▲「プリウス」の認知度を格段にアップさせたといえる3代目モデル。日本カー・オブ・ザ・イヤーやグッドデザイン賞など、数々の賞も受賞しています ▲「プリウス」の認知度を格段にアップさせたといえる3代目モデル。日本カー・オブ・ザ・イヤーやグッドデザイン賞など、数々の賞も受賞しています

世界で話題の新型プリウス

4代目となる新型が発売されて約3ヵ月が経ったプリウス。生産が追いつかないほどの受注状況とのことで、相変わらずの人気ぶりが伺えますね。編集部でも新型を試乗してきましたが、燃費だけでなく運転性能や静寂性にも磨きがかかっており、「さすが!」の一言でした。

ところで、新型発売のタイミングでおもしろくなるのが中古車市場。世代落ちした先代の流通量や価格帯が大きく変動する可能性が高く、程度の良い物件も流れてくる時期です。プリウスも今がまさにそのタイミング。3代目(先代)市場が、かなりホットになっています。

道路で出会わないことがない!? 3代目プリウス

では、3代目プリウスはどんな車だったかおさらいしてみましょう。

ボディは、5ドアハッチバックで使い勝手の良いサイズ感。角のない形状なのに精悍さを感じる顔つきなど、洗練されたデザイン面も幅広い層に受け入れらた理由でしょうか。エンジンは1.8L直4ですが、小型・高回転のモーター&トルクを増幅させるリダクションギアの採用で、2.4L車並みの動力性能を実現しています。そして一番のウリである燃費性能は、Lグレードでは38.0km/L(10・15モード燃費)。

こういった性能を武器に人気を博した3代目プリウスは、当時のハイブリッド市場を独占したわけです。「道で見かけないことがない」と言うと大げさかもしれませんが、まさにそれほどのシェア率は、発売から6年以上経過した現在でも健在といえるでしょう。もちろん、中古車の流通量も比例しており、総物件数は4900台を越えています(2016年2月下旬現在のカーセンサーnet調べ)。

数が多いということは選択肢が多いという利点がある一方、どれを選んでいいの!? と迷走してしまうことも……。「できることなら、新車により近くて性能の良い高年式の物件を安値でゲットしたいけど……そんなウマい話があるはずないよなぁ」と路頭に迷っている皆さん。そんなウマい話が、転がっているんですよ。

▲2016年1月末時点のデータ。流通量は黄色棒グラフ。ちなみに、軽自動車でも4000台以上出回っているモデルは珍しいんです ▲2016年1月末時点のデータ。流通量は黄色棒グラフ。ちなみに、軽自動車でも4000台以上出回っているモデルは珍しいんです

高年式の低走行で低価格!

まず、新車により近いという観点で突き詰めたい方は、新型の発売年と同年で一番高年式な2015年式モデルを狙いましょう。新車により近い=登録(届出)済未使用車をチョイスすることになりますが、さすがに球数は少なく、現在(2016年2月下旬)カーセンサーnetで1桁台。大変希少なうえにどれも200万円台ですが、ほぼ新車を100万円ほど安く買えるということですので、ここを狙い撃ちしても損はありません。

そこまで新しくなくていいけど、なるべく性能の良い高年式の物件を安値でご希望の方。実は、これから春先まで、中古車市場は高値になる傾向があります(新生活準備を迎え、購入希望者が増加するため)。 もし3月中のご購入をお考えなら、高年式で走行距離5万km以下の物件を探し、なるべく早く決めにいきましょう。単に新しい順で探しても果てしない量が出てくると思うので編集部のオススメは2012年式以降。2011年12月のマイナーチェンジ後に生産されたモデルなので、性能も良く、この条件で総額120万円以内のものを見つけたら、良コスパ物件と判断してOKです。決断を迷えば迷うほど価格が高騰する恐れがありますのでご注意を。

大海原のようなプリウス市場ですが、こういった検索ポイントをご参考に、ぜひコスパの良いモデルをゲットしてください!

▲先進的な印象のコックピット▲先進的な印象のコックピット
▲ハイブリッド車ならではのインパネ▲ハイブリッド車ならではのインパネ
text/編集部
photo/篠原晃一