▲もはやエコカー界の大定番。デビューから8年以上が経過した現在でも、新車の売上台数は上位にランクインしています(「日本自動車販売協会連合会」調べ) ▲もはやエコカー界の大定番。デビューから8年以上が経過した現在でも、新車の売上台数は上位にランクインしています(「日本自動車販売協会連合会」調べ)



2011年にデビューしたアクア。いまだ大人気のロングセラーモデルですので、改めて購入時のチェックポイントをまとめました。ぜひ参考にしてください。
 

 

【概要】低燃費でスタイリッシュ、そしてリーズナブル

アクアを要約すれば「プリウスの技術が投入されたコンパクトなハイブリッドカー」です。2011年当時、すでに“完成”されていたプリウスのハイブリッド技術なくして、アクアのエントリー価格である169万円はありえなかったでしょう。手が届きやすいのに、とてもエコ。それがアクア人気の源泉です。

ボディサイズは全長4050mm×全幅1695mm×全高1455mm(一部グレード除く)。同トヨタのコンパクトカーであるヴィッツ(3代目)と比べると、少し全長が長くて背が低くなっています。空気抵抗が少ない低燃費のためのフォルムでありながら、スラッとしてスタイリッシュなのもポイントでしょう。

ハイブリッドシステムは「THSII(TOYOTA Hybrid System Ⅱ)」。電動モーターとガソリンエンジンで駆動しながら、モーター走行時にも発電できます。常に効率よく走り、余剰エネルギーや減速時のエネルギーでバッテリーに給電できるので、無駄がありません。結果、JC08モード燃費は35.4km/Lを記録。デビュー当時、世界トップの低燃費を実現しました。

さらに、ラインナップが豊富なのもアクアの魅力。クロスオーバースタイルの「Crossover」や、スポーティな走りに特化した「GR SPORT」など、「人とはちょっと違うアクアに乗ってみたい」というニーズにもバッチリ応えてくれます。

2019年6月2日現在のモデルでは、マイナーチェンジや一部改良を経て安全装備も強化。それでいて新車の価格帯が178万5240~206万2800円(税込)とお手頃で、いまだトップクラスの人気を誇っています。
 

▲アクアは低燃費を追求して設計。リアがスパッと切り立った形状なのも空気抵抗を抑制するためなんです ▲アクアは低燃費を追求して設計。リアがスパッと切り立った形状なのも空気抵抗を抑制するためなんです

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【変遷】マイナーチェンジは2度! デザインも装備も大きく変化

登場から8年以上が経過しているロングセラーだけに、アクアは幾度も手を加えられています。 新車で発売されているモデルは、もはや“円熟”の域にあると言ってもいいでしょう。

一方で中古車としてのアクアは、実にバリエーションが多彩。購入後に「知らなかった。失敗したかも……」と後悔しないためにも、いつどんなモデルがラインナップされていたか把握するようにしましょう。

2011年12月 デビュー
下位から「L」「S」「G」の3グレードを展開。169万~185万円という新車時価格帯からもわかるように、グレードの違いによる装備差は少なめです。ただし、このグレード展開とは別に7つのパッケージオプションを用意され、好みの装備に仕立てることができました。もしも中古車を探すのであれば、どんなパッケージオプションが装着されているのか注目しましょう。パッケージオプションの内容は下記のとおりです。

スマートエントリーパッケージ:スマートエントリー&スタートシステム(運転席・助手席・バックドア/アンサーバック機能付)、盗難防止システム(エンジン・モーターイモビライザーシステム)、コンライト(ライト自動点灯・消灯システム/ランプオートカットシステム)

LEDヘッドランプパッケージ:LEDヘッドランプ(オートレベリング機能/ヘッドランプクリーナー付/ブラックエクステンション加飾/ランプオートカットシステム)、フロントフォグランプ

ツーリングパッケージ:195/50R16タイヤ&16×6Jアルミホイール(センターオーナメント付)、大型リアルーフスポイラー、ヘッドランプスモークエクステンション、専用サスペンション

