▲現行型ヴォクシー。荷物もたくさん積めてファミリーに大人気の車です! (写真は2014年フルモデルチェンジ時のもの) ▲現行型ヴォクシー。荷物もたくさん積めてファミリーに大人気の車です! (写真は2014年フルモデルチェンジ時のもの)

ヴォクシーの方がノアよりいい車だよね!?

こんにちは。駆け出しモータージャーナリストの矢田部明子です。

子供が小学生になると、ミニバンの購入を検討するママが増えてきます。

理由を聞くと、「部活や塾の送り迎えで子供の自転車を積めるサイズの車が欲しいから」とのこと。

後は、「軽自動車の運転に慣れてきて、大きい車を運転しても大丈夫だと自信がついた」などです。

そこでよく聞かれる質問が、「ノアとヴォクシーって結局何が違うの?」です。

見た目や、機能が大きく違うのか? 値段も変わってくるのか?

など、確かに気になりますよね。今回、そんなママたちの疑問に分かりやすくお答えしていきましょう!

【今までのおさらい】
この連載は「子育てをする際に、一番役立つ車とは?」を女子目線から分かりやすく解説しようというものです。

周りの友人に「車を買いたいんだけど、どれがいい?」と聞かれることが多く、理由を聞くと子育てを始めて車が必要になってしまったのだとか。

「電車で子供が泣くと周りに迷惑がかかるから気軽に乗れない、習い事の送り迎えでどうしても必要になった」などなど。

他にも、「貯金もしたいし、その他もろもろの出費もあるから、なるべく価格を抑えたい」というのが本音。

そんな、ママたちの意見を参考にしながら、ママ向けの車選びをしています!

まず、選ぶうえで見ておきたいのは以下のとおり↓

1. お金回りのこと
(子供のために、貯金などしたいママも多いはず。それぞれのご家庭によって経済状況は違いますが、なるべく抑えたいというママ)

2. 安全性
(一番は、自分と家族の安全。ここは押さえておきたい)

3. 日常使いでうれしいポイント
(子育てをするうえで、使いやすいかどうか? これもポイント)

4. デザイン
(見た目の違い、かっこいいタイプのヴォクシーと優しいタイプのノア)


この2台に関してですが「ヴォクシーの方がいい車だから人気なんでしょ?」とよく聞かれます。

自販連によると新車販売台数は、2017年1月~12月の1年間でノア5万6082台、ヴォクシー8万8753台となっており、ヴォクシーの方が多く販売されています。

確かに、販売台数だけ見れば、ヴォクシーの方がいい車で人気! と思うかもしれませんが、それはちょっと違います。

実際、作りは全く同じですし、新車販売時の価格だって同じなんです。

ならばどう違うのか!

そして、ノア・ヴォクシーがなんでこんなに人気なのかというところをママ目線で解説していきます。

どちらの車が自分に合っているかを判断して購入に役立ててもらえるうれしいです。

コスパが良く、ママにとってうれしい車であることが重要な今回は、2016年1月以降に発売されたノアGグレードとヴォクシーVグレードのガソリン車がオススメ!

1. お金回りのこと(維持費や価格)

ガソリン車のノアGグレードとヴォクシーVグレードですが車両本体価格は、カーセンサーnetではどちらもおおむね200万円付近からスタートと大きな差はありません。

続いて、維持費をみてみましょう。

この維持費というのは、自動車税・重量税・ガソリン代などのことです。

車種などにもよりますので一概には言えませんが、車が大きいほど税金は高くなる! というのが一番分かりやすいと思います。

必死に安い車を探しても、購入後の維持費が高かったら意味ないですよね。

では、ノアとヴォクシーに違いはあるのでしょうか?

●自動車税・重量税
同じです

●ガソリン代
乗り方にもよりますが、パンフレットに記載されている燃費は同じなので、特に変わらないという判断でよいでしょう。

ただ、運転の仕方によって差が出てくるかも……。急アクセル・急ブレーキは安全面はもちろん燃費にも悪影響ですよ!

車両価格や維持費を比べてみるとノアとヴォクシーは同じということになります。

ちなみに、両車ともガソリンかハイブリットを選択できるようになっていますが、なぜ私がガソリン車をオススメしたいのかというと……

ずばり車両価格が安いからです!

「ハイブリッドの方が燃費が良くてガソリン代が安くなるって聞いたよ?」という方が、たくさんいらっしゃると思います。

ですが、多くの方の車の使い方ではガソリン車とハイブリッドの車両の価格差を埋められるほど、何万円も金額が変わってくるということはなかなかありません。

だったら、車両本体価格を下げて購入した方が圧倒的にお得です!

