のセダン部門1位に続き、2020年は2位にランクインした。
2021年1月現在の中古車流通量は400台弱で、中古車価格帯は20万~220万円。320iは後期型でも100万円以下の中古車が豊富にある。
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BMW 3シリーズ(E90型)×全国●第3位|レクサス LS(初代)
(2006年09月~2017年09月)
▲初代LSの人気はスピンドルグリルになった後期型に集中。後期型は予算200万円くらいから見つけることができる
トヨタのプレミアムブランドであるレクサスのフラッグシップモデルとなるLS。
メルセデス・ベンツ SクラスやBMW 7シリーズなどドイツのプレミアムサルーンに引けを取らない風格を備えており、高級感のあるドライバーズカーを求める人から絶大な支持を受けている。
標準モデルと、全長を伸ばしてリアシートの居住性を高めたロングボディを用意。ロングボディはグレード名の後ろに“L”が付いている。
2012年10月のマイナーチェンジでは、フルモデルチェンジに匹敵する大幅な改良が行われた。
具体的には、レクサスのアイコンであるスピンドルグリルを採用。また、このタイミングでインテリアデザインを一新するとともに、ドライバーの好みで乗り味を変えられるドライブモードセレクトを搭載した。
2021年1月現在、中古車は約570台流通しており、中古車価格帯は50万~530万円。
デビューから13年以上経過していることもあり、予算100万円以下で買える中古車も100台近く流通している。
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レクサス LS(初代)×全国●第4位|トヨタ クラウンアスリート(12代目)
(2003年12月~2008年01月)
▲ロイヤルシリーズに比べて若々しい印象のアスリート。シンプルなデザインが今見ると逆に新鮮!
CMのキャッチコピーから、“ゼロクラウン”のニックネームで呼ばれる12代目クラウン。
スポーティなアスリートとコンサバティブなロイヤルの2系統が存在する。
アスリートはメッシュタイプのグリルや丸型のリアコンビライト、前後のバンパースポイラー、リアスポイラーなどを装着。足元は18インチホイールが奢られる。
搭載エンジンは2.5L V6と3L V6で、2005年のマイナーチェンジで3L V6から3.5L V6に変更された(ロイヤルシリーズでは3L V6を継続採用)。また、このマイナーチェンジでレーンキーピングアシストがオプション設定されている。
2021年1月現在、12代目クラウンアスリートの中古車は約400台流通していて、中古車相場は20万~200万円。
ほとんどの中古車は車両本体価格が100万円以下となっていて、予算100万円でも300台以上の中古車から選ぶことができる。
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トヨタ クラウンアスリート(12代目)×全国●第5位|BMW 3シリーズ(F30型)
(2012年01月~2019年02月)
▲ディーゼルエンジンや4WDなど、新たなパワートレインもラインナップに加わったF30型3シリーズ
3シリーズ(F30型)は歴代モデルと比べボディサイズがひとまわり大きくなったが、E90同様に日本仕様の全幅を一般的な機械式駐車場に止められる1800mmに設定されるなど、日本での使用環境にフィットするよう改良が加えられている。
最高出力245psを発生する2L直4ターボを搭載した328iがまず日本導入され、追って2012年4月に最高出力184psを発生する2L直4ターボを搭載した320iがラインナップに加わった。320iには8ATの他、6MTも用意されている。
また、同年8月には320iに四輪駆動のXドライブを追加するとともに、クリーンディーゼルエンジン搭載の320dも追加。2015年8月のマイナーチェンジでは3L直6を搭載する340iが新設定されるなどラインナップが拡充された。
2021年1月現在、900台以上の中古車が流通しており、価格帯は90万~410万円。
320iであれば、人気のMスポーツは150万円から見つけることが可能だ。
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BMW 3シリーズ(F30型)×全国●第6位|トヨタ セルシオ(3代目)
(2000年08月~2006年05月)
▲カスタムシーンを中心に今なお人気が高いセルシオ。こちらの写真は2003年8月にマイナーチェンジを受けた後期型
根強い人気を見せる3代目であり最終型のセルシオ。2018年と2019年の5位に続き、2020年は6位にランクインしている。
最終型は世界トップレベルの走りを目指して新開発の4.3Lエンジンを採用。サスペンションも新開発されたものが採用された。
レーダークルーズコントロールにはブレーキを用いて減速するシステムが採用された他、キー操作なしでドアの解施錠ができるスマートキーも初採用された。2003年のマイナーチェンジではATが6速に変更されている。
2000年デビューのモデルだが、2021年1月現在でも300台近い中古車が流通している。
中古車相場は20万~240万円で、物件の多くはカスタムが施されているものの、フルノーマル車を見つけることも可能だ。
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トヨタ セルシオ(3代目)×全国●第7位|BMW 5シリーズ(F10型)
(2010年03月~2016年11月)
▲昨年はベスト10圏外だったが、2020年は第7位にランクインした先代5シリーズ
セダン部門で初のベスト10にランクインした、BMWのミディアムサルーンである5シリーズ(F10型)。
一つ前のE60型よりもホイールベースを延長してボディサイズを拡大したことで、室内空間が一層広くなり、プレミアム性も増している。
