フェスに行くならミニバンが正解!長距離移動も車中泊も楽になる|Carsensor IN MY LIFE

最高のフェス・カーはニッポンのミニバンだ

今夏のフェスは思いっきりエンジョイできただろうか。来年のフェスに思いをはせれば早くもテンションが上がる一方で、憂鬱なこともある。それは、会場までの移動だ。フェスに欠かせないアイテムを担いで、帰宅ラッシュの電車に乗るのは軽い罰ゲーム。ツアーバスなら、負担は軽減されるが往復ともに自由度はゼロ。「せっかくだから蕎麦の名店に立ち寄ろう!」という気ままな行動は許されない。

それらの苦行を回避するため、来夏はクルマでの参戦を検討している人もいるだろう。移動は楽になるし、大人数で行けば交通費は安上がり。さらに車中泊をすれば、浮いたお金で余分にフェスへ行けるかもしれない。渋滞の中を運転しなければならない危惧もあるが、しっかりクルマを選べば移動も車中泊も望外に快適となる。

そんな、最後までフェスでハジけるためのクルマは何か? その答えはミニバンだ。

ミニバン

運転支援で遠い会場でも身近に感じる

新潟、茨城、北海道……。フェス好きにとって会場が遠ければ遠いほど萌えることがあっても、それによって萎えることはありえない! とはいえ、ロングドライブによって疲れきってしまうのは避けたいところ。

そこでフェスの足にするなら「ACC(アダプティブクルーズコントロール)」付きにすべし。先行車をセミオートで追従する、進歩したオートクルーズなら運転の疲れが激減できる。会場まで体力を温存し、ライブで完全燃焼しよう!

ミニバン

フラットなシートレイアウトで体力を回復

フェス当日、なかなか宿が取れないのはよくあること。だったら、いっそのこと車中泊を検討してみては。車中泊をするなら、フラットになるシートアレンジが大前提。



国産ミニバンのお家芸。実のところ、輸入車にはなかなかない仕組みなのだ。完璧にフラットにならなくても、フリースなど衣類を使って段差を減らせば快適性もアップする。これなら3日4日通しで全国のフェスを転戦できるし、キャンプインフェスでは真価を発揮するだろう。

ミニバン

跳ね上げ式のリアゲートを備えている

テントの前室をご存じだろうか。テントの入り口に設ける、屋根あり&土間スペースのこと。レインコートを脱いだり、泥だらけの靴を脱いだり、とりわけ雨のキャンプで重宝する。

クルマのリアゲートは、まさに前室と同じような働きをする。もちろん左右に開くドアではなく、上に跳ね上げられるゲートが条件だ。開けたゲートが屋根代わりになり、雨や日差しから守ってくれる。車中泊はもちろん、日帰りでも重宝する機能だ。

ミニバン

車内の天井が高いとストレスが激減

「跳ね上げ式のリアゲートと、フラットなシートアレンジならステーションワゴンでも良いのでは?」と思った人もいるだろう。そう。ミニバンをイチオシするワケは、それだけではない。車内の高さも、理由のひとつだ。

室内で着替えるときや、車中泊をして朝起きるときなど、天井が高いほど快適。もっと言えば、天井が高いと車内のストレスが劇的に軽減される。特に、大人数でフェスに向かうときは有効。和やかなムードをキープしやすい。

フェスに最適なミニバンは選択肢も豊富だ!

