総額100万円以下から狙える! 安全施術の開発に邁進し続けてきたボルボの、衝突被害軽減ブレーキ付きモデルたち
2020/06/20
▲いわゆる自動ブレーキ機能の「シティセーフティ」に、歩行者やサイクリストを検知する「ヒューマンセーフティ」が加わったことで、市街地での歩行者や自転車などとの事故を防ぎやすくなった日々向上するボルボの安全技術、中古車の購入時は機能の違いに注意を
日本で最初に衝突被害軽減ブレーキを搭載したのはボルボ XC60(旧型・初代)。2009年のことだ。
この時点で装備された衝突被害軽減ブレーキ、「シティセーフティ」の作動域は30km/h以下で、検知対象は車などがメインだった。
2011年2月には身長80cm以上の歩行者も検知する進化版の「ヒューマンセーフティ」が開発されたが、シティセーフティは標準装備、ヒューマンセーフティはオプションというような状態が続いた。
2013年にはシティセーフティの作動域が50km/h以下に広げられ、ヒューマンセーフティにもサイクリストの検知機能が追加。
その後もハイ/ロービーム自動調整や、後方から近づく車やバイクを検知して車線変更時に注意を喚起する機能など、先進安全機能が続々とオプションで用意されていった。
そして2014年12月、それまでの安全・運転支援機能をひとまとめにパッケージ化した「インテリセーフ・テン」が、日本で販売するボルボ車すべてに装備されると発表された。
ちょうど日本では、スバルのアイサイトがver.2からver.3へと進化した頃だ。
2014年12月時点でのインテリセーフ・テンには、10種類以上の機能が含まれるが、その中から代表的なものを抜粋すると以下の機能がある。
・衝突被害軽減ブレーキ(歩行者・自転車も検知)
・全車速追従機能付きアダプティブ・クルーズ・コントロール(ACC)
・車線逸脱時の警報&車線内に戻るようステアリングを自動操作
・後方から近づく車やバイクを検知して、車線変更時に注意を喚起
・駐車位置からバックで出る際、左右から近づく車などがあれば警告音
・道路上の標識を読み取り、速度超過などをドライバーに通知
・ハイ/ロービーム自動調整
その後も安全機能の精度を高めるなど、先進安全機能を進化させ続けているボルボは、2020年5月に「今後登場するすべての新車に180km/hの最高速度制限を導入する」と宣言。
他社に先駆けて、積極的に安全技術に邁進する姿勢をあらためて示したカタチになった。
そんなボルボの衝突被害軽減ブレーキ搭載車が、中古車で100万円以下から探せるようになってきた。
今回は原稿執筆時時点(2020年6月16日)で、100万円以下の物件が10台以上見つかるモデルを紹介しよう。
なお、この頃のボルボの安全装備は、前述したとおり常にアップデートされており、年式が1年違うだけで機能が異なるものも多い。
そのため、購入時には年式やグレード、装着の有無などを確認するようにしよう。
また、衝突被害軽減ブレーキが備わっているからといって過信は禁物、というのは言うまでもない。
ぶつからないボルボを印象づけたメモリアルSUV
ボルボ XC60(初代)
▲ドイツ勢のSUVに対し、Aピラー(フロントウインドウの柱)を寝かせたクーペ風デザインで差別化が図られた。一方で最低地上高は235mmと現行型トヨタ ランドクルーザーの225mmより高く、オフロードも入って行きやすい
▲当時のボルボ車同様、裏側が空洞になっているセンターコンソールが備わる。ラゲージ容量は通常で495Lと、ゴルフバッグ4つを飲み込める。リアシートを倒せば1455Lに拡大する記念すべき衝突被害軽減ブレーキを日本で初めて搭載したモデルが、この初代XC60だ。
当時のアウディ Q5とほぼ同サイズで、価格帯でいえばBMW X3やメルセデス・ベンツのGLKなどがライバルだった。
2009年のデビュー時から、衝突被害軽減ブレーキ「シティセーフティ」を標準装備。
安全性能の進化をまとめると以下のようになる。
2009年8月:シティセーフティ(作動域は30km/h以下)を全車標準装備
2011年2月:ヒューマンセーフティをT6 AWD Rデザインに標準で、他グレードにオプションで用意