搭載エンジンは3L直6のNAとターボ、そしてトップグレードには最高出力407ps、最大トルク600N・m(61.2kg-m)を発生する4.4L V8ターボが搭載されている。
また、2011年には2L直4ターボ、2012年8月には2L直4ディーゼルターボも追加され、3L直6ターボとモーターを組み合わせたアクティブハイブリッド5も用意された。
ノーマル、スポーツ、スポーツ+という3つのモードから走行フィールを選べるダイナミック・ドライビング・コントロールが全グレード標準装備されるなど、プレミアムサルーンでもスポーティな走りにこだわっているのがBMWらしいところだ。
2021年1月現在、400台以上の中古車が流通しており、中古車相場は90万~400万円。予算150万円以下で買える中古車も80台ほどある。
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BMW 5シリーズ(F10型)×全国●第8位|日産 スカイライン(現行型)
(2013年11月~生産中)
▲常に日産の最新技術が惜しみなく投入されてきた歴代スカイライン。現行型(V37型)も様々な先進技術を搭載している
2013年にデビューした現行型スカイラインは、2L直4ターボの他、3.5L V6エンジンとモーターを組み合わせたハイブリッドをラインナップ。
デビュー時はあえて日産のエンブレムを付けず、北米などで展開するインフィニティのエンブレムを付けて登場した。
ステアリングの動きを電気信号に変換して伝えるダイレクトアダプティブステアリングや、2台前を走る車の動きを監視して状況変化を察知するとドライバーに注意喚起するインテリジェントFCWなど世界初の技術を搭載している。
2019年7月のマイナーチェンジではインフィニティエンブレムが日産エンブレムに変更されるとともに、ハイブリッドモデルに世界初となる高速道路でのハンズオフ走行を可能にしたプロパイロット2.0を搭載。また、最高出力405psとなる3L V6ターボを搭載する400Rも設定された。
2021年1月現在の中古車流通量は約280台。前期型ハイブリッドの中古車相場は130万~390万円、プロパイロット2.0を搭載する後期型ハイブリッドの中古車相場は400万~500万円だ。
400Rの中古車は20台ほどあり、中古車相場は480万~600万円となっている。
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日産 スカイライン(現行型)×全国●第9位|マツダ アテンザ(3代目)
(2012年11月~2019年08月)
▲アテンザには、セダンとワゴンが用意されている
マツダのスカイアクティブ技術を全面採用した3代目アテンザ。2019年8月の一部改良で、グローバル統一名称のMAZDA 6に車名が変更された。
マツダのデザインコンセプトである「魂動(こどう)-Soul of Motion-」を採用したエクステリアデザインは優雅で美しく、インテリアは優雅で上質な中にスイッチ類の操作性の良さや広い視界など、機能性がうまく盛り込まれている。
搭載エンジンは2L直4、2.5L直4、2.2Lディーゼルターボに。トランスミッションは6ATと6MTをラインナップ。
2021年1月現在、中古車流通量は約330台で、価格帯は50万~330万円となっている。
中でもディーゼルモデルは240台ほど流通しており、中古車相場は60万~330万円。MTの流通量は約10台と少なめだ。
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マツダ アテンザ(3代目)×全国●第10位|スバル レガシィB4(2代目)
(2003年06月~2009年04月)
▲20年近く前のモデルになるが、いまだ人気は健在! STIによるコンプリートモデル、S402は一瞬で完売となった
レガシィシリーズは、アメリカからの要望でモデルチェンジのたびにボディサイズを拡大してきた。そのため、ステーションワゴンはレガシィシリーズから独立し、日本向けのレヴォーグに生まれ変わったほどだ。
B4もサイズが大きくなっていったが、このBL型レガシィB4は3ナンバーサイズとはいえ、全幅が1730mmに抑えられた日本の道路事情にマッチしたモデルだ。
搭載エンジンは水平対向で2種類の2L NA、2Lターボ、3L 6気筒を用意。2007年11月には2.5Lエンジンが追加された。駆動方式はすべて4WDになる。
2006年5月のマイナーチェンジでは、2Lターボと3Lにダイヤルで3つの走行モードを選択できるSIドライブを初搭載した。
2021年1月現在の流通台数は約210台で、中古車相場は10万~270万円。高価格帯は限定販売されたSTIのコンプリートモデルとなる。
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スバル レガシィB4(2代目)×全国総括
セダンのランキングを見ると、圧倒的に強いのはスポーツセダンと呼ばれるモデル。
ボディを適度なサイズに抑えるとともに、ハイパワーエンジンを搭載して圧倒的な加速感やコーナリングを楽しめるスポーツセダンは、いつの時代も一定の人気を得ている。
また、大きなボディで後部座席の乗り心地をよくしたプレミアムサルーンも根強い人気だ。
世界的にSUVがブームだからこそ、あえてそこを外した車選びをしたい人はぜひ注目してほしい。

自動車ライター
高橋満(BRIDGE MAN)
求人誌編集部、カーセンサー編集部を経てエディター/ライターとして1999年に独立。独立後は自動車の他、音楽、アウトドアなどをテーマに執筆。得意としているのは人物インタビュー。著名人から一般の方まで、心の中に深く潜り込んでその人自身も気づいていなかった本音を引き出すことを心がけている。愛車はフィアット500C by DIESEL
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