【2020年上期版】登録済未使用車がお買い得!?|人気のコンパクトカー4台をピックアップ
2020/07/02
新車と違い、すぐ乗れる! 新車の香りもする「登録済未使用車」
新型コロナの影響で長い納車待ちとなり、新車を諦めかけている人に検討してほしいのが、新車とほぼ同じ「登録済未使用車」だ。
実は、展示車両にするためなどの理由から、新車状態の車を販売店の名義で陸運局に登録のみをすることがある。しかし車は一度でも登録してしまうと、たとえ未使用であっても法律上は「中古車」扱いとなるのだ。
こうした走行距離100km以下の中古車を「登録済未使用車」という。(軽自動車の場合は「届出済未使用車」となる。また「新古車」や「未使用車」とも呼ばれるが、それらは正式な呼称ではない)
中古車といっても走行距離がわずか100km以下、というか1ケタkm以下なんていうのもザラだ。シートに新車時のビニールが被っている車も多い。乗り込むと、いわゆる「新車の香り」もする。
しかも店頭などに「現車」としてあるので、あとは登録作業(購入者への名義変更等)をすれば、すぐに愛車にできる、中身は新車とほとんど変わらない中古車なのだ。
それでいて中古車という立場上、新車時よりも価格は抑えられるケースがほとんど。
ちなみに、「登録済未使用車」はすでに工場から“出荷済み”のため、新車と違って購入する際にボディカラーの指定やサンルーフなどのオプション設定はできない。
だからこそ掲載台数が大事。今回は「登録済未使用車」の台数が50台以上あるモデルから、人気の高いコンパクトカーをピックアップ。
注目の電動スポーツモデルや、デビュー間もないあの人気モデルも見つかった。新車に状態の近い中古車を、新車より早く愛車にしよう!(台数は原稿執筆の2020年6月23日時点)
バリエーションも台数も豊富なトールワゴン系
トヨタ ルーミー&タンク(現行型)/ダイハツ トール(現行型)
このところ熱いのが、コンパクトだけど室内が広々としていて、スライドドアを備えた、軽自動車じゃないトールワゴン系。
2016年にトヨタ・ダイハツ連合がルーミー&タンク(トヨタ)とトール(ダイハツ)という、同じ車だけどデザインが異なる3車種でこのカテゴリーに参戦。気づけば2019年1月~12月の新車販売台数はルーミーが7位、タンクが11位、トール32位と根強い人気を得ている。
小回りの良さを示す基準のひとつ、最小回転半径は4.6mと、軽自動車の人気トールワゴン、ホンダ N-BOXの4.5m(ノーマルグレードの2WD)に肉薄。
また、多くの人が乗ったことがあるであろうジャパンタクシーの室内長2160mm×室内幅1395mm×室内高1370mmに匹敵する室内空間がある。
パワートレインは1Lと1Lターボの2本立て。いずれも衝突被害軽減ブレーキを含む先進安全機能も用意されている。
新車の車両本体価格は149万500~204万6000円。原稿執筆時点での登録済未使用車の台数は、ルーミー/182台、タンク/70台、トール/82台。
登録済未使用車なら、ルーミーは約120万円から、タンクは約140万円から、トールは約140万円から見つかる。おトク感が高いのはルーミーだ。
なお、トヨタ・ダイハツ連合には秘蔵っ子、スバルのジャスティというバッチ違い車もあるが、登録済未使用車は見つからなかった。
▼検索条件
トヨタ ルーミー(現行型)×登録(届出)済未使用車×全国▼検索条件
トヨタ タンク(現行型)×登録(届出)済未使用車×全国▼検索条件
ダイハツ トール(現行型)×登録(届出)済未使用車×全国トールワゴン系登録車のパイオニア
スズキ ソリオ(現行型)
もともとトールワゴン系の5人乗り登録車は、スズキがソリオで開拓したニッチマーケット。先述のトヨタ&ダイハツ連合は後発組だ。
最小回転半径は4.8m、室内高は1360mm。ルーミー&タンク+トールとほぼ同じサイズ感であることが分かる。
ルーミー&タンク+トールにはハイブリッドの用意はないが、ソリオには1.2Lガソリンモデルの他、1.2L+モーターのマイルドハイブリッド、マイルドハイブリッドよりも高性能なモーターを搭載したハイブリッドの3タイプがある。
衝突被害軽減ブレーキを含む先進安全機能も用意されているが、GとハイブリッドMXに非装着車があるので購入の際にはチェックを。
新車の車両本体価格は、148万6100~221万9800円。原稿執筆時点での登録済未使用車の台数は354台(バンディット含む)と、1モデルでトヨタ・ダイハツ連合を合わせた台数より潤沢。
登録済未使用車なら、ソリオは支払総額約130万円から、ソリオバンディットは約170万円から見つかる。ベーシックなソリオの方がおトク感は高い。
▼検索条件
スズキ ソリオ(現行型)×登録(届出)済未使用車×全国電動コンパクトスポーツモデルもお手頃に即納!?