ビューティーパッケージ:ナノイー、スーパーUVカットガラス(フロントドア)、シートヒーター(運転席・助手席)、助手席バニティミラー付サンバイザー

アドバンストディスプレイパッケージ:TFTマルチインフォメーションディスプレイ、タッチトレーサーディスプレイ、ステアリングスイッチ(オーディオ操作・TRIP・DISP・空調スイッチ/タッチトレーサー機能付)

ナビレディパッケージ:バックカメラ、6スピーカー、ステアリングスイッチ(オーディオ操作・TRIP・DISP・空調スイッチ)

オーディオパッケージ:CD+AM/FM&AUX端子、ステアリングスイッチ(オーディオ操作・TRIP・DISP・空調スイッチ)、6スピーカー
 

▲デビュー当時のエクステリア。グレードは「S」 ▲デビュー当時のエクステリア。グレードはS

2013年5月 一部改良
最上位グレードのGに「ブラックソフトレザーセレクション」が追加。シートが合成皮革になり、「スマートエントリーパッケージ」も備わっています。

また、エントリーグレードのL以外はスーパーUVカットガラス(フロントドア)と助手席バニティミラー付サンバイザーといった快適装備も追加されています。他、助手席オープントレイやドアスイッチベースのアクセントカラーが変更されていますが、使い勝手そのものに変化はありませんでした。


▲新たに追加されたブラックソフトレザーセレクション。写真のボディカラーはグレーメタリック ▲新たに追加されたブラックソフトレザーセレクション。写真のボディカラーはグレーメタリック
▲ブラックソフトレザーセレクションの内装。シックでスタイリッシュな雰囲気です ▲ブラックソフトレザーセレクションの内装。シックでスタイリッシュな雰囲気です

2013年11月 一部改良
走行性能が向上しました。エンジンの内部抵抗が少なくなって、モーターやインバーターなどの制御も改良。ハイブリッドシステム全体の効率がアップしています。この結果、燃費は従来型比+1.6km/Lの37.0km/Lに。サスペンションも見直されて、各部に遮音材が追加されたことでさらに乗り心地が良くなりました。

加えて、ドアの施錠・解錠と連動して格納・復帰するドアミラーと、フロントドアガラスに撥水機能が採用。坂道発進を助けてくれるヒルスタートアシストコントロールに傾斜を感知する機能が追加されるなど、より利便性が高められました。

また、スポーティに走行できる「G’s(G SPORTS)」が追加設定されたのもトピックスです。 


▲この一部改良で、ボディカラーに新色の「ディープアメジストマイカメタリック」が追加されました ▲この一部改良で、ボディカラーに新色の「ディープアメジストマイカメタリック」が追加されました
▲スポーツモデルのG's。 専用のエンブレムはフロントフェンダーとバックドアに付けられています ▲スポーツモデルのG's。 専用のエンブレムはフロントフェンダーとバックドアに付けられています

2014年12月 マイナーチェンジ
アクア初のマイナーチェンジ。内外装のデザインがリファインされたのに加え、ボディの剛性が高められて走行安定性が増しています。ボディカラーは14色から選べ、組み合わされる内装色も7色と豊富に。また、クロスオーバー(SUV)スタイルの「X-URBAN」(エックスアーバン)も追加設定されました。

G’sにも手が加えられました。サスペンションが特別にチューニングされて、走行安定性がアップ。しなやかな乗り心地になっています。エクステリアではLEDヘッドランプやリアコンビネーションランプが専用デザインになって、スポーティさがさらに強まっています。 


▲外装ではBi-Beam(バイビーム)LEDヘッドライトや新しいフロントバンパーが採用。よりワイドさを強調しています。ボディカラーはオレンジパールクリスタルシャイン ▲外装ではBi-Beam(バイビーム)LEDヘッドライトや新しいフロントバンパーが採用。よりワイドさを強調しています。ボディカラーはオレンジパールクリスタルシャイン
▲新たに追加されたX-URBAN。ボディカラーはフレッシュグリーンマイカメタリック ▲新たに追加されたX-URBAN。ボディカラーはフレッシュグリーンマイカメタリック

