ホンダ ▲ホンダの新型軽モデルだが、現在のラインナップを加味するとまだ存在していないSUVの可能性もある。当然、センタータンク方式のシャシーが流用されるだろう

Nシリーズに新モデルが登場か?

N-BOXを筆頭に、N-WGN、N-ONE、N-VANを取り揃えるホンダの軽モデル。このラインナップに新モデルを企画しているとの情報をキャッチした。

まだ詳細は不明だが背高ワゴンやオーソドックスな2BOXハッチバック、商用バンが揃っている現状を加味すると、クロスオーバーSUVではないか?と予想したくなる。

軽自動車マーケットでは2014年の初代デビュー以来、スズキ ハスラーが快走しており2020年にはダイハツが増販と市場の拡大をもくろんでタフトを投入した。軽自動車の分野でもSUV人気が高まっていることを考慮すればホンダが静観し続けるわけがない。

ホンダ▲2014年に発売された初代が大ヒットしたスズキ ハスラー。キープコンセプトのまま2019年末に世代交代。軽量プラットフォームと新開発エンジンが用いられた
ホンダ▲DNGA第3弾として2020年6月に登場したダイハツ タフト。力強い外観デザイン、開放感をもたらすガラスルーフなどに加えて、コネクト技術やダイハツ初となる電動パーキングブレーキも採用

こうした状況に基づき、もしホンダがハスラーおよびタフト対抗のクロスオーバーSUVを開発したらという想定で、Nシリーズの新たなモデルを予想したものが上記のイラストだ。

ホンダ車の純正アクセサリーを手がけているホンダアクセスは、2014年の東京オートサロンにN-BOXのドレスアップ案としてエレメントコンセプトを出品した。このデザインコンセプトがファンの間で崇拝されているため、それを活用しない手はない。

ホンダ▲2014年の東京オートサロンで出店されたN-BOXのエレメントコンセプト。2016年には専用バンパーとグリル、デカールで樹脂部分を再現するキットが発売されたが27万円と高値だった

EVも視野に入れた、高床式の軽自動車か

ホンダは2024年に軽EVを発売する予定で、まずは商用車からリリースする。追って乗用車も発売されるが、どちらにもエンビジョンAESCの電池が使われる。

発表されたばかりの日産と三菱の軽EVで床下に電池が搭載されているように、やはり軽自動車においてもBEVを成立させるには床下の空間活用は避けられない。

将来のBEVも視野に入れるとクロスオーバーSUVは、いっそう最適な車型でなにかと都合がいいはず。はたして、Nシリーズに仲間入りする新たな1台はどんな車なのか。引き続き調査を続けたい。

※2022年6月17日現在における新型車の発表についての予測記事です。発表を保証するものではありません

【諸元・スペック】
■予想発表時期:2024年
■全長×全幅×全高:3395×1475×1650(mm)
■搭載エンジン:660cc 直3
 

text/マガジンX編集部
photo/マガジンX編集部、スズキ、ダイハツ