【総額200万円で狙う】自ら操って駆ると楽しい! MTを搭載したディーゼルSUVモデル
2019/06/11
ディーゼルとMTの組み合わせは、以前から黄金のペアリング
スポーツカーでなくても、MTで操るのが楽しい車はたくさんある。例えばSUV。
そもそもスポーツ・ユーティリティ・ビークルの略がSUVだから、「スポーツ」要素が含まれている。
例えば、有名なパリ・ダカールラリー(現在はダカールラリー)のように、砂漠や荒野をSUVがぶっ飛ばす「スポーツ」競技は今も存在している。
レースではなくても、砂にスタックしないように、泥地にはまらないように、急な斜面を滑り落ちないように……など、どんなふうに走らせればいいかと考えて車を操る場面もあるだろう。
最近のSUVの中には、それらをすべてコンピューターに任せるだけで難なく走破できる車もある。
でもそうじゃないSUVなら、自らその瞬間瞬間で判断してミッションのギアを選択し、アクセルやブレーキ操作を行うか、そもそもそんな場所を避けて大回りするほかない。
また、ディーゼルエンジンとMTは相性が抜群だ。
低回転からトルクのあるディーゼルエンジンの特性を引き出すように、MTで早め早めにギアを変えてあげれば、体感的にも加速感が増す。
そもそも、かつてSUVがクロカン四駆と呼ばれていた時代は、他の車種と比べて車重の重いSUVは燃費面で不利だった。
だからガソリンより燃費の良いディーゼルが好まれ、さらにATより燃費の良いMTは燃費の黄金ペアリングだった。
それに今のデザイントレンドは、スポーツカーに多いクーペやセダンではなくSUVだ。
つまり見た目も燃費も良いし、運転も楽しいのが「SUV×MT×ディーゼル」モデルというわけだ。
今回はその中から、まだまだ現役バリバリの2010年式以降のモデルで、総額200万円で狙うことができる2つのモデルを紹介しよう。
全グレードにMTを用意して登場した希有なSUV
マツダ CX-3(現行型)
2015年のデビュー時は1.5Lのディーゼルエンジンのみだったマツダ CX-3。
また全グレード&2WD/4WDとも、6速ATの他に6速MTも選べるという、他の車とは少し変わったラインナップで登場した。
そもそも「CX-3はディーゼル専用車」っていうコンセプトも、振り返って見ればけっこう尖った発想だった。
SKYACTIV-MTと名付けられたように、当時のマツダが掲げたスカイアクティブ・テクノロジーの一環として開発されたMTは、軽量コンパクトで燃費にも貢献し、かつマツダ全車が標榜する「人馬一体」を実現するために小気味よく、意のままに操れるシフトフィールを目指して開発されたものだ。
2017年にガソリンエンジンモデルも追加されたが、当初ガソリン車にはMTの設定がなかった(翌2018年の改良時にはガソリン車の2WDのみに追加)。
同時にディーゼルは1.5Lから1.8Lへ排気量をアップ。ディーゼル車の全グレードには相変わらずMTが用意された。
とまあ開発当初から今に至るまで、ブレずに「ディーゼルエンジンをMTで楽しんでね」感を醸し出すCX-3。
2016年式くらいの1.5Lディーゼルなら、2WDも4WDも総額200万円以下で選べる。
▼検索条件
マツダ CX-3(現行型)×ディーゼル×MT×総額200万円以下×全国雪道や荒れ地をガンガンMTで走りたくなる
日産 エクストレイル(2代目)
2000年に石原都政によって排ガス規制が強化されたことで、その壁を乗り越えられず、一気にラインナップから消えていったディーゼル車。
その壁(規制)をいち早く(2006年)クリアしたのは日本車ではなくメルセデス・ベンツのEクラス(W211型)だったけれど、さらに2年後の2008年に日産 エクストレイルが続いた。
その際選ばれたのが6速MTだ。当時は、エクストレイルに搭載でき、かつディーゼルの太いトルクに対応できるATをすぐには用意できなかったようだ。
2010年には6速AT搭載モデルも用意されたが、MT車はそのままラインナップに残された。販売台数的にはAT車の方が断然多いけれど、ディーゼル車も根強い人気があったようだ。
いずれも「ALL MODE 4×4-i」という4WDシステムを搭載。普段は2WDで燃費を稼ぎ、スリップを感じたら瞬時に後輪にもトルクを配分したり、任意に2WDまたは4WDに固定できる。
最低地上高は、シティユース志向のCX-3の160mmよりもグンと高い210mmだから悪路走破性に長けている。雪道を抜けたスキー場や岩がゴロゴロした河原でのキャンプにガンガン使いたい人にオススメしたい。
原稿執筆時点でほとんどが総額200万円で購入できる。
▼検索条件
日産 エクストレイル(2代目)×ディーゼル×MT×総額200万円以下×全国「モノよりコト」消費と呼ばれて久しいけれど、だからこそMTで操ることで、車が単に移動のための「乗りモノ」ではなく、車に乗るのが「楽しいコト」になるんじゃないかな。
ライター
ぴえいる
『カーセンサー』編集部を経てフリーに。車関連の他、住宅系や人物・企業紹介など何でも書く雑食系ライター。現在の愛車はルノーのアヴァンタイムと、フィアット パンダを電気自動車化した『でんきパンダ』。大学の5年生の時に「先輩ってなんとなくピエールって感じがする」と新入生に言われ、いつの間にかひらがなの『ぴえいる』に経年劣化した。
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