2015年11月 一部改良・特別仕様車
一部改良では安全性能がアップ。上級グレードのGでは、衝突回避支援型プリクラッシュセーフティやレーンディパーチャーアラート、オートマチックハイビームを含む衝突回避支援パッケージ「トヨタセーフティセンス C」が標準装備に。さらに先行車発進告知機能も備わりました。一方で、SとLにはいずれもオプション設定となりました。

使い勝手も見直されていて、Lを除く全グレードで運転席・リア席のシートバックに買い物フックが備わりました。

同時に、特別仕様車「X-URBAN“Solid”」も追加されました。X-URBANをベースに、ブラックのフロントグリルやバンパースポイラー(フロント・リア)、ルーフモールやスキッドプレート(フロント・リア)などを装備。クロスオーバー感をより高めたモデルとなっています。

なお、X-URBAN“Solid”には、スマートエントリー&スタートシステムや盗難防止システム(イモビライザ-システム)、コンライトがセットになった人気オプション「スマートエントリーパッケージ」が標準装備されています。 


▲特別仕様車のX-URBAN“Solid”。クロスオーバーらしい力強い雰囲気を醸し出しています ▲特別仕様車であるX-URBAN“Solid”。クロスオーバーらしい力強い雰囲気を醸し出しています
▲X-URBAN“Solid”はリアバンパースポイラーがつや消しブラックになっているのも特徴です ▲X-URBAN“Solid”はリアバンパースポイラーがつや消しブラックになっているのも特徴です

2016年5月 特別仕様車
アクア100万台達成を記念して、特別仕様車「S“Style Black”」が発売されました。Sをベースに内外装が変更。外装ではアウトサイドドアハンドルとバックドアガーニッシュがメッキ仕上げに。内装では、運転席アームレストが追加されたり、インストルメントパネルの助手席オーナメントに合皮が採用されたりと、記念モデルらしい豪華仕様となっています。

なお、S“Style Black”もスマートエントリーパッケージとトヨタセーフティセンス Cを装備。ボディカラーは特別設定色ダークブルーマイカを含む全5色となっています。 


▲特別仕様車のX-URBAN“Solid”。ボディカラーは特別設定色のダークブルーマイカ ▲特別仕様車のX-URBAN“Solid”。ボディカラーは特別設定色のダークブルーマイカ

2017年6月 マイナーチェンジ
各グレードの燃費値が変更されました。 エンジンやハイブリッドシステムの制御の見直しなどによって、LがJC08モードで37km/Lから38km/Lに向上。一方で安全性能の改善に伴う車重の増加などによって、SとGは従来の37km/Lから34.4km/Lになりました。

目玉となったのはデザインの刷新でしょう。外装では、前後ランプユニットやフェンダー、バンパーなどが新デザインに変更。内装では、センターメーターに見やすくて直感的な「TFTマルチインフォメーションディスプレイ」が装備されました。また、「G“ソフトレザーセレクション”」など一部の上級グレードに、ホワイトソフトレザー(合成皮革)のシートも設定されています。

走りにおいては、ボディ剛性が強化され、タイヤサイズが従来の175/65R15から185/60R15に。走行安定性が高まりました。

ラインナップにも変更がありました。従来のX-URBANを廃止して、よりクロスオーバー色を強めた「Crossover」(クロスオーバー)が新登場。グリルやルーフモール、16インチアルミホイール、フェンダーアーチモールなどの専用エクステリアで、力強いルックスとなっています。 


