ホンダ CR-V ▲追加される「RS」は海外で販売中のエンジン車をベースに仕立てられるためFCEVとはグリル形状などが異なりそうだ。ハニカム紋様の外装パーツと専用エンブレムなどで精悍なイメージが打ち出されるだろう

※当記事はムックハウス社の発行する雑誌「マガジンX」編集部より寄稿いただたものです。内容は雑誌の内容をWEB用に一部再編成しています。マガジンXの詳細は記事末のリンクをご確認ください

ホンダは電動化時代でも「車を操る喜び」を提供

2040年に全製品を電動化する予定のホンダだが「車はツマラナイ乗り物と化してしまうのでは?」といった、ネガティブな印象を阻止すべくスポーツ色の強い商品を投入していくようだ。その一環としてCR-Vのエンジン車が国内投入される。

日本向けCR-Vはリース販売のFCEV(燃料電池車)に代わり一般ユーザーからは遠い存在になってしまった。

本来ならSUV界のど真ん中でトヨタ RAV4や日産 エクストレイル、スバル フォレスターと対等に戦えるはずなのに、ホンダはカーボンニュートラル戦略の象徴にCR-Vを据えた形だ。
 

ホンダ CR-V▲2024年7月に発売された国内向けCR-VはFCEV(燃料電池車)の単モデル展開で、いまのところハイブリッドなどのエンジン車は設定されていない

CR-VはZR-Vにポジションを明け渡したかと思いきや?

かたや海外向けCR-Vに目を向けると、北米では1.5L直4ターボと2Lハイブリッドが、ヨーロッパと中国ではプラグインハイブリッドもラインナップされている。

その内燃機関を有するCR-Vが国内にも導入される見立てだ。しかも、なんと「RS」として追加されるだろう。パワートレインには前出の2Lハイブリッドが用いられる可能性が高い。

さすがに3ペダルMTといったぶっ飛んだ仕様にはならないが、足回りに専用のセッティングが施されてSUV離れした安定感とハンドリングが実現されそうだ。

当然、内外装ディテールにも専用パーツが起用されて「RS」のネーミングに見合った精悍さが演出されるだろう。

ZR-Vにポジションをゆずるカタチで2022年に国内商品群から姿を消したCR-V。FCEVとして復活したかと思いきやエンジン車も投入されるとは。もしもそうなったら、あまりにも国内戦略がブレすぎてはいないだろうか? とも言えるだろう。

※2024年9月26日現在における新型車の発表についての予測記事です。発表を保証するものではありません

【諸元・スペック】
■予想発表時期:2025年10月
■全長×全幅×全高:4805×1865×1690(mm)
■搭載エンジン:2L 直4+モーター
 

文/マガジンX編集部
写真/マガジンX編集部、ホンダ