▲2代目「ホンダ ストリーム」(写真は2006年式モデル) ▲2代目「ホンダ ストリーム」(写真は2006年式モデル)

嫌だけど、乗り替えなきゃ……という全国のパパに

子供が成長したり増えたりといった理由でファミリーカーへ乗り換えなくてはいけないけれど、抵抗がある……。そんな男性の声をよく耳にします。「男たる者、カッコ良い見栄えが良い!」「通勤に、小回りの利かないワンボックスは嫌」「走りを楽しんでこそ、車だ」なんて理由が代表的でしょうか。

しかし、多くの場合、家庭の決裁権は奥様。どうしても乗り替えは免れない……そんな悩みを抱えるパパに「今買っておくべき」と念を押してオススメしたい車が「ホンダ ストリーム」です。

ミニバンくささを最小限に抑えたミニバン

2代続いたホンダ ストリームは、5ナンバーサイズのミニバン。しかしこのモデル、とにかくミニバンらしくないのです。もちろん、良い意味で。

まず、外から見ただけでもお分かりいただけるでしょう。3列目シートがあるなんて、パッと見ると分らないですよね。このフォルムは、ホンダが得意としている低床プラットフォームによって生まれたもの。その低さ、なんと1545mm(全高)! つまり、立体駐車場でも心配ゼロな高さです。ミニバンの「高くてフラフラする」感覚が苦手、という方もいますが、その心配もありませんね。

さらに言えば、幅も1695mmと小柄なので、取り回しも抜群。もし奥様も運転されるなんて場合は、説得要素のひとつにもなりそうです。

選び方と今買うべき理由

さて、ベースはこんなストリームですが、年式やグレードによって味付けも様々ですので、用途に合わせて絞り込むことが大切です。今回は、高年式の2代目で例を挙げてみましょう。

まず「7人乗り」にこだわりたいという方は、2012年3月までに生産されたモデルが必須。2012年4月以降に生産されたモデルは、乗車定員が6人となっています。これは、2列目シートにセンタートレイが装備されたためですので、利便性が悪いわけではありませんが、もし「7人」が乗車できないと意味がない、という方はご注意を。

次に、「走りを楽しんでこそ、車だ!」というこだわりが捨てられない方には、「RSZ」グレードがオススメです。パワフルなことはもちろん、応答性もよく「ホンダらしい」乗り味が好きな方ほど満足度は高くなるでしょう。もし奥様が「後ろに荷物が積めれば2列シートでもOK」と許してくれるなら、さらに軽量化&専用のチューニングがされた「RST」という選択肢もアリ。内外装ともに、よりスポーティさを強調しているグレードのため、シートは2列になりますが、走行性能とカッコよさはピカイチです。

▲写真は「RSZ」モデルのインテリア。3列シートも割と狭くありません ▲写真は「RSZ」モデルのインテリア。3列シートも割と狭くありません
▲2列シートの「RST」。代わりに、ラゲージは広めです。子供が1~2人で3列目より荷室があった方が嬉しいかも……なんて方には、こちらでも◎ ▲2列シートの「RST」。代わりに、ラゲージは広めです。子供が1~2人で3列目より荷室があった方が嬉しいかも……なんて方には、こちらでも◎
▲「RST」の2列目シート ▲「RST」の2列目シート

ところで、なぜ「今買っておくべき」なのでしょうか? その理由は、中古車相場の動きにあります。実は、平均中古車価格が昨年末から、右肩上がりなのです。生産終了から2年半が経ったことや、同様のテイストの車種が新型に少なくなったからでしょうか。今年に入ってからも上昇傾向にあります。とは言っても、価格としては平均76万円台(2016年2月末現在)。つまり、まだお手頃価格の今こそ、買いのタイミングなんです。

ちなみに、編集部のオススメは、走行距離5万km以下で車両本体価格80万円以内の物件。RSZでこの価格なら、かなりお値打ちでしょう。

もちろん、今後の中古車価格がどうなるかは、編集部でもハッキリとは分りません。しかし、先に述べたようなお悩みを抱えているパパがもしいたならば……価格が上がりきってしまわない今のうちに、検討してみてはいかがでしょうか?

▲ベースグレードも、ミニバンらしくないフォルムは変わりません ▲ベースグレードも、ミニバンらしくないフォルムは変わりません
text/編集部
photo/篠原晃一、尾形和美