▲日産の数少ないSUVの1台がエクストレイル。スタイリッシュで「使える」SUVを探したとき、候補から外せないモデルです ▲日産の数少ないSUVの1台がエクストレイル。スタイリッシュで「使える」SUVを探したとき、候補から外せないモデルです


ガンガン使い倒せるSUVとして一世を風靡した日産 エクストレイル。道具感のあふれるタフなイメージはそのままに、ハイブリッド車をラインナップするなど、時代にフィットした優等生ぶりでも我々のマインドをくすぐります。現行の3代目は登場からすでに5年目に突入。どんなふうに買うのが賢いなのか? 車選びで失敗しないためにも、その全貌をチェックしましょう。
 

 

【概要】街でもアウトドアでも、とにかく使えるSUV

エクストレイルは、アウトドアスポーツを楽しむアクティブな人たちから選ばれる本格SUVです。独自の4WDシステムである「オールモード4×4-i」を搭載しながら、低燃費技術の投入によって高い走行性能と低燃費を両立。一般的に大きくて重いSUVは燃費が悪くなりがちですが、経済性でも健闘しています。

加えて、エマージェンシーブレーキなど安全装備も充実。そのうえ、2列シートだけでなく3列シートモデルもラインナップする希少な存在となっています。
 

▲街中でカジュアルに乗りこなすにも、ウインタースポーツへの「足」としてもフル活用できるのがエクストレイルのウリです ▲街中でカジュアルに乗りこなすにも、ウインタースポーツへの「足」としてもフル活用できるのがエクストレイルのウリです
 

【変遷】2017年6月のマイナーチェンジが分水嶺

いまや日産のSUVラインナップはエクストレイルとジュークしかありません。この2車種でライバルと戦うわけですから、商品として磨かれて当然。エクストレイルの変遷を見ると、いかにエクストレイルが磨かれ、機能や装備を充実していったかを知ることができます。その意味では、注目のタイミングは2016年のハイブリッド車追加、そして2017年の先進安全技術「プロパイロット」装備となるでしょう。

2013年12月 デビュー
3代目はコンセプトはそのままに性能を向上。従来の無骨で角ばったデザインからシティ派SUVのようなフォルムに変更されましたが、ALL MODE 4×4-iや防水加工フロア、防水シートおよび大容量の防水ラゲージルームなど使い勝手の良さは健在。「フレキシブルラゲージ機能」や大容量コンソールなども採用され、従来型同様にアウトドアを快適にする“ギア”としてパワーアップしました。

▲デビュー時のエスクストレイル。ALL MODE 4×4-iに世界初採用のシャシー制御技術が導入されたのもニュースです ▲デビュー時のエスクストレイル。ALL MODE 4×4-iに世界初採用のシャシー制御技術が導入されたのもニュースです

2015年1月 特別仕様車「ブラックエクストリーマーX」を発売
実のところ、都会的なエクステリアのエクストレイルに対して「もう少しワイルドでいいのでは……」という声はあります。そういった要望に先手を打つように設定されたのが「エクストリーマーX」です。 日産車のカスタムカーを手がける「オーテック」によるグレード。フロントオーバーライダーやアンダーカバー、専用の大型フロントフォグランプやアルミホイールなどを装備し、ワイルドでタフなイメージを強調。装備的には、人気の高い「LEDヘッドランプ」や「ルーフレール」も標準装備になっているのもポイントでしょう。

ベース車両は20X(4WD)、20X “エマージェンシーブレーキ パッケージ”(4WD)で、変更点の詳細は以下のようになっています。

ベース車両からの変更点
・専用ダーククロムフロントグリル
・専用ダークメタリックフロントアンダーカバー
・専用フロントオーバーライダー(ダーククロムフィニッシュ)
・専用大型フロントフォグランプ
・専用ダークメタリックフォグランプフィニッシャー
・専用ダークメタリックサイドアンダーカバー
・専用ダークメタリックリアアンダーカバー(ダーククロムフィニッシュ)
・専用ブラックメタリック17インチアルミホイール
・マッドガード
・専用バックドアインナーフック(1個)
・LEDヘッドランプ
・ルーフレール

