ポルシェ 911▲アンチも含め、多くの車好きの注目を集めるブランドと言えば「ポルシェ」

コロナの影響!? 中古車人気が急上昇!

昨年から続くコロナ過で不思議な現象が起きていました。それは、いつにない中古車人気の急上昇です。車は他人との非接触移動が可能です。特に「マイカー」という自分だけの空間が得られる安心感は、カーシェアやレンタカーなどの便利さをも凌ぎます。これが中古車人気を押し上げていた要因でしょう。そして、これを機に「車のある生活の楽しさ」に気づいた人や、「車自体に興味を持った」人も少なくないのではないでしょうか。

この中古車人気の中、なぜか何千万もするような高級輸入車ニーズも超上昇していたのです。販売店の方いわく、新車の輸入が滞ったことで、普段は新車派という人も含め高品質な中古車物件を中心に触手が伸びていたということでした。当然、ポルシェの中古車も例にもれず人気を博していました。

原稿執筆現在(2021年8月)、中古車マーケットに存在するポルシェ車のラインナップは、911やカイエンなど、選択モデルの幅があります。そして、すべてのモデルに共通するのは、「スポーティ」かつ「高性能」であるということ。誤解を恐れずに言ってしまえば、どんなモデルでも買って乗ってしまえば、オーナーをとりこにするポルシェらしいスポーティさと高性能を体感できるということです。
 

ポルシェ 911▲ポルシェで最も流通台数の多いモデルが、911(全世代合計)です。中古車平均価格は驚きの1800万円!! 相場下落がまったく期待できない(=価値が下がらない)世界でも希なモデルです

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ポルシェ 911×全国
ポルシェ カイエン▲ポルシェで2番目の流通量を誇るのがSUVのカイエン(全世代合計)です。現在のポルシェ新車販売台数をけん引する人気モデルです。中古車平均価格は1140万円!

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ポルシェ カイエン×全国
ポルシェ マカン▲ポルシェで3番目の流通量を誇るのが、カイエンの弟分にあたるSUVのマカンです。カイエンと合わせ現在のポルシェの新車販売台数を稼ぐ人気モデルで、中古車平均価格は640万円

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ポルシェ マカン×全国
ポルシェ パナメーラ▲マカンとほぼ同数の流通量を誇るのがパナメーラ(全世代合計)です。全長5mを超える4人乗りの大型スポーツサルーンです。中古車平均価格は1320万円!

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ポルシェ パナメーラ×全国

中古車とはいえ、「ポルシェ高いなぁ……」と感じる人も少なくないかもしれませんが、その価格差の中には「乗ったらわかる、ポルシェならではの性能」も含まれているのです。

そこで、中古車人気が高まり始めた昨年から、ポルシェ車に夢中になった人が全国のどのエリアに多かったのかを、カーセンサーのデータを使って調べてみました。
 

ポルシェ熱が一番高かったのは東京都!

グラフ▲2020年4月から2021年3月までの期間に、カーセンサーnetでポルシェ車に問い合わせされたメール件数(居住地の認識ができる問い合わせのみ)と、各都道府県の人口(参考:総務省統計局資料)を基に、ポルシェ車に興味を示している熱量順にランキングしました

ポルシェ熱が一番高かったのは東京都でした。他の地域を圧倒する人口を誇る大都市ですが、ポルシェへの問い合わせ件数も非常に多く、人口1人当たりのポルシェ熱はぶっちぎりのトップでありました。

確かに、都内ではポルシェをよく見かけますが、近隣他県に行くと途端にその頻度が下がります。東京はポルシェ密集地域なのです。ご近所さんが乗っているから「じゃあ、ウチも……」という感じでポルシェ熱に感染していく珍現象が起きているのでしょうか。恐るべし東京都。

そして、2位に兵庫県、3位神奈川県、4位愛知県、そして5位に大阪府が並ぶ結果となりました。全体的には、人口密度の高いエリアは熱量が高いようです。やはり密環境でポルシェクラスターは起きやすいということなのでしょうか。
 

ポルシェのコスパ最強エリアは島根県?

