2019年、カーセンサーnetで注目度の高かったミニバン・ワンボックスカーのトップ10はコレだ!【カーセンサー・カー・オブ・ザ・イヤー 2019】
カテゴリー: 特選車
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2020/02/18
カーセンサー・カー・オブ・ザ・イヤー2019【ミニバン・ワンボックスカー部門】
カーセンサーだけがもっている膨大なデータをもとにした、毎年恒例の中古車注目度&競争率ランキング「カーセンサー・カー・オブ・ザ・イヤー」。
この記事では、ミニバン・ワンボックスカーの上位10モデルをピックアップ。各車種について簡単に紹介する。
●第10位|日産 セレナ(3代目)
(2005年5月~2010年10月)
ミニバン・ワンボックスカーの中でも最も注目度が高い5ナンバーサイズ+スライドドアというハイトワゴンモデル。トヨタ ヴォクシーやノア、ホンダ ステップワゴンと強豪モデルがひしめく中で、セレナは常に頭一歩抜け出し高い人気を誇ってきた。
その理由のひとつがシートアレンジの豊富さだろう。セレナはこの代から2列目センターに1~2列目間を1220mmもスライドするマルチセンターシートを採用。これにより他のミニバンでは考えられないほどシートアレンジを実現している。
さらに室内の広さもトップクラス。中でも室内長は3290mmもあり、3列目まで大人がゆったり座れるとともに例えばサーフィンのロングボードを室内積みするなど長尺物も楽々運ぶことができる。マルチセンターシートをフロントシート側に移動すると、2列目シートを横にスライドさせることも可能だ。
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日産 セレナ(2005年5月~2010年10月生産モデル)×全国●第9位|トヨタ ハイエースバン(2代目)
(2004年8月~生産中)
ハイエースには乗用タイプのワゴン、商用モデルのバン、マイクロバス仕様のコミューターがある。
ハイエースバンはビジネス用のトランスポーターとして大きな需要があるが、同時にレジャー用途、カスタムのベース車両としても絶大な人気を誇る。
ロング、スーパーロング、標準ルーフ、ハイルーフなど、ボディバリエーションが豊富で乗車人数も2~9人乗りまである。 中古車人気も高く、相場は高値で推移している。
ただし現行型もデビューから15年以上経過しているので低年式車なら100万円以下で探すことも可能。また、カスタムが施されているものも高めになるが、気に入ったものが見つかれば後から自分でカスタムするよりお得になるケースも多い。
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トヨタ ハイエースバン(2004年8月~生産中モデル)×全国●第8位|日産 セレナ(4代目)
(2010年11月~2016年7月)
使い勝手の良さに定評があった3代目セレナが正常進化し、利便性が一層高まった。そこがユーザーに評価され、ミニバンの中で最も人気のあるモデルに。
室内長は3060mmと先代よりやや短くなっているが、使い勝手は十分! さらに3列目シートがわずかな力で出し入れ可能な構造になったことで、シートアレンジがしやすくなったのも特徴だ。
4台目セレナは燃費性能にもよくなり、新車時でクラストップレベルの15.2km/L(JC08モード)を実現した。その秘密は減速時のエネルギーで電気をつくり、モーターがエンジンをアシストする他、電装品を蓄えた電気で動かすことで燃料消費を抑えるスマートシンプルハイブリッドを搭載したこと。
標準モデルの他、ハイウェイスターやライダーなどエクステリアの高級感を高めたモデルもラインナップする。
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日産 セレナ(2010年11月~2016年7月生産モデル)×全国●第7位|トヨタ ヴォクシー(3代目)
(2014年1月~生産中モデル)
初代、先代に比べて押し出しが強く、それでいて上品な雰囲気もまとったヴォクシー。このモデルから2Lガソリンエンジンに加えて、1.8Lエンジン+モーターのハイブリッドもラインナップに加わった。
ハイブリッドはモーターやバッテリーを積む分、車両重量が重くなる。しかしその重みによりしっとりとした上質な走りを実現している。