2015年4月 エクストレイル ハイブリッドを発売
待望のハイブリッドが追加。エクストレイルの高い走行性能はそのまま、環境性能も両立するハイブリッドエンジンが搭載されました。うれしいのは環境性能の向上だけでなく、2.5Lクラスのガソリンエンジンを超えるのではと思える力強いフィーリングを備えていることです。

ハイブリッドシステムには「インテリジェントデュアルクラッチコントロール」を導入。駆動と発電をひとつのモーターでまかない、2つあるクラッチのひとつでモーターとエンジンを切り離すことで、高速走行時のモーター走行や効率の高いエネルギー回生を実現しました。その結果、燃費はJC08モードで20.6km/Lと優秀です。

このハイブリッドシステムに合わされる2Lエンジン「MR20DD」も最適化され、基本性能が向上しています。加えて、トランスミッションのエクストロニックCVTにはガソリン車と同様にステップ変速制御を採用。燃費だけでなく、途切れのない力強い加速を可能としました。

また、スマートフォン連携機能を採用した「NissanConnectナビゲーションシステム」を搭載したのもこの時から。スマホのアプリをナビ画面へ表示したり、位置情報をナビの目的地に設定したり、メールの送受信を行うなど、便利なサービスが活用できます。

あらためて、エクストレイルハイブリッドの主な特徴は以下のとおりです。

・左右フロントドアとバックドアに装着されたハイブリッド専用エンブレム
・ハイブリッドシステム「インテリジェント デュアル クラッチ コントロール」
・高出力で素早い充電が可能なリチウムイオンバッテリー
・高性能モーター「RM31」(最高出力41ps、最大トルク160N・m)
・ハイブリッド専用エンジン「MR20DD」(最高出力147ps、最大トルク207N・m)
・回生協調ブレーキシステム
・フロア下の空力性能の向上
・ハイブリッド専用低転がり抵抗タイヤ
・メーター内ハイブリッドエネルギー表示、ハイブリッドパワー計
・スマートフォン連携機能付NissanConnectナビゲーションシステム
・スタビライザー(フロント・リア)

2015年7月 特別仕様車「モード・プレミア」発売
オーテックによって内外装がカスタムされたグレード。通常グレードよりも、グッと高級感を高められています。エクステリアでは、専用デザインのフロントバンパーや18インチアルミホイールなどを採用して都会的な印象を演出。インテリアでも、インストルメントパネルやドアトリムに専用のアルミ調フィニッシャーを施したり、本革シートを採用したり上質に仕上げています。

2015年12月 仕様の内容を向上
注目したいのは全グレードで「エマージェンシーブレーキ」と「踏み間違い衝突防止アシスト」「LDW(車線逸脱警報)」が標準装備になったこと。さらに、ガソリン車に暖房の効きを早める「PTC素子ヒーター」、ハイブリッド車の20Xおよびエクストリーマーシリーズにはリモコンオートバックドアも標準装備となりました。

また「キャニオンブロンズ」を新たに採用し、カラーバリエーションが充実。グレードでも2WDモデルに「20S "エマージェンシーブレーキパッケージ"」を追加設定しました。

2016年11月 特別仕様車「20Xtt」を発売
ガソリン車の20X“エマージェンシーブレーキパッケージ”をベースにした特別仕様車。夜間や悪天候時の視認性を高めるLEDヘッドランプとフォグランプをはじめ、手をかざすだけで開くリモコンオートバックドアや、ダイナミックな専用18インチアルミホイール&タイヤを備えています。

また、アラウンドビューモニター(MOD[移動物検知]機能付き)、インテリジェントパーキングアシスト、BSW(後側方車両検知警報)など先進安全装備も充実。ナビゲーションやオーディオをコントロール可能なステアリングスイッチと連携する「Nissan Connectナビゲーションシステム」まで採用されています。

2017年6月 マイナーチェンジ
このマイナーチェンジの目玉は、高速道路においてアクセル、ブレーキ、ステアリングのすべてを自動的に制御して、ドライブをサポートする同一車線自動運転技術「プロパイロット」を採用したこと。高速道路における渋滞走行や、長時間の巡航走行といったシーンで疲れをグッと抑えてくれます。

