新型ロードスターが気になる方!50万円台からでも狙える「和製ロータス エリーゼ」はいかが?
2015/03/27
買えるうちに買っておけば、いつまでも遊べます
新型マツダ ロードスターの先行予約が3月20日に開始され、6月頃に発売が予定されています。ロードスターは初代から「人馬一体」を謳い続け、軽量オープン2シータースポーツカーとして進化を遂げてきました。すでに価格も発表されており、249万4800円~となっています。現在、同価格帯においてライバル車は見当たりません。
ただ「249万4800円~」という価格は、おいそれと「身近」と呼べないかもしれません。中古車市場を見てみると、間もなく旧型になる現行ロードスターは100万円以下でも購入できますし、他にも過去に販売された強力なライバル車も存在します。その中から今回、注目したのはトヨタ MR-Sです。
誰が乗っても似合う、立派な軽量オープン2シータースポーツカーで、きっちり走りを楽しめます。新型ロードスターを見て「オープンカーもいいなぁ」と思った方にぜひ“趣味の車”としてオススメしたい1台です。
トランクはなくても、移動の足としてなら使えます
MR-Sは当然、2人しか乗れません。トランクはなく、シートの後ろにラゲージスペースが用意されているだけです。人それぞれ車の使い方は異なるでしょうが、毎日の移動手段としては意外とこれでも“事足りる”と思います。
MR-Sがデビューしたのは1999年。思い起こせばトヨタが相当頑張って作った車で、トヨタでなければ作れなかった車とも言えるでしょう。日本において車離れが叫ばれて久しい中、既存の車のパーツを集めて、リーズナブルな価格で本格的な軽量オープン2シーターを作ったんです。
プラットフォームはヴィッツから、エンジンはビスタやセリカなどにも搭載された1.8L直4(1ZZ-FE型)を流用。エンジンの搭載法はミッドシップです。トランスミッションはMTと、当時はまだ珍しかったセミAT(シーケンシャルトランスミッション)。注目すべきは、徹底的に四隅に追いやったタイヤと、ホイールベースの長さ、そして車重量でしょう。
ディメンションをよくよく見れば、イギリスの名門、ロータスのエリーゼとほぼ一緒。奇遇にもエリーゼが搭載していたエンジンもMR-Sと同じものでしたし、MR-Sの車重量もエリーゼ同様に1トン(MTモデル)を切っていました。要はMR-Sの寸法、エンジンなどパッケージ的には「和製エリーゼ」と呼んでもいいくらいなんです。
実は「和製ロータス エリーゼ」とも呼べる車
デザインうんぬんは評価の分かれるところだと思います。しかし、走りは軽快感にあふれるものでした。マツダ ロードスターと比較すると、ロールセンターがドライバーに近いことから、どんな速度域でもキビキビ感が味わえます。わずかな差ではありますが、このキビキビ感はスポーツカーとして“本物”です。
と同時に、直進安定性を考慮して全長の割に長めのホイールベースとなっており、毎日の足としても乗りやすい車です。決してパワフルではありませんので、“暴力的な加速”の類とは無縁です。ただ、ハンドリングマシンの味わいを垣間見させてくれるところが、よくできています。
総額100万円以下で十分に狙える!
平均車両価格/平均走行距離は約71万円/約7万1000kmです(2015年3月27日現在)。カーセンサーアフター保証車でも総額100万円以下で購入圏内で、50万円台からでも狙うことができます。
アフター保証対象車の中古車相場を眺めてみても、もはやグレードもトランスミッションの違いもさほど影響していません。走行距離が多くても、修復歴の有無もあまり関係ないようです。
100万円以下で、これほどのハンドリングマシンが手に入るのは非常にオトク。それに加えて“屋根が開く”非日常まで得られるんですから、ハッキリ言って儲けもんです。
チューニングパーツが豊富に出回っていますし、サーキット走行車としての需要も高まっていると聞きます。そういう意味では、絶対的流通量は減少傾向にあります。少しでも興味をもたれたら、ぜひ物件をチェックしてみてください。
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