▲エクステリアが新しくなって、従来型よりもたくましいフロントフェイスに。写真はGグレードのジュエリーパープルマイカメタリック ▲エクステリアが新しくなって、従来型よりもたくましいフロントフェイスに。写真はGグレードのジュエリーパープルマイカメタリック
▲リアコンビネーションランプなどもデザイン変更されています ▲リアコンビネーションランプなどもデザイン変更されています
▲G“ソフトレザーセレクション”などにホワイトソフトレザー製のシートを採用。高級感が漂っています ▲G“ソフトレザーセレクション”などにホワイトソフトレザー製のシートを採用。高級感が漂っています
▲Crossoverはグリルやルーフモール、16インチアルミホイール、フェンダーアーチモールなどが専用デザインになっていて個性的です ▲Crossoverはグリルやルーフモール、16インチアルミホイール、フェンダーアーチモールなどが専用デザインになっていて個性的です

2017年11月 特別仕様車
特別仕様車の「S“Style Black”」が発売されました。Sをベースに、トヨタセーフティセンス Cを装備。外装ではアウトサイドドアハンドルやバックドアガーニッシュをメッキ加工。内装ではシートやシフトノブ、パワーウインドウスイッチベースなどがブラック基調となりました。

装備も、スマートエントリーパッケージやIR(赤外線)カット機能付フロントドアグリーンガラスなど充実の内容。ボディカラーは特別設定色のダークブルーマイカなど全5色が設定されています。
 

▲アウトサイドドアハンドルやバックドアガーニッシュにメッキが施され、存在感が増しました ▲アウトサイドドアハンドルやバックドアガーニッシュにメッキが施され、存在感が増しました

2017年9月 GR Sports登場
トヨタが新たなスポーツカーシリーズ「GR」モデルを投入することを受けて、アクアも「GR Sports」をラインナップ。サスペンションがチューニングされただけでなく、スポット溶接の数を増やしてボディ剛性がアップするなど、骨格からスポーティになってます。 


▲アクアのGR Sportsでは17インチタイヤを装着したパッケージも。ただ、エンジンを含むハイブリッドシステムのスペックは標準のアクアと同じです ▲アクアのGR Sportsでは17インチタイヤを装着したパッケージも。ただ、エンジンを含むハイブリッドシステムのスペックは標準のアクアと同じです

2018年4月 一部改良・特別仕様車
ボディカラーのラインナップがホワイトパールクリスタルシャイン(オプション)などを加えた14色に変更されました。

安全装備も充実。トヨタセーフティセンスの機能のひとつである「プリクラッシュセーフティ(レーザーレーダー+単眼カメラ)」が、昼間の歩行者も検知できるように。アクセルペダルを踏み間違えたときの衝突被害を軽減する「インテリジェントクリアランスソナー」もオプションに追加されました。

また特別仕様車のS“Style Black”に、トヨタセーフティセンスやインテリジェントクリアランスソナーなどが追加されています。
 

▲ボディカラーに新しく追加されたホワイトパールクリスタルシャイン ▲ボディカラーに新しく追加されたホワイトパールクリスタルシャイン

2018年9月 特別仕様車
Crossoverをベースとした特別仕様車「Crossover“Glam”」が発売されました。ブラウンとブラックが基調とした内装で、落ち着いた雰囲気を演出。スマートエントリーパッケージやインテリジェントクリアランスソナーも装備されています。ボディカラーは、特別設定色となるオリーブマイカメタリックを含む5色となっています。 


▲特別仕様車「Crossover“Glam”」。ボディカラーは特別設定色のオリーブマイカメタリック ▲特別仕様車「Crossover“Glam”」。ボディカラーは特別設定色のオリーブマイカメタリック
▲ブラウンとブラックを基調としたCrossover“Glam”のインテリア ▲ブラウンとブラックを基調としたCrossover“Glam”のインテリア

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【グレード】標準3グレード+クロスオーバーとスポーツモデルを用意

アクアは基本となる3グレードに加えて、外装から異なるクロスオーバーモデルと走りを重視したスポーツモデルをラインナップ。それぞれのグレードに装備を追加する各種パッケージも用意されています。
 

G
装備を充実させた上位グレード。シートに合成皮革などを使っていたり、運転席にアームレストが備わっていたりします。さらに他グレードとは違って安全装備が標準装備になっています。本革巻ステアリングホイールや専用シートを採用する「G“ソフトレザーセレクション”」など豪華なパッケージが多いのも特徴でしょう。