また、内外装ともに新デザインに。エクステリアよりタフなイメージを強調し、インテリアは上質感を高めています。しかも機能も充実していて、リアバンパーの下に足先を入れて引くだけでバックドアを開閉することができるハンズフリー機能付きの「リモコンオートバックドア」や「インテリジェントパーキングアシスト」も装備しています。
 

▲マイナーチェンジでよりワイルドなルックスとなっただけでなく、ドライバーの運転を支援する「プロパイロット」も実装。運転支援機能を求めるなら、これ以降のモデルがオススメです ▲マイナーチェンジでよりワイルドなルックスとなっただけでなく、ドライバーの運転を支援する「プロパイロット」も実装。運転支援機能を求めるなら、これ以降のモデルがオススメです

2017年12月 特別仕様車を追加
ガソリン車の20Xおよびハイブリッド車の20X HYBRID(ともに2列シート)をベースにした特別仕様車「20Xi」と「20Xi HYBRID」が登場。人気のプロパイロットやインテリジェント LI(車線逸脱防止支援システム)、RCTA(後退時車両検知警報)、ハイビームアシスト、インテリジェント アラウンドビューモニター、インテリジェント ルームミラーなどの運転支援システムが標準装備となっています。

また、モード・プレミアにLEDヘッドランプ、インテリジェント オートライトシステムが標準装備されています。

2019年1月 仕様の内容を向上
「ハイビームアシスト」と「日産オリジナルナビ取付パッケージ」が全車に標準装備されました。また、従来の「踏み間違い衝突防止アシスト」機能に前進時歩行者検知機能が追加。20Xグレードには、全車にLEDヘッドライトも装備されています。大きな変化はありませんが、確実にバリューが上がっています。
 

 

【グレード】幅広いグレードで2WDと4WDが選べる

エクストレイルは幅広いバリエーションを揃えています。オールモード4×4iの4WDと前輪駆動の2WD、2列シートと3列シート、ガソリンエンジンとハイブリッド。さらには関連会社オーテックによるカスタマイズカーの「オーテック」や、よりワイルドな「エスクトリーマー」もラインナップされています。

そのバリエーションをおさらいすると、以下のようになります。

ノーマル
20S(2列シート) 2WD/4WD
20X(2列シート) 2WD/4WD
20X(3列シート) 2WD/4WD
20Xi(2列シート)2WD/4WD
20S HYBRID(2列シート)2WD/4WD
20X HYBRID(2列シート)2WD/4WD
20Xi HYBRID(2列シート)2WD/4WD

AUTECH
AUTECH(2列シート)2WD/4WD
AUTECH(3列シート)2WD/4WD
AUTECH i Package(2列シート)2WD/4WD
AUTECH HYBRID(2列シート)2WD/4WD
AUTECH HYBRID i Package(2列シート)2WD/4WD

エクストリーマー
20XエクストリーマーX(2列シート)4WD
20Xi エクストリーマーX(2列シート)4WD
20X HYBRID エクストリーマーX(2列シート)4WD
20Xi HYBRID エクストリーマーX(2列シート)4WD
20X エクストリーマーX(3列シート)4WD

バリエーションが豊富なことは、選ぶときに迷いやすいのも事実。選ぶときのポイントは「ハイブリッドにするか、3列シートにするか」です。ハイブリッドの3列シートはないため、ハイブリッド車が欲しいなら必然的に2列シートに、3列シート車が欲しいならガソリンエンジンになります。

また、ボディも全高4640~4720mm×全幅1790~1830mm ×全高1700~1750mmとサイズに幅があるので、欲しいグレードのサイズはきちんと確認しておきましょう。

▲よりワイルドな仕様として人気のエクストリーマー ▲よりワイルドな仕様として人気のエクストリーマー。駆動系はすべて4WDとなっています
 

【内外装】5人乗りの2列シートと7人乗りの3列シートがある

エクストレイルを購入するときに、内装で着目すべきは「2列シートにするか、3列シートにするか」です。そこで2列シートと3列シートの違いに注目してみましょう。

2列シート車(5人乗り)専用装備
・防水フレキシブルラゲージ

3列シート車 (7人乗り)専用装備
・サード可倒式シート(5:5分割、リクライニング)
・防水ラゲージ
・ボトルホルダー〈ラゲージ〉
・ラゲージサイドトレイ

以上は2列シートと3列シートの違いです。いずれのシートもエクストレイルらしく、ラゲージルームは防水仕様となっています。次に、2列シートと3列シート共通の仕様を見てみましょう。

