【名車への道】’87 アルファ ロメオ 75 1.8ターボ エヴォルツィオーネ
2021/11/21
■これから価値が上がっていくだろうネオクラシックカーの魅力に迫るカーセンサーEDGEの企画【名車への道】
クラシックカー予備軍モデルたちの登場背景、歴史的価値、製法や素材の素晴らしさを自動車テクノロジーライター・松本英雄さんと探っていく!
自動車テクノロジーライター
松本英雄
自動車テクノロジーライター。かつて自動車メーカー系のワークスチームで、競技車両の開発・製作に携わっていたことから技術分野に造詣が深く、現在も多くの新型車に試乗する。「クルマは50万円以下で買いなさい」など著書も多数。趣味は乗馬。
アルファ ロメオの伝統と歴史を語る、最後のFRホモロゲーションモデル
——今回の名車への道なんですが、何にしますか? 松本さんが狙っているモデルはかなり探すのが難しくて……。
——そうですねえ。例えばコレツィオーネさんだと……、フィアット 1100TV、アルファ ロメオ ジュリエッタスプリント、あとこれなんだ? アルファ ロメオ 75 1.8ターボ エヴォルツィオーネ? こんな車ありました?
——そうなんですか? 写真で見ると派手な後付け感バリバリのスポイラーやホイールが付いてて、なんか昔の消防車のように赤いんですけど……。しかも、タイヤがフェンダーの内側に入っていたりしてエマージェンシータイヤみたいに見えるんですけど。
——じゃあこちらを見に行きましょうか。
——本当、すごい色してますね……。
——鮮やかというかクスんだというか、微妙なレッドですね。横にデカールで大きく「75 Evoluzione」って入ってるんですねぇ。
——そもそも75自体が、すでにレアな車になりつつありますもんね。
——この時代のアルファ ロメオのデザインってホント特徴的ですよね。
——言われてみれば似てますね……。
——75の話も尽きませんが、この75 1.8ターボ エヴォルツィオーネの話も教えてください。
——この派手な見た目はそういう意味があるわけですね。
——派手な見た目どおり、中身もかなりすごい車なわけですね。
——そういう歴史があるんですね。
——中身もそうですけど、登場背景とか歴史を知ると、車を見る目って全然変わりますよねぇ。
アルファ ロメオ 75 1.8ターボ エヴォルツィオーネ
ジュリエッタの後継として、アルファ ロメオ社75周年となる1985年に登場した、FR(後輪駆動)のセダンが75。それをベースに、グループA のホモロゲーションモデルとして500台限定で作られたのが、このエヴォルツィオーネとなる。メカニズム的にも凝った作りのベースを、さらに過激に仕立てている。
▼検索条件
アルファ ロメオ 75×全国※カーセンサーEDGE 2022年1月号(2021年11月27日発売)の記事をWEB用に再構成して掲載しています