他にも、トヨタ車のカスタマイズパーツを企画する「モデリスタ」によるコンプリードモデル「リルヴィー」といった派生モデルも登場しています。


S
一番人気のグレード。シートがファブリックだったりするカジュアルな仕様ですが、その分コストパフォーマンスに優れます。安全装備がオプション扱いなため、Sをベースに安全装備を追加した特別仕様車が設定されています。 


L
装備を必要最小限に抑えたエントリーグレード。最も安価にアクアを手に入れることができます。1060kg(2017年6月以前のモデルは1050kg)と最も軽量なため、燃費性能が最も優れているのも魅力。JC08モード燃費は38km/Lとなっています(2017年6月から2019年6月現在のモデル)。 


X-URBAN
クロスオーバースタイルを採用するグレード。サイズは全長4030mm×全幅1695mm×全高1490mmと、標準モデルよりも背が高くなっています。さらに専用デザインのバンパーや16インチ専用アルミホイールなどを装着。個性的なルックスとなっています。2017年6月からは、よりアグレッシブな「Crossover」へバトンタッチ。現在では中古車でしか手に入れることができません。 


Crossover
X-URBANの後継となったグレード。SUVのようなルックスが特徴です。サイズも他グレードと異なり、全長4060mm×全幅1715mm×全高1500mmで、登録は3ナンバーとなっています。さらにフロントバンパーやフェンダーアーチモールなど、専用のエクステリを装備。最低地上高は170mmと他グレードより40mm高くなっており、段差などで下まわりをヒットしにくくなっています。 


G's
2013年末から2017年6月まで販売されていたスポーツモデル。GAZOO Racingのテストドライバーがチューニングした軽快な走りがウリです。サイズは全長4055mm×全幅1695mm×全高1420mm。 Gをベースにしながら、補強材や溶接スポット打点が追加されてボディ剛性が向上。専用チューニングや高性能タイヤも採用されて、スポーティな乗り味となっています。

外観は専用デザインのバンパーやフロントLEDイルミネーションビーム、ブラック加飾のヘッドランプなどによって一味違うルックスに。内装もアルカンターラのシートやシルバーステッチを施したシフトノブ、アルミ製のペダルなどで、スポーティさを強調しています。 


GR Sports
G'sについてGAZOO Racingが手がけたスポーツモデルです。サイズは全長4070mm×全幅1695mm×全高1440mm(17インチモデルは全高1455mm)。スポット溶接が10点追加されていてボディ剛性も高く、専用チューニングのサスペンションやブレーキキャリパーによって痛快な走りを楽しめます。

デザインもG's同様、標準グレードは大きく異なります。外装では水平・垂直を基調にしたフロントフェイスでスポーティさを演出。内装でも上質な触り心地のブランノーブをシートに用いるなど、他と差別化されています。また、専用のTFTタコメーターや本革巻きシフトノブを備える“17インチパッケージ”も用意されています。 


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【内外装】人を選ばない王道なデザイン性が魅力

エクステリア
アクアはフロントボンネットフードとフロントウインドウの角度が寝ているうえに、ヴィッツなどと比べてもやや全長が長く、背も低くなっています。そのため、コンパクトカーにありがちなずんぐりむっくりとしたスタイルではなく、どちらかといえばスポーティなフォルムです。プリウスに比べて若々しい印象がありますが、ことさら年齢を気にせず乗れるのも美点です。
 

▲ヴィッツなどと比べてやや全長が長く、スポーティなフォルムをしています ▲ヴィッツなどと比べてやや全長が長く、スポーティなフォルムをしています

インテリア
センターメーターに加え、インストルメントパネル中央にスイッチなどを集めるレイアウトで、操作しやすくなっています。ただ、シフトレバーはインパネシフトのプリウスなどと違ってフロアなので、一般的な車から乗り替えても違和感はありません。