セカンド可倒式シート(4:2:4分割、スライド、リクライニング)
セカンドシートスライド機能は、シートを後方へ動かすと足元スペースにゆとりが生まれます。チャイルドシートを脱着するときなども楽でしょう。逆に、シートを前方に動かせばラゲージスペースが拡大。しかもセンターアームレストスルー機能が付いているので、リアシートに2人乗った状態でも長尺物を積めます。

ゼログラビティシート(スパイナルサポート機能付シート)
「中折れ(スパイナルサポート)」形状の背もたれパッドが、運転席・助手席と2列目左右シートに採用されています。胸郭と骨盤を積極的にサポートして、背骨の負担を軽減してくれる設計です。ロングドライブでも疲れにくくなっています。

 

▲3列シート仕様の内装。セカンドシートもサードシートも可倒式になっているので荷物に合わせてアレンジできます 3列シート仕様の内装。セカンドシートもサードシートも可倒式になっているので荷物に合わせてアレンジできます

シートに続いて、ラゲージルームの使い勝手の違いも押さえておきたいポイント。注目なのは、2列シートと3列シートでは容量が異なることです。当然、容量重視の方には2列シートがオススメです。

ラゲージルームの容量
2列シートはクラストップレベルといわれる565L(ガソリン車、セカンドシート標準時)を確保しています。一方、3列シートは最大445L(サードシート折りたたみ時)となります。

防水仕様
ラゲージボードやフロア、シートが防水仕様になっています。シートが濡れたり汚れたりしても簡単に拭き取れます。しかも、シーのトのメイン部に、高次元の防水・透湿性となる「セルクロス」を採用。濡れてもいいだけでなく、夏場の不快なムレを緩和する透湿性を備えています。

バックドア
いずれのリアゲートには、リモコンオートバックドア(ハンズフリー機能、挟み込み防止機構付)が備わっています。インテリジェントキーをバッグやポケットに入れたまま、リアバンパーの下に足先を入れて引くだけでドアが自動でオープン。両手がふさがっていても楽々とラゲージルームにアクセスできます。
 

 

【スペック】サイズ感や室内の広さなどをチェック

型式 DAA-HT32 最小回転半径 5.6m
駆動方式 FF 全長×全幅×全高 4.69m×1.82m×1.73m
ドア数 5 ホイールベース 2.71m
ミッション CVT 前トレッド/後トレッド 1.58m/1.58m
AI-SHIFT - 室内(全長×全幅×全高) 2.01m×1.54m×1.27m
4WS - 車両重量 1580kg
シート列数 2 最大積載量 -kg
乗車定員 5名 車両総重量 1855kg
ミッション位置 フロア 最低地上高 -m
マニュアルモード -    
標準色

オリーブグリーンチタンメタリック、シャイニングブルーパールメタリック、ブリリアントシルバーメタリック、ダークメタルグレーメタリック、バーニングレッド

オプション色

プレミアムコロナオレンジパールM、ガーネットレッドカラークリアパール、ギャラクシーゴールドチタンメタリック、インペリアルアンバーパール、ブリリアントホワイトパール3コートパール、ダイヤモンドブラックパール、チタニウムカーキパールメタリック

掲載コメント

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型式 DAA-HT32
駆動方式 FF
ドア数 5
ミッション CVT
AI-SHIFT -
4WS -
標準色 オリーブグリーンチタンメタリック、シャイニングブルーパールメタリック、ブリリアントシルバーメタリック、ダークメタルグレーメタリック、バーニングレッド
オプション色 プレミアムコロナオレンジパールM、ガーネットレッドカラークリアパール、ギャラクシーゴールドチタンメタリック、インペリアルアンバーパール、ブリリアントホワイトパール3コートパール、ダイヤモンドブラックパール、チタニウムカーキパールメタリック
シート列数 2
乗車定員 5名
ミッション
位置
フロア
マニュアル
モード
-
最小回転半径 5.6m
全長×全幅×
全高
4.69m×1.82m×1.73m
ホイール
ベース
2.71m
前トレッド/
後トレッド
1.58m/1.58m
室内(全長×全幅×全高) 2.01m×1.54m×1.27m
車両重量 1580kg
最大積載量 -kg
車両総重量 1855kg
最低地上高 -m
掲載用コメント -
※2019年1月~生産中の2.0 20X ハイブリッド
 