そもそもミニバンは北米で誕生したものだが、ニッポン独自の進化を遂げた。猫も杓子もミニバンといった一時のブームほどではないにしても、今も日本の自動車メーカーはミニバン作りに励んでいる。つまり競争が激しく、切磋琢磨されているため、品質が高く、装備や機能も充実。日常使いもバッチリで「ここぞ!」というシーンでもフルに活躍してくれるのだから選ばない手はない。

トヨタ ヴェルファイア

トヨタ ヴェルファイア

ステータス性さえ備えたキングオブミニバン

アルファードの兄弟車で、ヴェルファイアのルックスはアルファードよりアグレッシブになっている。デザインの差は好みの問題だが、トヨタ最高峰のミニバンならではの極上の乗り心地は両車に共通している。リアのサスペンションにコストをかけて、ミニバンにありがちだったフワフワ、フラフラした印象を見事に払拭した。同乗者の乗り物酔いの悩みが解消したという実話もある。秀逸な走行性能に裏打ちされ、その快適性はどこをとっても一級品だ。

2代目:2015年1月~
車両価格帯:240万~1950万円
ボリュームゾーン:360万~430万円

日産 エルグランド

日産 エルグランド

ロー&ワイドなフォルムによる、高い走行安定性

押し出しの強い高級ミニバンの先鞭をつけたのが、初代エルグランドだった。その3代目は、ロー&ワイドなフォルムという独自のミニバン路線をいく。そのアドバンテージは、低重心による走行安定性の高さ。長距離ドライブが得意なので、フェスの開催地を気にすることなく足を延ばせるはず。また、フロアの高さが低いので乗り降りするのがラクといった同乗者に優しい面も。生産年数が長いので初期型はリーズナブルだが、インテリジェントクルーズコントロール(日産のACC)未搭載モデルもあるので注意。

3代目:2010年8月~
車両価格帯:76万~700万円
ボリュームゾーン:210万~290万円

日産 セレナ

日産 セレナ

使い勝手の良さを追求した人気モノ

ミニバン界の人気モノ。月間販売台数で、あのプリウスを越えたこともあった。その理由は使い勝手の良さにある。例えばリアゲートはオーソドックスな分割式を採用。小さな荷物を出し入れするときは上半分のハッチだけを開ければOK。シートアレンジも豊富で、視界が広く運転しやすいのもポイントだ。さらにエアロパーツを装備するスポーティなルックスの物件が豊富で、「ミニバンはファミリーカーの雰囲気がして苦手……」という人にとってはうれしいところ。

5代目:2016年8月~
車両価格帯:150万~460万円
ボリュームゾーン:260万~290万円

ホンダ オデッセイ

ホンダ オデッセイ

超低床プラットフォームで悠々自適な乗り心地

ロー&ワイドなエルグランドでさえ全高は1.8mを超えるが、オデッセイの全高は1.7mを切る! にも関わらず、スペック上の室内高は1.3m超え。エルグランドと同等の数値となる。これを実現したのは、ホンダ謹製の超低床プラットフォーム技術。車高が低いおかげで横風の影響を受けにくく、エルグランドに負けず劣らずの走行安定性を誇る。室内はゆとりたっぷりで、長距離移動も快適だ。また、3列目シートが床下格納で荷室を広く使えるのも魅力だ。

5代目:2013年11月~
車両価格帯:100万~502万円
ボリュームゾーン:210万~270万円

ホンダ ステップワゴン

ホンダ ステップワゴン

「わくわくゲート」という他にない個性が光る

ミニバンのリアゲートはデカい。前述のとおり、前室として使うに利用するには便利な反面、後ろにクルマや壁があるとリアゲートを開けられないことも。5代目ステップワゴンは、この弱点を跳ね上げ式ながら左右開きもできる「わくわくゲート」というウルトラCで克服した。3列目シートが床下格納による自在なシートレイアウトと相まって、どこまで便利に使い倒せる。わくわくゲート未搭載のグレードもあるが、オススメなのは断然わくわくゲート付きだ!

5代目:2015年4月~
車両価格帯:139万~422万円
ボリュームゾーン:200万~250万円

▼検索条件

トヨタ ヴェルファイア(2代目)&日産 エルグランド(3代目)&日産 セレナ(5代目)&ホンダ オデッセイ(5代目)&ホンダ ステップワゴン(5代目)×修復歴なし×クルーズコントロール×衝突被害軽減ブレーキ
文/ブンタ イラスト/武田侑大(株式会社コットンズ) 写真/トヨタ、日産、ホンダ