車内は実際以上に広く感じられるよう、内装の形状や配色が工夫されています。ガラス面積が広いため、開放感もあります。さらに積載性もコンパクトカーとしては十分以上。ハイブリッドバッテリーを小型化してリアシート下に置くことで、荷室容量は305Lとなっています。
 

▲Gのインテリア。後席の乗り心地を良くするため、ゆとりある着座姿勢を保てる長い座面が採用されています ▲Gのインテリア。後席の乗り心地を良くするため、ゆとりある着座姿勢を保てる長い座面が採用されています

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【スペック】最小回転半径やボディカラーなどをチェック

型式 DAA-NHP10 最小回転半径 4.8m
駆動方式 FF 全長×全幅×全高 4.05m×1.7m×1.46m
ドア数 5 ホイールベース 2.55m
ミッション CVT 前トレッド/後トレッド 1.47m/1.46m
AI-SHIFT - 室内(全長×全幅×全高) 2.02m×1.4m×1.18m
4WS - 車両重量 1090kg
シート列数 2 最大積載量 -kg
乗車定員 5名 車両総重量 1365kg
ミッション位置 フロア 最低地上高 0.14m
マニュアルモード -
標準色

スーパーホワイトII、シルバーメタリック、グレーメタリック、ブラックマイカ、スーパーレッドV、イエロー、フレッシュグリーンマイカメタリック、ブルーメタリック、ジュエリーパープルマイカメタリック

オプション色

ブラッキッシュアゲハガラスフレーク、オレンジパールクリスタルシャイン、クリアエメラルドパールクリスタルシャイン、ホワイトパールクリスタルシャイン、ブラックマイカ/スティールブロンドM、ホワイトPクリスタルS/スティールブロンドM、グレーメタリック/カッパーメタリック、ホワイトパールクリスタルS/エアーイエロー

掲載コメント

※平成32年度燃費基準+50%達成車

型式 DAA-NHP10
駆動方式 FF
ドア数 5
ミッション CVT
AI-SHIFT -
4WS -
標準色 スーパーホワイトII、シルバーメタリック、グレーメタリック、ブラックマイカ、スーパーレッドV、イエロー、フレッシュグリーンマイカメタリック、ブルーメタリック、ジュエリーパープルマイカメタリック
オプション色 ブラッキッシュアゲハガラスフレーク、オレンジパールクリスタルシャイン、クリアエメラルドパールクリスタルシャイン、ホワイトパールクリスタルシャイン、ブラックマイカ/スティールブロンドM、ホワイトPクリスタルS/スティールブロンドM、グレーメタリック/カッパーメタリック、ホワイトパールクリスタルS/エアーイエロー
シート列数 2
乗車定員 5名
ミッション
位置
フロア
マニュアル
モード
-
最小回転半径 4.8m
全長×全幅×
全高
4.05m×1.7m×1.46m
ホイール
ベース
2.55m
前トレッド/
後トレッド
1.47m/1.46m
室内(全長×全幅×全高) 2.02m×1.4m×1.18m
車両重量 1090kg
最大積載量 -kg
車両総重量 1365kg
最低地上高 0.14m
掲載用コメント ※平成32年度燃費基準+50%達成車

※2018年4月~生産中の1.5S

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【メカニズム】エコと安全がキーワード

プリウスで培った技術が生かされたパワーユニット
パワーユニットのハイブリッドシステムはリダクション機構付の「THSII」。トヨタのハイブリッドシステムは「モーターだけで走る」「ガソリンエンジンで走る」「その両方を使って走る」という3つの駆動パターンを状況に応じて使い分けます。

その素晴らしいところは、走り方が切り替わるときに振動やノイズが少ないこと。これは簡単なようでとても難しいのですが、アクアは実にスムーズです。プリウスで磨かれたハイブリッド技術の恩恵でしょう。しかも、エンジンに膨張比率の高い(=効率のいい)アトキンソンサイクルが採用される他、バッテリーの電力で駆動する電動ウオーターポンプも搭載されるなど、徹底的に高効率なのが特徴です。