2. 安全性

今回オススメしているノアGグレードとヴォクシーVグレードには、衝突回避や衝突被害の軽減を支援してくれる安全装備が標準で付いています。

特に、あたりが暗くなってから部活動や塾のお迎えに行くママにうれしい機能は、ハイビームとロービームを自動で切り替え、夜間の歩行者などの早期発見をサポートしてくれる「オートマチックハイビーム」です。

仕事で疲れて、ついうっかり……なんていうことがないように安全運転を支援してくれる心強い機能です。

両車ともグレードによってはこの安全装備が標準で付いていない場合があります。

少しでも値段を下げようと、安全装備の付いていないグレードを選ぶのはあまりオススメしません。

いくら気をつけていても事故を100パーセント起こさない人はいないからです。

車の運転に慣れてきて、軽自動車からミニバンに乗り替えたママたちは自分が思っている以上に運転感覚がつかめておらず、ヒヤリとした経験もあるみたいですよ!

3. 日常使いでうれしいポイント

両車とも頭まわりの空間は広く、室内高は1400mm。小学校低学年の子供なら立てるくらい広々空間なので車内でのお着替えもバッチリです。

また、運転席周りや2列目・3列目シート付近の収納スペースも充実しています。

シートアレンジも豊富で、自転車も積むことができますし車中泊だってできちゃいます! とにかく、車内を広々使えるのでファミリーにはピッタリです。

▲フロントピラーを細くして、三角窓を大きくすることで、優れた側方視界を確保しています。これだけで、すっごく見えやすいんです! 内装色はブラック▲フロントピラーを細くして、三角窓を大きくすることで、優れた側方視界を確保しています。これだけで、すっごく見えやすいんです! 内装色はブラック

ママが運転しやすいように、運転席から見える景色は、見やすく死角もかなり少ないです。

右左折時に、車の柱が邪魔になって見えにくい! という経験ありませんか?

ちなみにカーセンサー編集部の横山さんは、この柱で周囲が見にくいとよく言っていますが、ヴォクシーを運転したときには周りが見やすかった! と言っていました。

ノア・ヴォクシー、柱もとっても細くなっているので、死角が少なく安全運転につながります。

また、運転席から車のボンネットの先端が見えるため、車両感覚がつかみやすく、狭い道も安心して運転できるように設計されているんです。

フロントドアガラスの下端を低く設定することで、巻き込みの回避もしやすく、安心して運転できます。これなら、大きな車でも安心ですよ!

4. デザイン&内装

▲こちらはノア Gグレードのフロント▲こちらはノア Gグレードのフロント
▲こちらはヴォクシー Vグレードのフロント(写真はハイブリッドですがガソリン車のでも作りは同じです)▲こちらはヴォクシー Vグレードのフロント(写真はハイブリッドですがガソリン車のでも作りは同じです)

並べてみると、同じようで微妙に顔つきが違います。大きく違うのはヘッドライト。ヴォクシーは2段になっていますね! フロントグリルはヴォクシーの方がシンプルです。

こうやってぱっと比べてみると、なんとなくヴォクシーの方がかっこよくて、ノアの方が優しそうな印象が感じられませんか?

▲内装色はアイボリー。こちらは2017年のマイナーチェンジ前に採用されていた色です▲内装色はアイボリー。こちらは2017年のマイナーチェンジ前に採用されていた色です
▲内装色はブラウン。こちらは2017年のマイナーチェンジ後から設定のある色です▲内装色はブラウン。こちらは2017年のマイナーチェンジ後から設定のある色です

ノア Gグレードとヴォクシー Vグレードは内装のシートの色展開が異なります。

ヴォクシーはブラックのみ。ノアは、ブラック、アイボリー、ブラウン(2017年7月から)です。

ブラックはクールな車内になります。あとは汚れが目立ちにくいです!!

お子様が小さいときは特に、車内で飲食物をこぼしてしまった際のシミや靴の泥がついてしまうことがあると思います。

ブラックシートなら汚れがかなり目立ちにくいのでママたちも選んでいる人は多いです。

一方、ノアだけで選べるブラック以外の内装色は車内を温もりのある雰囲気にしてくれます。優しい印象になりませんか?

「どっちの方がいい車?」 とよく聞かれるノア・ヴォクシーを総括すると、

走り・値段・安全性はほぼ同じ、デザインに若干違いがある!

ということです。

以上のポイントを踏まえお好きな方を選んでください。

ただ、修復歴があるものや10万㎞以上乗られているものは避けた方がいいですよ(^^)

2018年10月31日時点で、オススメしているガソリン車の現行ノア Gグレードと現行ヴォクシー Vグレードの中古車台数は、まだまだ少ないですが15台程度ずつあります。

どちらもナビゲーションなどが付いて総額おおむね250万円くらいからという状態なので、気になる方はぜひチェックしてみてください。

text/矢田部明子
photo/編集部、トヨタ

▼検索条件

2016年以降の現行型ノアGグレード×総走行距離10万㎞未満×修復歴なし

▼検索条件

2016年以降の現行型2016年以降のヴォクシーVグレード×総走行距離10万㎞以下×修復歴なし