室内はシートアレンジの豊富さよりも乗員が快適に過ごせることに重きを置いた設計に。2列目がキャプテンシートのタイプは810mmのロングスライドで足を思い切り伸ばしてくつろぐができるようになった他、2列目を前に出せば運転席からチャイルドシートに座る子供の世話することもできる。
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トヨタ ヴォクシー(2014年1月~生産中モデル)×全国●第6位|スバル エクシーガ(初代)
(2008年6月~2015年3月)
エクシーガはある意味、マニアックなモデルだ。3列シート・7人乗りの車を作るうえでも、水平対向エンジン+シンメトリカルAWDというスバルのお家芸が生み出す安定感のある走りを継承するために、一般的なミニバンより全高を低めに設定。リアはスライドドアではなくヒンジ式ドアを採用している。
それでも室内の広さは十分で、後ろの席に行くに従い着座位置をだんだんと高くするシアターレイアウトによりどの席に座っても開放的な視界を確保した。
ミニバンとしての使い勝手も十分あるし、3列目席もある大きめのワゴンとして遊びの荷物をたくさん積んで出かけるという使い方にもマッチする。2015年4月からは、エクシーガにSUVテイストを盛り込んだエクシーガ クロスオーバー 7が登場した。
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スバル エクシーガ(2008年6月~2015年3月生産モデル)×全国●第5位|マツダ MPV(初代)
(1990年1月~1999年5月)
最終型MPVはある意味、不運なモデルだったかもしれない。MPVはマルチ・パーパス・ビークルの略で、初代は日本初の本格的なミニバンとして登場しヒットモデルとなった。2代目もその使い勝手を継承し、多くのユーザーに選ばれたモデルだった。
ところが3代目へとフルモデルチェンジした頃は背が高く室内空間に余裕のあるモデルが主流に。MPVも十分なスペースが確保されていたのだが、他のモデルに比べるとインパクトが弱くだんだんと影が薄くなってしまった。
しかし、最終型MPVには他のモデルにはない魅力がある。そのひとつがターボエンジンが用意されたこと。2.3Lターボを搭載する23Tの最高出力は3.5Lエンジン並みの245psを発揮。他にはないボディ形状から重心が低く設定されていることもあり、ミニバンでありながらスポーティな走りを堪能できる稀有なモデルだった。
2列目はMPV独自のKARAKURIシートを採用し、前後に加え左右スライドも可能に。3列目シートは床下格納式なので、荷室の左右幅が犠牲にならないのも魅力。相場が底値まで到達したのはもちろん、このような魅力も評価されてのランクインと言えるだろう。
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マツダ MPV(1990年1月~1999年5月生産モデル)×全国●第4位|三菱 デリカD:5(初代)
(2007年1月~生産中)
もともとはトヨタ ハイエースや日産 キャラバンと同じ1BOXタイプでありながら、三菱が得意とする4WD性能を高めることで他のモデルにはない独自の進化を遂げたデリカ。
現行型のデリカD:5はボディを哺乳類の肋骨のような骨格で覆う独自の構造により高い剛性を感を実現。4WDにはダカールラリーなどへの参戦から生まれたAWCが採用されている。
走行シーンに応じて“2WD”、“4WDオート”、“4WDロック”からモードを選べたり、本格SUV並のアプローチアングル、ディパーチャアングルが与えられるなど、運動性能もずば抜けて高い。キャンプ場のぬかるんだ道や雪道などでも心強い存在だ。
デビュー時は2.4Lガソリンエンジンのみだったが、2010年にはFFモデルのエンジンが2Lに。さらに2013年にはクリーンディーゼルエンジン搭載モデルを追加。スターワゴン、スペースギアと、デリカを乗り継いできた往年のファンに加え、新しいユーザーからも支持された。
2019年からは三菱の新しいデザインコンセプトであるダイナミックシールドを採用したフロントフェイスに変更されている。
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三菱 デリカD:5(2007年1月~生産中モデル)×全国●第3位|日産 エルグランド(2代目)
(2002年5月~2010年7月)
現行型エルグランドは低床化により先代と同等の室内空間を確保しながらも全高が低くなったことでスポーティさを強調。一方でLクラスミニバンならではの迫力という点では、この2代目エルグランドの方が上だ。