【メカニズム】最新の安全装備を装備

エクストレイルの先進技術のうち、ドライバーの安全運転を助けるものにエマージェンシーブレーキパッケージとプロパイロットがあります。デビュー時に一部グレードに設定されていたエマージェンシーブレーキパッケージも、2015年12月以降は標準装備になっています。プロパイロットは2017年6月以降メーカーオプションとして設定された他、一部特別仕様車に装備されています。

エクストレイルを好むようなアクティブ派は自然とロングドライブの機会も多いでしょう。最新の安全技術を装備したエクストレイルを選ぶことで、ストレスを抑えながら、安全に長距離運転を楽しめるようになるはず。そんなワケで両装備の内容をおさらいしましょう。

危険を回避するのが「エマージェンシーブレーキパッケージ」
このパッケージはエマージェンシーブレーキや踏み間違い衝突防止アシスト、LDW(車線逸脱警報)、進入禁止標識検知が含まれます。中でもエマージェンシーブレーキは単眼カメラを利用して、緊急ブレーキを自動的に作動。事故や、事故の被害を軽減してくれます。メーター中央部にあるアドバンスドドライブアシストディスプレイには、運転支援に関する情報も表示されます。
 

▲インテリジェントパーキングアシストの動作状況を示すモニター。ステアリング操作せずに、正確に駐車できます ▲インテリジェントパーキングアシストの動作状況を示すモニター。ステアリング操作せずに、正確に駐車できます

ドライブのストレスを抑えるのが「プロパイロット」
危険を回避したり事故の被害を軽減したりするエマージェンシーブレーキパッケージに対して、ドライブの疲労・ストレスを抑えた結果として安全につながるのがプロパイロットです。ただし、技術的にはエマージェンシーブレーキの単眼カメラを応用したもの。このプロパイロットには次の機能があります。

・インテリジェントクルーズコントロール
単眼カメラが先行車を検出しているとき、あらかじめセットした車速(約30~100km/h)を上限として、車間距離を保ちながら走行してくれます。先行車が停止すると先行車に続いて停止。一度停止するとインテリジェントクルーズコントロールは停止しますが、ステアリングスイッチのスイッチを押すか、アクセルペダルを踏むと停止状態が解除されて追従走行を再開始します。なかなか賢い機能です。

・ハンドル支援
車線中央付近を走行するようにステアリングを制御し、ドライバーのハンドル操作を支援。約50km/h以下では前方に車両がいる場合に作動します。あくまで支援ですので、手放しで走行できるわけではありません。
 

 

【走行性能】先進の技術を駆使した機動力

運転がしやすくなったのを普段の街乗りで感じる

エクストレイルはヒルスタートアシストやアドバンスドヒルディセントコントロール、ヨーモーメントコントロール機能を搭載した定評のある4WDシステム「ALL MODE 4×4-i」などを装備することで、走行性能が高められています。アクティブライドコントロールやアクティブエンジンブレーキや、コーナリングスタビリティアシストといった先進技術も投入されており、乗り心地や運転のしやすさ、安全性などが確保されています。

エクストレイルには、そのような技術を使って、あらゆるシーンで安定して安全に走れる工夫がなされています。その技術からあらためて走行性能を浮き彫りにしましょう。

インテリジェント 4×4(4WD MODEスイッチ付)
あらゆる路面に対応する電子制御4WDシステム。アクセルを踏むと同時に各センサーの情報から4WDコンピューターが走行状況に応じて前後トルク配分を100:0から約50:50に切り替わります。そのため、滑りやすい路面での走行も安定します。

