アルファ ロメオ ジュニアザガートに似合うラッパーになりたい! スチャダラパー Boseが注目したイタリア車5モデル
2022/08/05
日本のヒップホップシーンで名曲を作り続けているスチャダラパーのMCであるBoseが、ぶらりと車を見て回る探索バラエティ番組『Bosensor』。記念すべき1回目は、イタ・フラ車の専門店「コレツィオーネ」を探訪した。
この記事では、動画中編でBoseが驚いた中古車5台を紹介。未公開となったBoseのコメントを交え、車の詳細な情報をお届けする。なお、探索の様子はカーセンサーの公式YouTubeで視聴できる。こちらも要チェックだ!
スチャダラパー
Bose
1990年にデビューし、1994年「今夜はブギー・バック」が話題となる。以来ヒップホップ最前線で、フレッシュな名曲を日夜作りつづけている。スチャダラパーが満を持してYouTubeチャンネルを開設! 詳しくは公式HPへ。愛車はフィアット ウーノターボなど
アルファ ロメオ ジュリア 2000GTV
ジュリエッタの後継モデルにあたるジュリアは1962年に登場。最初は4ドアセダンの「ベルリーナ」が、翌1963年に2ドア4人乗りクーペの「スプリントGT」が発売した。
スプリントGTはジョルジェット・ジウジアーロの代表作であり、ボンネット部に段差があるデザインが特徴。その風貌から車好きからは「段付き」というニックネームで呼ばれている。
スポーティなGT系は好評で、年を重ねるごとに性能が向上。1971年に「2000GTV」へと発展した。Boseの目にとまった物件は1975年式で、最高出力132hp(約134ps)の2L 直4エンジンを搭載。アルファロメオを象徴する盾形グリルを横スリットと一体化したデザインがユニークだ。
80年代くらいの車が好きな僕も、やっぱり古いアルファ ロメオには憧れる。ビンテージのアルファ ロメオを楽しむためには「きちんと段階を踏んでいく」のがセオリーだと僕は思っているんだ。まずは1970年代のモデルで経験を積む。
このジュリアは現存しているものの中でもかなり状態がいい。もちろん価格も高い。でも、まだ手が出せないところまでは行っていない。まだパーツが豊富というのも安心材料だよ。
アルファ ロメオ ジュリア スパイダー
ピニンファリーナがデザインしたジュリエッタスパイダーを改称し、1962年にデビューしたのがジュリアスパイダーだ。
名前を変えるのと同時にエンジンもジュリエッタの1.3Lから1.6L 直4 DOHCに変更され、最高出力が92hp(約93ps)へと向上。トランスミッションも5MTに変えられた。エクステリアは大きく変えられていないが、ボンネットにスリットが付けられているのが特徴だ。
ジュリアスパイダーは生産期間が1962~1965年と短いため、ビンテージアルファロメオの中でも希少なモデルとなっている。
70年代のジュリアで経験を積んだら、いよいよ50~60年代の本格的なビンテージの世界に足を踏み入れてみたいよね。さすがに僕が所有できるとは思わないけれど、憧れだけはあるな。
ハイグレードなクラシックカーイベント「ラ フェスタ ミッレミリア」といえば堺正章さんやクレイジーケンバンドの横山剣さん。最近、友だちと「いつか僕たちもあの世界に行くことができるのかな」なんて話している。きっと車だけでなくファッションや風格も含めて成長しないと、たどり着けない世界なんだろうね。
アルファ ロメオ 1300ジュニアザガート
1969年に登場した2ドアクーペ。ベースとなっているのはGT1300ジュニアで、イタリアのカロッツェリアであるザガートが手がけた。
注目したいのは、独特なデザイン。フロントを覆うカバーや、直線とうねりが共存するライン、切り落としたようなリアの形状などが唯一無二の存在感を演出している。
搭載されるエンジンは1.3L 直4。最高出力89hp、最大トルク14.0kg-mを発揮する。なおジュニアザガートは、1972年のマイナーチェンジで、1.6L 直4エンジンを搭載してリアを少し長くした「1600ジュニアザガート」となった。
「なんでこんな形にしたんだろう」というリアクオーターガラスや、ストンと落ちたリアのライン、質感の高いインテリア……どこから見ても独創的で、ものすごく好きなんだ。一晩中でも眺めていられるし、ボディに触れていたくなる不思議な魅力があるよね。
レアなモデルだけれど、価格を聞いたら思ったほどじゃなくてビックリしたな。それにしても、ジュニアザガートにはいったいどんな人が似合うんだろう。ラッパーとして、こういう車が様になるにようになりたいね。
フィアット パンダクロス 4×4
フィアットのベーシックなハッチバックであるパンダには歴代モデルごとに4WDが用意されていた。2013年に発売された3代目パンダにも4×4が設定。日本では2014年、2015年、2018年に限定販売された。
パンダクロス4×4は、3代目の4×4をベースに樹脂パーツと大型のフォグランプでSUVテイストに仕立てられた限定モデル。4WDシステムはオート、オフロード、ヒルディセントコントロールという3つの走行モードを選べる。
日本では2020年10月に150台限定で販売。ボディカラーがパステルイエローの車両のみ正規導入された。今回Boseが見つけた車両は、ボディが黒色で左ハンドルの「本国仕様」な並行輸入車だ。なお、クロスを含めパンダ4×4は6MTのみの設定となっている。
今回の撮影前にコレツィオーネの在庫をチェックしていて、一番気になったのがこれ。欲しい! すごく良いと思う。オシャレな輸入車が好きでアウトドアも楽しんでいる人には、まずこれを勧めたいな。ツインエアエンジンは走って楽しいし、コトコトと走る感じが可愛い。しかもMT!
ツインエアエンジンとMTは相性が最高だよ。5ドアで実用性も高いし、飽きずに長く乗れるはず。ただでさえレアなのに、この色のパンダクロスは日本には正規で入っていないから所有欲を満たしてくれると思う。
フィアット X1/9
1972年に登場したX1/9は、フィアット初のFFセダン「128」のパワートレインを運転席後方に配置したミッドシップ2シータースポーツモデルだ。全長が3900mmで、ホイールベースも2200mmと非常にコンパクトに仕上げられている。
当時ベルトーネに在籍していたマルチェロ・ガンディーニによるデザインで、ヘッドライトはリトラクタブル、ルーフはタルガトップを採用。車名は開発時のコードネームが、そのまま採用された。
デビュー時の搭載エンジンは1.3L 直4だったが、1978年には1.5L 直4に変更。このタイミングでトランスミッションも4MTから5MTに変更されている。X1/9は1982年までフィアットによる販売だったが、1982~1989年はベルトーネから販売された。
X1/9の実車を見たのなんて、いったいどれくらいぶりだろう。これを今乗ったらカッコいいよね。決して速いという印象はないけれど、昔からこの形が好きだったな。
僕も50代だしガツガツとスピードを求めるタイプでもない。そうなると、逆にこれくらいの車の方が走らせて楽しいだろうね。久しぶりに見て、エクステリアはもちろんインテリアのデザインも良いと思った。