2013年8月:シティセーフティ(作動域は50km/h以下)を全車標準装備、インテリセーフ・テンに近いセーフティパッケージを全車にオプションで用意
2013年10月:セーフティパッケージをT6 AWD Rデザインに標準装備
2014年12月:インテリセーフ・テン搭載車を全車標準装備
デビュー時のラインナップは3Lターボ×6速AT×4WDのT6系。2010年8月に2Lターボ×6速AT×2WDのT5系が追加され、2014年2月にT5に新しい2Lターボが載せられた。
2015年7月にはラインナップが一新され、2.5Lターボ×6速AT×4WDのT5系と、2Lディーゼルターボ×8速AT×2WDのD4系となる。
デビュー時(シティセーフティ搭載車)の車両本体価格は599万~649万円。
原稿執筆時点で支払総額50万円台から狙え、インテリセーフ・テン搭載車は支払総額約160万円から見つかる。
▼検索条件
ボルボ XC60(初代)×全国日本で扱いやすいサイズのセダン、ワゴンも安全機能を随時更新
ボルボ S60(2代目)/V60(初代)
▲流麗なボディラインはクーペ風セダンのはしりとなった。2013年8月にフロントフェイスが写真のように変更された。全長は4630mmながら全幅は1845mmある。それでも日本専用のドアハンドルやミラーを備えたことで、欧州仕様より50mm抑えられている
▲セダン同様、流麗なフォルムのワゴンは2011年6月に投入された。ラゲージ容量は通常で430L、リアシートを倒して1241Lと、BMW 3シリーズツーリングよりは小さいが、床下収納や助手席の背もたれも前倒しできるなど、ワゴンを作り続けている同社ならではの細かな工夫がある
▲XC60同様、裏側が空洞になっているセンターコンソールが備わる。2013年8月のマイナーチェンジで液晶メーターパネルが採用された2011年3月に登場した、日本で扱いやすいミディアムサイズのセダンであるS60。そのワゴン版のV60も2011年6月に投入された。
いずれもデビュー時から衝突被害軽減ブレーキのシティセーフティを標準装備し、ヒューマンセーフティもオプションで用意された。
安全性能の進化をまとめると以下のようになる。
2011年3月(S60)、2011年6月(V60):シティセーフティ(作動域は30km/h以下)を全車標準装備、ヒューマンセーフティをオプションで用意
2013年8月:シティセーフティ(作動域は50km/h以下)を全車標準装備、インテリセーフ・テンに近いセーフティパッケージを全車にオプションで用意
2013年10月:セーフティパッケージをT6 AWD Rデザインに標準装備
2014年12月:インテリセーフ・テン搭載車を全車標準装備
当初のラインナップは1.6Lターボ×6速ATのDRIVeと、3Lターボ×6速AT×4WDのT6。2012年8月にグレード名を一部変更し、1.6Lターボ×6速AT(旧DRIVe)をT4とした。
さらに2014年10月に2Lターボ×8速ATのT5が、2015年7月に2Lディーゼルターボ×8速ATのD4が追加された。2016年2月にはT6が2Lスーパーチャージャー+ターボとなり、8速ATが組み合わされ、同時にT4と入れ替えに1.5Lターボ×6速ATのT3が加わった。
デビュー時の車両本体価格は375万~579万円。
原稿執筆時点でS60、V60とも支払総額約50万円から狙え、インテリセーフ・テン搭載車も支払総額約100万円から見つけることができる。
▼検索条件
ボルボ S60(2代目)×全国▼検索条件
ボルボ V60(初代)×全国ボルボ最小モデルが同社の安全基準をリードした
ボルボ V40(2代目)
▲同社の名車であるスポーツクーペのP1800のモチーフも取り入れられた、クーペ風デザインの5ドアハッチバック。歩行者との衝突を感知すると、ボンネットを持ち上げるとともにエアバッグが展開する歩行者エアバッグが世界で初めて採用された
▲フル液晶メーターパネルの採用は同社で一番早い。夜間の照明も7色から選べるインテリアシアターライトや、LED照明が内蔵されたシフトノブも用意された同社のエントリーモデルを担うコンパクトハッチバックながら、2013年2月の登場時からシティセーフティ(作動域50km/h以下)を全車に標準装備したV40。