そもそも搭載される1.5Lエンジンは、2代目プリウスと同じ「1NZ-FXE」。世代が異なるものの、車格が上のパワートレインを利用していることからも運動性能が優れていることが読み取れるはず。
 

▲プリウスで培った技術をベースに、アクアに最適に設計されたハイブリッドシステムを搭載する ▲プリウスで培った技術をベースに、アクアに最適に設計されたハイブリッドシステムを搭載する

エコ走行の状態が一目でわかるインターフェイス
高精細な液晶画面に表示するTFTマルチインフォメーションディスプレイが備わっています。ユニークなのは、速度などといった情報とは別に様々なエコ運転情報が表示されること。エコ運転を100点満点で評価する「エコジャッジ」や、どれだけお得に走れたかを金額で表示する「エコウォレット」のように、楽しくエコ運転できる機能が搭載されています。
 

▲情報がクリアに表示されるTFTマルチインフォメーションディスプレイ。ハイブリッドシステムインジケーターのように、エコなアクセル操作ができているか確認できます ▲情報がクリアに表示されるTFTマルチインフォメーションディスプレイ。ハイブリッドシステムインジケーターのように、エコなアクセル操作ができているか確認できます

安全装備「トヨタセーフティセンス」
トヨタセーフティセンスは、衝突回避支援型プリクラッシュセーフティ、レーンディパーチャーアラート、オートマチックハイビームがセットになった衝突回避支援パッケージ。レーザーレーダーと単眼カメラという2つのセンサーを組み合わせているので、認識性能が高いのが特徴です。

トヨタセーフティセンスになってからの方が優秀で、歩行者も認識できます。より高い安全装備を求めるなら、2018年4月以降のモデルがオススメでしょう。特別仕様車などを除けばGに標準、SとLがオプションとなります。SとLの中古車を購入する際は、きちんとチェックしておきましょう。
 

▲ブラックソフトレザーセレクションの内装 ▲アクアでは2015年11月以降にトヨタセーフティセンスが設定。ただ当時は「トヨタセーフティセンス C」という名称で、2018年4月から「トヨタセーフティセンス」に変更されました

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【走行性能】燃費だけでなく、乗りやすさも優秀

アクアがデビューしてほどなく、カーセンサー編集部がSグレードで約400kmの試乗をしたことがありました。実燃費は21.1km/L(車載燃費計による表示)でした。JC08モードでは35.4km/Lですので、やや隔たりがありました。ただ、それは大人が2人乗って、エアコンやオーディオはつけっぱなし。高速道路でも流れに乗って走った結果なので、実際はもっと低燃費となるはず。


その後マイナーチェンジが繰り返されたことで、実燃費はさらにエコになっていると推測されます。なぜなら、空力特性が見直されるなど細かい変更が加えられているからです。

運転のしやすさは、コンパクトカーらしく小回りが利いて◎。高速走行では、重量のあるバッテリー類が後部座席の下という低い位置へ収められていることもあって低重心で安定しています。もちろんコンパクトカーなのでパワーはそれなりですが、シーンにあまり左右されない乗りやすさが特徴となります。

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【オプション】スマートエントリーパッケージがオススメ

アクアのオプションの中でも付けておきたい、あるいは中古車購入時に装着の有無を確認したいのが「スマートエントリーパッケージ」です。鍵を挿さなくてもドアロックが解錠でき、運転席と助手席、そしてバックドアにも利用できます。荷物で両手がふさがっているときは特に便利で、ハザードアンサーバック付きなので動作の確認も容易です。

また、エンジンスタートがボタンになるので、いちいちバッグから鍵を取り出す必要がないのもうれしいところ。メーカーパッケージオプションなので後付けできないので、ご注意ください。
 

▲アクアを狙うなら、スマートエントリーパッケージはぜひとも付けたいところでしょう ▲アクアを狙うなら、スマートエントリーパッケージはぜひとも付けたいところでしょう

