ブーム真っ只中、人とカブらないSUVを(お手頃予算で)買うなら旧型プジョー 3008に限る!
2018/07/20
個性派には輸入SUVがオススメだが、ぶっちゃけ高いのが難点
人々の「足」として大活躍している軽自動車を除けば、世の中は今「猫も杓子もミニバンまたはSUV」といった感があります。そんな中で、「そろそろウチもSUVにしようかしら?」と考えているご家庭もきっと少なくないでしょう。
そして具体的にSUVを選ぶ際、基本的には「売れ筋の王道モデルを買いたいね」と思っている人が多いのではないかと推測しています。
もちろん、それはそれで何ひとつ悪くありません。むしろステキなことだと思います。
ですが、なかには「売れ筋の国産SUVだと周囲とカブりまくるからイヤなんだよね……」と考えている人もいることでしょう。その気持ちもわかります。
そんなときは国産SUVではなく輸入SUVを選べば、物事はほぼ解決する場合が多いものです。しかし問題は、輸入SUVというのは一般的に言って「高い」ということです。
具体的な例を挙げるなら、メルセデス・ベンツのGLCクラスというSUVを買おうとすると、中古車でも総額450万円以上となるのが普通ですし、もう少し庶民的なアウディ Q3というコンパクトSUVの中古車でも、総額は200万円を超える場合がほとんどです。
しかし総額80万円ぐらいから160万円ぐらいのゾーンであっても、「個性的かつ魅力的で、車としての実力もなかなか高い」と言える輸入SUVは少数ながらあるものです。
そのひとつが旧型プジョー 3008です。
見た目はおだんごみたい(?)だが中身はかなりの実力派
現在は2代目のプジョー 3008が新車として販売されていますが、今回オススメしたいのは2010年に登場した初代モデル。フランスのプジョーが初めて世に問うた5人乗りのクロスオーバーSUVです。
ベースとなったのは同時期の5ドアハッチバック「308」で、プジョーは初代3008のことを「セダンとMPV(マルチ・パーパス・ビークル)、SUVの魅力を融合したクロスオーバー車」とうたっていました。
そしてそれは本当にそのとおりでした。初代3008は、SUV的なスタイリングとMPVばりの広い室内空間、さらにはセダン的なドライビングフィールも併せ持った、まさに「いいとこどり」といった感じのクロスオーバーSUVだったのです。
ちょっとおだんごっぽい(?)全体のフォルムは好き嫌いが分かれそうですが、この感じを「個性的でイイじゃない!」と思える人には、かなりオススメできる1台です。
搭載されるエンジンは1.6Lの直噴ターボで、トランスミッション(変速機)は評価の高いアイシンAW製の6速AT。ベースとなったプジョー 308と比べて車重は200kgほど重いのですが、それをほとんど感じさせないニュアンスで軽やかに走ることができます。
内装デザインにもけっこうな高級感があり、シートのサイズはやや小ぶりですが、座り心地やホールド性は申し分なし。室内も広く、標準装備となる巨大なパノラミックガラスルーフがもたらす開放感はかなりのものです。そしてフロアボードの高さを3段階で変えられる荷室の使い勝手も非常に良好です。
走行4万km台までの物件も総額100万円ちょいのイメージ
以上のようになかなかステキなクロスオーバーSUVである初代プジョー 3008ですが、その中古車相場はけっこうお手頃です。
具体的には、ファブリックシート仕様の「3008プレミアム」が総額70万~140万円ぐらいといったところで、電動レザーシートなどを備える「3008グリフ」が総額90万~100万円付近。仮に走行4万km台までの物件に絞ったとしても、両グレードとも支払総額は90万~140万円あたりで済むでしょう。
ただしこの数字は2014年2月までの「前期型」に限ったものです。初代プジョー 3008は2014年3月にマイナーチェンジを行い、外観をシュッとした感じのものに改めるとともに「グリップコントロール」という機構を採用する後期型になりました。
後期型の相場は当然ながら前期型よりも少々お高く、ベーシックな「3008プレミアム」が総額170万~220万円ぐらいで、上級グレードの「3008シエロ」が総額200万~250万円ぐらいになります。
この後期型ももちろん魅力的ではあります。しかし流通量は比較的少なめですし、それより何より中古車の本質的な魅力とは「割安なこと」であるはずですので、基本的にはお手頃な前期型こそがオススメなのではないかと考えます。
ということで、総額100万円前後の予算で走行4万km台までの物件が狙えてしまう初代プジョー 3008の前期型、どうでしょうか? SUVに個性と実力の双方を求め、そして、このおだんごっぽいフォルムを「逆に好き!」と思う方はぜひ一度、前向きにご検討いただけましたら幸いです。
▼検索条件
プジョー 3008×初代前期型×走行4万km台まで×支払総額140万円台まであわせて読みたい
- 植田圭輔さんが、真っ赤なポルシェで緑の中を駆け抜ける!
- 手にするものはすべてがアート。自然を愛するアーティストは世界で1台だけのメルセデス・ベンツ Gクラスに乗る
- アルピナ B8 4.6リムジン。それはある意味「永遠の命」をもつ希少名車だった。【NEXT EDGE CAR】
- おでかけは、あえて2台で。家族のようなランドローバー ディフェンダー90とルノー カングー
- 「燃費」から「愛着」へ。エコ視点で選んだのは、中古のボルボ XC60だった
- 4年連続エンジン・オブ・ザ・イヤー 1.0~1.4L部門受賞の「ピュアテックターボエンジン」を搭載した、狙い目モデル6選
- 新しいこだわりが凝縮されている、プジョー流PHEV 3008 ハイブリッド4【Car as Art !】
- 【松岡充さんと行く!】ヘリテージカーの祭典「オートモビルカウンシル2021」レポート(後編)
- 【松岡充さんと行く!】ヘリテージカーの祭典「オートモビルカウンシル2021」レポート(中編)
- 【松岡充さんと行く!】ヘリテージカーの祭典「オートモビルカウンシル2021」レポート(前編)