ヨーモーメントコントロール
走行安定性を高めるVDCに搭載された機能。ステアリング操舵量を検知する「舵角センサー」、車両の旋回情報を判断する「ヨーレートセンサー」、「Gセンサー」からの情報を4WDコンピューターが瞬時に分析します。これによってドライバーが思い描くターゲットラインを予測。自動的に前後トルク配分をきめ細かく行い、滑りやすい路面でも安定したコーナリングを披露してくれます。

インテリジェント ライドコントロール(車体振動抑制システム)
車体の上下動を予測して、駆動力とブレーキを制御することで不整路などでの車体振動を低減。様々な起伏に対応し、乗り心地のよさと安定性を両立しています。

インテリジェント エンジンブレーキ
コーナーやブレーキ時にエンジンブレーキを付加。コーナー時は速度調整、ブレーキ時は減速をアシストしてブレーキ操作をサポートしてくれます。長距離運転の疲労も抑えられます。
 

 

【オプション】エクストレイルにマッチするパノラミックガラスルーフ

パノラミックガラスルーフは大きなガラスサンルーフによって室内の開放感を高めてくれます。メーカーオプションですが、遊びに使い倒したくなるエクストレイルにはぴったりな装備でしょう。

しかも紫外線を約90%遮断するUVカット断熱機能付プライバシーガラスを採用しているのもうれしいところ。フロントガラスはスライド&チルト機能付で、リアガラスは非開閉式となっています。
 

 

【口コミ】ユーザーの評価と、その理由を解説

良かった点

高速の同一車線なら、ハンドルさえ握っていればほぼ自動運転です。操作性、機能、性能ともによく出来ていると思います。

引用元 :カーセンサー内『口コミ』  TTWoodsさん/東京都

解説:プロパイロットは日産の先進技術。ハンドルの操作もスムーズで、速度の調整も適切です。外部の状況に影響を受けることもありますが、エクストレイル自体の高い走行性能と相まってロングドライブでもバッチリ活躍してくれます。
 

思っていた以上にタフな車で、山道も砂利道もぐいぐい走れてしまう。スムーズな発進で、以前の車では体が前のめりになる感覚が気持ち悪かったけど、自然に動くから気持ちが良い。

引用元 :カーセンサー内『口コミ』  うりぼーさん/北海道

解説:オールモード4×4iは後輪が滑ってからではなく、周囲の状況やアクセルペダル操作などからいち早く判断してトルクを送ります。そのため、走破性が高く、心地よく運転させてくれます。
 

気になった点

ハイブリッドモデルの燃費について街乗りではさして良くないです。

引用元 :カーセンサー内『口コミ』  ルパンさん/神奈川県

解説:エクストレイルのハイブリッドシステムは大きなバッテリーを積んでいません。理由のひとつは「使えるSUV」であり続けるために、ラゲージルーム の広さなどユーティリティを損なわないようにするためです。バッテリー容量が少ないため、街中のストップ&ゴーが連続するような場面ではモーターの助けが得られなくなるので、燃費の悪化が避けられないのです。
 

三列シートはかなり狭くなるとディーラーの方に言われましたが、二列シートでも後部座席が前後スライドできない設計なので、場合によっては狭く感じるかもしれません。

引用元 :カーセンサー内『口コミ』  neeさん/福島県

解説:エクストレイルのボディサイズで、3列シートを収めているモデルはとても希少。とはいっても、室内の前後長や天井の高さが限られている中で3列目を配置しているので、どうしてもミニバンと比べると狭くなってしまいます。ただ、サブシートとして使う分には必要十分でしょう。
 

 

【中古車】2014年11月以前のモデルなら100万円台から狙える

エクストレイルの中古車平均相場は約199万円です(2019年6月29日現在)。この価格帯で本格的なSUVが購入できるのは、かなりオトクです。

それでも「高い!」と思われた方には、2014年5月以前のモデルがオススメ。100万円台後半の中古車が豊富にあり、狙いやすくなっています。ただし、エマージェンシーブレーキも標準装備されていませんし、プロパイロットも未搭載。先進安全技術が揃うのは2017年6月から。これ以降のモデルは平均価格が250万円を超えてきますが、安全性を重視する人にはイチオシとなります。
 

text/グラブ
photo/日産
 

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