このランキング結果と、その地域のポルシェ所有台数がイコールではないとしても、ポルシェ熱の低い地域でポルシェ車に遭遇する確率は、上位順位の地域ほど高くないはずです。言い換えると、ランキング下位地域では、ポルシェはかなり強烈な個性を発揮することになります。

個性は、車選びをする多くの人が意外と気にしている要素のひとつです。そういう意味でもポルシェは「周りと被りたくない」というその願望を実現しやすく、購入価格以上の価値と満足度の高いカーライフを手に入る最高の選択肢と言えます。そして、その効果を最も強烈に味わえる地域が、ランキング最下位の47位となった島根県なのです。

今ポルシェ車が欲しいと思っているランキング下位のエリアの方は、迷わず購入検討を進めてください。どこの地域で乗ろうが同じようにポルシェの高性能体感はできますが、周りからの高い注目度を浴び続けるという満足度で言えば、断然コスパが高い車と言えるはずなので。
 

ランキング上位5都府県の市区町村ランキング

グラフ

「ポルシェ熱1位は東京都!」と言っても、なにげに東京も広いわけです。そうなると、東京都のどのあたりで高熱化(人口あたりのポルシェ関心度)しているのかがなんとなく気になります。で、調べてみたところ、最も熱かったのが港区でした。さすが六本木、赤坂、麻布、白金台など有名なセレブ街を有するエリアだけあります。そして、東京都のベスト10中9枠を23区が占めていました。東京23区熱いです。10位に食い込んだ武蔵野市は、東京多摩エリア東部に位置する地域ですが、お隣の杉並区を抑えてのランクイン、大健闘です。

2位の兵庫県内1位は神戸市かと思いきや芦屋市。そして3位以下も神奈川県は逗子市、愛知県は知立市、大阪府は泉佐野市がそれぞれ1位でした。東京在住の筆者としてはやや意外な結果となりましたが、各地域にお住いの方にとってこのランキングはどのように映ったでしょうか。
 

全国で最もポルシェ熱が高い市区町村

グラフ

ここまで調べると、全国でもっともポルシェ熱が高い市区町村がどこなのか知りたくなるのが人のサガというものです。ということで、先のデータに名を連ねた50市区町村を熱度の高い順に並べてみました。(1位の熱量ポイントを100として算出しています)

1位は東京都港区。なんと、2位の千代田区に11ポイントもの差をつけています。ぶっちぎりであります。東京都港区は日本一ポルシェ熱が高い地域となりました。ポルシェ好きならぜひ訪れておきたいポルシェの聖地です。

東京都の10市区町村はすべてベスト18にランクインしています。他の府県からは、かろうじて各3位までの市区町村だけが名を連ねたという、東京都民の熱量が高すぎることがよくわかる結果となりました。
 

ポルシェの中古車がたくさん売っているのはどこ!?

ポルシェの中古車がたくさん売っている地域はどこなのかを調べてみました。調査時のカーセンサーnet掲載台数は全体で約50万台。うち、ポルシェの掲載台数は約2700台でした。全体のたった0.5%です。島根県に限らず、ポルシェなら全国どこで乗ってもレアで目立てる気がしてきました。

ポルシェの中古車流通量を都道府県別に見てみると、東京都は約460台で全国のポルシェ流通量の17%でした。続いて愛知県の約360台。次は埼玉県の約260台でした。なんと、この3都県でポルシェ全体の4割を占めてしまうという結果に。

中古車全体に占める各都道府県のポルシェ流通量の割合でも見てみました。東京都の全中古車流通量は2.1万台で、ポルシェ率は2.2%となります。愛知県は県全体で3.5万台だったのでポルシェ率は1%。埼玉県は県全体で約3.8万台なのでポルシェ率は0.7%となります。少ないといえば少ないですが、全国のポルシェ率が0.5%なので、この3都県、とくに全国平均の4倍強というポルシェ率をたたき出した東京都は、ポルシェの中古車探しという観点でも、最も品揃えが充実しているエリアとなりました。

少しでもポルシェに興味を持っている人は、自分の居住エリアで見かけるポルシェ車チェックはもちろん、カーセンサーEDGE.netの中をのぞいてみてはいかがでしょうか。
 

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ポルシェ×全国
文/EDGE編集部、写真/篠原晃一、ポルシェ