大きな座席は1~3列目まで、ファーストクラスのような乗り味をコンセプトに設計され、どの席でもゆったり座ることができる。もちろん3列目を格納すれば荷物もたくさん積めるので、仲間やファミリーでレジャーを楽しむ際も安心だ。
デビュー時は3.5Lのみだったエンジンも2004年に2.5Lを追加されたことで選択肢が広がった。ハイウェイスターやライダーなど、日産らしいカスタムモデルも用意されるので好みの1台を見つけやすい。2WDの駆動方式はFRになる。
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●第3位|日産 エルグランド(2002年5月~2010年7月生産モデル)×全国●第2位|ホンダ オデッセイ(3代目)
(2003年10月~2008年9月)
現行型オデッセイはエリシオンと統合されスライドドアを採用するハイトタイプになったことで、この世代の個性が一層引き立つことに。
デビューは今から18年も前なのにいまだに第2位にランクインしているのは、背が高いミニバンには乗りたくないという人からの支持が集まっているから。カスタムのベース車両としても根強い人気がある。
この全高の低さは立体駐車場に入るという利便性だけなく、低重心による走行性能の高さにも寄与している。エンジンの出力をアップしてローダウンサスを奢ったスポーツグレードのアブソルートも設定された。
相場はすでに底値に達していて中古車の流通量も豊富。気軽に乗れる3列シートモデルを探している人にもオススメだ。
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ホンダ オデッセイ(2003年10月~2008年9月モデル)×全国●第1位|トヨタ アルファード(3代目)
(2015年1月~生産中)
他メーカーの追随を許さない圧倒的な存在感。アルファードは国産ミニバンの中でも特別なモデルだ。現行型からリアの足回りをダブルウィッシュボーン式サスペンションに変更。
ボディ剛性も高められたことで先代より一層上質な乗り味になった。2.5Lと3.5Lのガソリンエンジン、ハイブリッドが用意され、ハイブリッドはリアタイヤをモーターで駆動する4WD(E-Four)になる。
ラグジュアリーなインテリアも魅力で、上級グレードのG FパッケージやGFなどには2列目席にも豪華なエグゼクティブパワーシートを設定。量販グレードも2列目キャプテンシートには超ロングスライドを採用し、ゆったり腰掛けることができようになっている。
贅を尽くしたモデルだけに新車価格は352万円~とかなり高めの設定。しかし中古車はデビューから丸5年が経過し200万円台前半から見つかるようになってきた。今後200万円を切る中古車が出てくると、ますます注目度が高くなるだろう。
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トヨタ アルファード(2015年1月~生産中モデル)×全国総括
ユーザーの注目度がSUVが一番高いのは世の中の動向であると思うが、大人数で乗れて荷物もたくさん積めるミニバン・ワンボックスカーの注目度はいつの時代も変わらないものがあるだろう。
5ナンバーサイズのコンパクトなモデルから、アルファードのようなLクラスまで、ミニバン・ワンボックスカーと言ってもそのスタイルは様々。今回のランキングを見ると、新車が高くてなかなか手が届かなかった大型のものに注目度が集まっているようだ。
また、手頃な値段で手に入る低年式モデルにも注目が集まっているのも面白い。
ご存じの方も多いかと思うが、現在新車で買える国産ミニバンはすべてスライドドア仕様になる。
しかし、少し前のモデルに目を向けると全高を落としてヒンジドアにして、走りを楽しめるようにしたモデルなど、今のミニバン・ワンボックスカーにはないコンセプトのものもある。
それらを選べるのも中古車ならではの楽しみであろう。
自動車ライター
高橋満(BRIDGE MAN)
求人誌編集部、カーセンサー編集部を経てエディター/ライターとして1999年に独立。独立後は自動車の他、 音楽、アウトドアなどをテーマに執筆。得意としているのは人物インタビュー。著名人から一般の方まで、 心の中に深く潜り込んでその人自身も気づいていなかった本音を引き出すことを心がけている。 愛車はフィアット 500C by DIESEL
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