乗ったら思わずビックリ!? 絶滅危惧車のオーパをチェックせよ!
2018/10/27

見た目以上に広い室内
全長4250mm×全幅1695mm×全高1525mm、そしてホイールベースは2700mmを確保している、トヨタ オーパ。
つまりは5ナンバーサイズを維持しながらミディアムクラスのセダンよりも広く、売れ線となりつつあったフルサイズミニバンよりも小さく、立体駐車場(一般的に1600mm制限)に入る全高という、見事なパッケージングを実現した1台であった。
スライド機能付きのリアシートにいたっては、同時期のトヨタ セルシオをもしのぐヘッドクリアランス、レッグスペースを確保していた。
フロントシートをフルフラットにリクライニングさせることができるだけでなく、リアシートを折りたためば奥行き1700mmのフラットな荷室が生まれる。小柄な人であれば足を伸ばして車中泊さえもできるであろう。
フロントガラスから前席までの距離が確保されており、実車よりも広く、大きく感じさせてくれる。
そして乗ってみると誰しもが驚く、ということで車名の「Opa(オーパ)」はポルトガル語で驚いたときに使う感嘆詞が由来だったという。なぜポルトガル語が用いられたのかは……謎だ。

ベースとなっているのはビスタで、1.8L 4気筒エンジンに4速ATが組み合わせられデビューを飾った。デビューから3ヵ月後には2L 4気筒エンジンとトヨタ初となるCVTの組み合わせが追加された。
デビュー当初、エクステリアデザインを肯定する人は少なかった。ビスタの面影を残しつつ、直線基調を近未来的にまとめあげられていた。しかも今見ても古くさく見えないのは、実は優れたデザインだったのかもしれない、といまさらながらに思ってしまう。
2000年から2005年まで販売されたが、トヨタ車としては短命に終わっている。総生産台数は8万台弱。意欲作ではあったが、商売的には疑問符が残った、とうわさされるオーパ。
とことん5ナンバーサイズにこだわりながら驚くほどの広さをもっていたオーパ。そして思いのほかロングクルーズでもストレスがないオーパ、実はもっと評価されるべき車だったのかもしれない。
絶版となってから13年が経過したにすぎないが、原稿執筆時点(10月26日)でのカーセンサーnet掲載台数はたったの6台しかない。10万円台からでも狙える中古車相場ゆえに、車検を機に廃車処分されているのだろう……。
とにかく安い移動手段を探している人には、うってつけの選択肢だと思う。ちょっとでも気になった方は、中古車物件をチェックしてみてほしい!

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