走るのが気持ちよく、曲がるのが楽しい旧型BMW Z4が150万円以下!?
カテゴリー: 特選車
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2015/10/19
まるで現代アートなこの車が、この価格で狙えるとは……
屋根を開けての走行に向いていないはずの季節なのに、なぜかオープンカーの相場が高くなる夏が終わり、人気オープンカー各車の相場がいよいよ安くなってきました。その中でも最注目としたいのがBMWの旧型Z4。コンディションやグレードにもよりますが、基本的には支払総額100万~150万円ほどで、業界最高水準の保証内容を誇る「カーセンサーアフター保証」が付帯できる物件を探すことができます。
旧型BMW Z4は2003年1月から2009年3月まで販売されたBMWのオープン2シーター。搭載エンジンはBMW自慢の直列6気筒DOHCで、排気量は2.5Lまたは3Lが基本となりますが、数年間は排気量2.2Lのモデルも販売されていました。トランスミッション(変速機)は2006年3月までの前期型が5速ATで、以降の後期型は6速ATでした。
で、この旧型Z4がとても素晴らしい車なんです。何が素晴らしいって、まずビジュアルは見てのとおりロングノーズ/ショートデッキ(ボディ前方が長く、後方が短いというスポーツカーの古典的フォルム)な美しい造形。古典的な美しさがあるだけでなく、外装も内装もどことなく現代美術的な鋭さみたいなものも感じられます。このビジュアルが、まず素晴らしい。
この「曲がりの鋭さ」はまるで魔法!?
次に素晴らしいのが「回頭性」の高さ、というか鋭さ。端的に言うと「とにかくよく曲がる!」ということです。旧型BMW Z4は十分にスポーティな車ですが、決してゴリゴリのスポーツカーではなく、基本的にはオープン状態で優雅に走るのが似合う車です。ですが、実はそんじょそこらのスポーツカー顔負けなほど「曲がるのが気持ちいい車」なんです。
カーブの手前である程度しっかり減速して、そして曲がりたい方向にハンドルをほんの少々回すと、旧型Z4は非常にスムーズかつクイックに、その鼻先が曲がりたい方向に入っていくんです。これは文章で伝えるのがちょっと難しいですが、とにかく魔法のように(?)よく曲がる車ですので、その感触はぜひ実際の車で試していただきたいところです。
このクオリティが総額150万円以下というのはほとんど反則
そんなステキな旧型BMW Z4だけあって新車時価格は、中心グレードだった2.5iが439万~473万円で(※時期によって価格が異なりました)、最上級グレードの3.0siはおおむね600万円前後。なかなか手が出しづらい価格でした。
しかしそれが今では、冒頭でお知らせしたとおり、支払総額100万~150万円でも好条件な中古車が狙えるのです。ぜひ、物件をチェックしていただきたいと思います。その値段で買える車には見えないと思いますし、実車はたぶん写真以上に“オーラ”を放っています。そして前述の「魔法のような回頭性」も、しっかりとメンテナンスされた個体でさえあればいまだ健在です。
旧型Z4とほぼ同時期に販売されたポルシェの旧型ボクスターも魅力的なオープンカーで、かなり良好な回頭性能を披露する車ですが、残念ながらその中古車価格のボリュームゾーンはおおむね250万~500万円。まだ「お手頃」とは言いにくい価格帯です。
しかし旧型BMW Z4であれば、「お手頃」と評することができるでしょう。それでいてデザイン性は内外装とも抜群であり、その走りもいまだ一級品。これからやってくる「オープンエアモータリングが本当に気持ちのいい季節=晩秋~冬」に向けて、魅力的な中古車相場と各種性能が同居しているこの稀有なオープンカーをチェックしていただけたら幸いです。