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【口コミ】ユーザーの評価と、その理由を解説

良かった点

とにかく燃費がめちゃくちゃ良いです!我が家にはもう一台軽自動車がありますが、ガソリンを入れに行くとそんなに金額は変わりません。なのにアクアは軽自動車の何倍も走ってくれます。例えば、6時間の往復でも、アクアなら行って帰ってこられます。軽自動車ではそうはいきません。こんなにも違うのかとびっくりしました

引用元 :カーセンサー内『口コミ』  こはままさん/愛知県

解説:航続距離が長いというのもアクアの美点です。例えばG(2017年6月から現在)のJC08モード燃費34.4km/Lに燃料タンク容量の36Lをかけますと、航続距離は約1238km。東京~福岡間(約1090 km)を一度も給油せずにたどり着けます。もちろん、これは机上の計算。実燃費ではこれより短くなります。ただ、航続距離が長いことで、わざわざスタンドへ行くことや、スタンドでの待ち時間が減ります。 ガソリン代だけでなく、時間も節約できるのは大きなメリットでしょう。
 

小回りがきいて運転しやすいです。狭い駐車スペースでもラクラク止められます。Uターンもたいていはきりかえしなしでできます

引用元 :カーセンサー内『口コミ』  みなーみさん/神奈川県

解説:アクアの最小回転半径は4.8m(クロスオーバーは5.4m)。特別に小さい値というわけではありませんが、コンパクトカーらしい取り回しの良さをもっています。道が込み入った都市部などでは、この運転のしやすさは助かることでしょう。
 

気になった点

荷物を乗せる時には大きな物が乗らなかったので気になりましたね。また、大人が後部座席に3人乗るとかなり圧迫感があったので大人数で乗る時にはやや苦痛を感じましたね

引用元 :カーセンサー内『口コミ』  デンさん/愛知県

解説:アクアは走行時の空気抵抗が少なくするため、背が低く、フロントウインドウの角度も寝かされています。一般的にコンパクトカーは室内の高さで居住性を高める傾向にありますが、アクアは燃費を優先するため、これに当てはまりません。結果、室内や荷室が狭く感じることもあるのでしょう。
 

インテリアは値段も安いので仕方のないことですがやはり樹脂むき出しで安っぽいです。 高級感とまではいいませんがもう一声ほしかったです。 走行性能は意外と高いのですが全体的な安っちさから考えると若干価格が割高かなーと思います

引用元 :カーセンサー内『口コミ』  あっくんさん/山形県

解説:エントリー価格が約179万円(デビュー時は169万円)はアクアの魅力ですが、コスト削減によって質感が損なわれている部分もあります。カジュアルと割り切って乗るのもひとつですが、内装をアップグレードさせた特別仕様車などを狙ってみると良いかもしれません。
 

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【中古車】安全装備の重要度が判断の分かれ目

アクアの中古車を選ぶ場合、「安全装備がどれくらい必要か」で狙い目が変わります。もともと新車時からリーズナブルなアクアですが、2014年12月の初マイナーチェンジ以前の物件だと、カーセンサー掲載車両の平均価格は100万円を切っています(2019年6月5日現在) 。「とにかく安く買いたい」という人なら、この初期モデルがオススメです。

安全装備を重視しつつ費用も抑えたいならトヨタセーフティセンス Cを備えた物件がイチオシ。2015年11月~2017年5月のモデルでは平均価格が約135万円と高コスパとなります。ただし、注意すべき点はすべての物件にトヨタセーフティセンス Cが付いているわけでないこと。標準装備されているGや特別仕様車以外は、装備されているかチェックする必要があります。

安全装備を最優先するなら 、歩行者を認識できるトヨタセーフティセンスが設定された2018年4月以降のモデルがベスト。ただし、平均価格帯は約180万円といまだ高値を維持しています。そうなると新車も視野に入れつつ、最も自分にあった1台を選ぶとよいでしょう。
 

text/グラブ
photo/トヨタ

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