デビュー時点から、「インテリセーフ・テン」に近い機能(10種類)を備えたセーフティパッケージが全車にオプション設定されていたが、2013年12月に全車に標準装備された。
他モデルがインテリセーフ・テンを標準装備するのが2014年12月だから、それよりも早い採用といえる。
安全性能の進化をまとめると以下のようになる。
2013年2月:シティセーフティ(作動域は50km/h以下)を全車標準装備、インテリセーフ・テンに近いセーフティパッケージを全車にオプションで用意
2013年6月:セーフティパッケージに含まれるヒューマンセーフティにサイクリスト検知機能
2013年12月:セーフティパッケージを全車標準装備
2014年12月:リアカメラなど残りの機能も追加されて、全車インテリセーフ・テン(機能追加)を標準装備
2013年2月デビュー時のラインナップは1.6Lターボ×6ATのT4。同年4月には2Lターボ××6ATのT5が加わった。
デビュー時の車両本体価格は269万~309万円。
原稿執筆時点で支払総額50万円台から狙え、インテリセーフ・テン搭載車も支払総額約100万円から見つけることができる。
▼検索条件
ボルボ V40(2代目)×全国ラグジュアリーワゴンらしく、安全機能を次々と装備
ボルボ V70(3代目)
▲ボディサイズの拡大に伴いラゲージ容量も増えた。通常で575L、リアシートを倒せば1600L。もちろんワゴン作りに長けたボルボゆえ、リアシートを倒すとフラットになる。2013年8月のマイナーチェンジでエクステリアデザインが変更された(写真)
▲インパネデザインは当時の同社の最上級セダンS80と同じ。裏側が空洞になっているセンターコンソールが備わるのも他モデル同様だ。2013年8月のマイナーチェンジでメーターパネルが液晶となり、ステアリングヒーターも用意された日本でボルボ人気を一気に高めたステーションワゴンの240。そのバトンを受け継いだのが850で、その後継モデルがV70だ。
3代目は2007年11月に登場した。後にV60が登場することを前提に、従来よりひと回り大くなり、全長4825mm×全幅1890mm×全高1545mmというサイズになった。
ちなみ、に2017年にこのワゴンの名車の系譜は現行のV90へと続いていく。
安全性能の進化をまとめると以下のようになる。
2009年12月:シティセーフティ(作動域は30km/h以下)をT6 TE AWDに標準装備、他グレードにオプションで用意
2011年2月:ヒューマンセーフティをT6 AWD Rデザインに標準装備、他グレードにオプションで用意
2011年10月:シティセーフティを全車標準装備
2013年8月:シティセーフティ(作動域は50km/h以下)を全車標準装備、インテリセーフ・テンに近いセーフティパッケージをT6 AWDに標準、T4 SEにオプションで用意
2014年12月:インテリセーフ・テンを全車標準装備
2011年2月時点のラインナップは3Lターボ×6速AT×4WDのT6と、2Lターボ×6速ATのT5、1.6Lターボ×6速ATのDRIVeの3グレード。
2012年8月にはT5がラインナップから外れ、T6と1.6Lターボ×6速ATのT4となる。
2014年12月に「インテリセーフ・テン」が全車標準で備えられた際に、再びT5が新型2Lターボ×8速ATを搭載して加わった。
シティセーフティ(作動域は30km/h以下)を全車標準装備した2011年10月時点の車両本体価格は、449万~699万円。
原稿執筆時点で支払総額約70万円から狙え、インテリセーフ・テン搭載車は支払総額約160万円から見つかる。
▼検索条件
ボルボ V70(3代目)×全国
ライター
ぴえいる
『カーセンサー』編集部を経てフリーに。車関連の他、住宅系や人物・企業紹介など何でも書く雑食系ライター。現在の愛車はアウディA4オールロードクワトロと、フィアット パンダを電気自動車化した『でんきパンダ』。大学の5年生の時に「先輩ってなんとなくピエールって感じがする」と新入生に言われ、いつの間にかひらがなの『ぴえいる』に経年劣化した。
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