機能充実の最新型軽自動車、早くも総額100万円以下に! 日産 デイズと三菱 eKワゴン、その狙い目グレードは?
2020/08/02
現行型の日産 デイズ、狙い目は標準モデルの「X」または「S」
まずは日産 デイズについて、その魅力と相場をご説明しましょう。
デイズは2013年に初代が発売となった軽ハイトワゴンで、2代目(現行型)が登場したのは2019年3月のこと。
初代も累計43万台を記録するスマッシュヒットとなりましたが、2代目はエンジンや変速機、車台などを完全に刷新したことで「さらに良くなった! 」と各方面から絶賛されている軽ハイトワゴンです。
そして筆者も、その意見(2代目デイズの走り等が素晴らしいということ)についてはまったく異存なしです。2代目デイズのしっかり感と各種の機能は、下手な登録車(軽ではない普通の車)を完全に超えてる! と思っています。
現行型デイズのモデル構成は、大きく分けて「スタンダード」と「ハイウェイスター」の2種類。
シンプル系な顔立ちなのがスタンダードで、ちょいワイルド系なのがハイウェイスターです。
動力源は3種類で、スタンダードには最高出力52psを発生する自然吸気(ターボじゃないやつ)の3気筒エンジンが搭載されています。
そしてちょいワイルド系なハイウェイスターには、自然吸気エンジンにモーターを組み合わせた「スマートシンプルハイブリッド」と、このシステムのエンジンをターボにしたモデルがあります。
しかし2020年7月下旬現在、総額100万円以下で狙える現行型デイズの「ハイウェイスター」は少なく、ほとんどが「スタンダード」になります。
さらに、スタンダードの中では上級グレードである「X」ではなく、ベーシックな「S」である場合の方が若干多いかもしれません。
とはいえ、「S」グレードであっても、先進予防安全機能は標準装備。
人と車を検知する「インテリジェント エマージェンシーブレーキ」や車線逸脱警報「LDW」、「踏み間違い防止アシスト」に「オートマチックハイビーム」など充実です。
「X」との大きな違いは「バックビューモニター」が標準装備ではなくディーラーオプションなことと、前席の窓ガラスがIR(赤外線)カットではないことぐらいです。
イチ推しはバックビューモニターやプッシュエンジンスターター、インテリジェントキーなどが標準装備となる「X」なのですが、そういった装備にさほど興味がない場合は「S」でも十分満足できるはず。
いずれにせよ素晴らしい出来栄えの軽自動車ですので、ぜひぜひ「総額100万円以下」というリーズナブルな予算で、現行型の日産 デイズを探してみてください。
▼検索条件
日産 デイズ(現行型)× 支払総額100万円以下 × 全国現行型の三菱 eKワゴンは「M」の一択で
お次にご紹介する現行型の三菱 eKワゴンは、前段で紹介した日産 デイズの姉妹車です。
デイズとeKワゴンは、日産と三菱の合弁会社「NMKV」というところが企画している「中身はほとんど同じで、内外装などのデザインと販売する会社が違う軽ハイトワゴン」なのです。
現行型のeKワゴンは搭載エンジンも日産 デイズのスタンダード版と同じで、最高出力52psの自然吸気3気筒。
シンプルなデザインであるeKワゴンの他に、クセが強めなワイルド系フェイスを採用している「eKクロス」も用意されています。
とはいえ2020年7月下旬現在、総額100万円以下で狙えるeKクロスは1台もなく、探せるのはすべてシンプル系デザインのeKワゴン。
そしてその中でも狙えるのは、上級グレードの「G」ではなく、ベーシックグレードの「M」となります。
しかし、「M」グレードは現行型の日産 デイズで言う「S」に相当するグレードですので、先進予防安全装備は充実。
「衝突被害軽減ブレーキシステム」と車線逸脱警報「LDW」、車線逸脱防止支援機能「LDP」、「踏み間違い防止アシスト」や「オートマチックハイビーム」から構成される安全機能がパッケージとなった「e-Assist」を標準装備しています。
エアコンがフルオート式ではないなどの「ちょっとしたところがショボい」という点さえ気にならないならば、特に大きな問題はありません。
総額100万円以下で狙える中古車の流通量は、執筆時点では現行型の日産 デイズと同様にまだまだ少なめ。ですが、そろそろ2桁台に届く勢いです。
走りのしっかり感も(姉妹車なので当たり前ですが)現行型の日産 デイズと同じく、2020年現在の軽ハイトワゴンとしてはトップクラス!
どちらにするか迷われた場合は、デザインの好みで選んでみるとよいかと思います。
▼検索条件
三菱 eKワゴン(現行型)× 支払総額100万円以下 × 全国
カーセンサー9月号(2020年7月18日発売号)では、総額100万円以下で手に入るオススメ軽自動車を20モデル紹介しています。
今回紹介した日産 デイズ(現行型)や三菱 eKワゴン(現行型)以外にも、今買いなモデルをピックアップしているので、こちらも合わせてチェックしてみてください!
自動車ライター
伊達軍曹
外資系消費財メーカー日本法人本社勤務を経て、出版業界に転身。輸入中古車専門誌複数の編集長を務めたのち、フリーランスの編集者/執筆者として2006年に独立。現在は「手頃なプライスの輸入中古車ネタ」を得意としながらも、ジャンルや車種を問わず、様々な自動車メディアに記事を寄稿している。愛車はスバル XV。
あわせて読みたい
- 【スズキ MRワゴンの中古車を買うなら】オススメの選び方や相場、グレードなどを徹底解説
- アウトドアブームの過熱を引き金に、規格外に車内が広い車の注目度が上がる!?
- 【総予算100万円!】格安90’sミニバンを自分仕様に仕上げて遊ぶ(後編)
- 西川淳の「SUV嫌いに効くクスリをください」 ランボルギーニ ウルスの巻
- EVハイパーカーメーカー「リマック」が今熱い!従来のスーパーカーを猛追するクロアチアの新星【INDUSTRY EDGE】
- 【総予算100万円!】格安90’sミニバンを自分仕様に仕上げて遊ぶ(前編)
- 2022年モデルのGT-Rニスモ、スペシャルエディションを投入
- 【試乗】新型 日産 ノート|市販モデルではプロトタイプのネガ部分が消え、スタビリティの高さが際立った
- 【功労車のボヤき】「オペルとは思えないほどイカしてる!」というトホホな褒め言葉に涙した日もあったけど……。オペル一族の逆襲!?
- 【フェルディナント・ヤマグチ×編集長 時事放談】自動車業界と半導体について(前編)