日産 ノート(現行型)
同社のマーチより広い室内空間をもつノートの現行モデルは2012年に登場。
当初は1.2Lのガソリンエンジン車のみだったが、2016年に1.2Lエンジンを発電機にして電気モーターで走るという新発想のパワートレイン「e-POEWR」を採用。
ガソリン車より価格は高いもの、徐々にe-POEWRの販売比率が高まり、2019年1月~12月の新車販売台数でノートはコンパクトクラスでトップとなり、うちe-POEWRが7割以上を占めるまでになった。
e-POEWRの特徴は、最高37.2km/L(JC08モード)という低燃費はもちろん、アクセルペダルのオン・オフだけで発進から停止まで行える、いわゆる「ワンペダル」という新しい運転感覚がある。加えてグンと踏み込めば2Lターボ車なみの気持ちよい加速感が味わえるし、山道を下る際はほとんどアクセルペダルのオン・オフだけで安心して下りてこられる。
またe-POWERの他、1.2Lと1.2L+スーパーチャージャーのガソリン車もある。
衝突被害軽減ブレーキを含む先進安全機能は全車標準装備。先行車に全車速追従するアダプティブクルーズコントロールや、車線中央をキープするステアリング支援機能などもグレードによって標準またはオプションで用意されている。
なお、こうした先進安全機能を省くメーカーオプションもあるので、購入時に確認した方がいいだろう。
新車の車両本体価格は144万7600~281万2700円。登録済未使用車は160台見つかり、支払総額約130万円から選べてお買い得だ。
中でも、e-POWER車(新車の車両本体価格は193万7100円から)は7割以上の124台あり、約160万円から狙うことができてお手頃だ。スポーツモデルのe-POWER NISMOやNISMO Sも、台数は少ないが見つかる。
▼検索条件
日産 ノート(現行型)×登録(届出)済未使用車×全国▼検索条件
日産 ノート(現行型)×ハイブリッド×登録(届出)済未使用車×全国▼検索条件
日産 ノート NISMOモデル(現行型)×登録(届出)済未使用車×全国デビューしたてのモデルも納車時期に悩まず買える!
トヨタ ヤリス(現行型)
「ヴィッツ」改め、世界統一名称の「ヤリス」となって2020年2月にデビュー。
新開発のプラットフォーム(車の骨組み)、新開発の1.5Lエンジン+モーターのハイブリッドシステム、そのハイブリッドモデルには同社のコンパクトカーとして初の電気式4WDシステム(E-Four)も用意……と、「新」という言葉がプレスリリースにずらりと並ぶ。
そんな気合いたっぷりのヤリスも、今なら登録済未使用車を狙うことができる。
パワートレインは上記のハイブリッドシステムの他、1Lエンジンと新開発の1.5Lエンジンがある。トランスミッションはCVTと、1.5Lモデルには6速MTも用意されている。
燃費はハイブリッドモデルで最高36.0km/L、1.5Lモデルで21.6km/L(いずれもWLTCモード)。
衝突被害軽減ブレーキや全車速追従機能付きアダプティブクルーズコントロール、ハイ/ロービーム自動切替機能などを含む先進安全機能は、1LのX Bパッケージを除く全グレードに標準装備。
スマホと連携して音楽を聴けるだけでなく、スマホのナビアプリなども使えるディスプレイオーディオも全車標準装備されている。
新車の車両本体価格は139万5000~249万3000円。原稿執筆時点で67台の登録済未使用車が見つかり、支払総額約150万円から選べる。
約7割が1L車。1.5L車は2割ちょっとで、残りがハイブリッドという感じだ。
上記で紹介したトールワゴン系やノートと比べるとそれほどお手頃価格にはなっていないが、プレミアム価格にもなっていない(新車の納車待ちが長いと、まれに登録済未使用車の方が新車より高くなるケースもある)ため、納期を短縮したい人にオススメだ。
▼検索条件
トヨタ ヤリス(現行型)×登録(届出)済未使用車×全国ライター
ぴえいる
『カーセンサー』編集部を経てフリーに。車関連の他、住宅系や人物・企業紹介など何でも書く雑食系ライター。現在の愛車はアウディA4オールロードクワトロと、フィアット パンダを電気自動車化した『でんきパンダ』。大学の5年生の時に「先輩ってなんとなくピエールって感じがする」と新入生に言われ、いつの間にかひらがなの『ぴえいる』に経年劣化した。
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