▲初代・2代目の「荷物がたくさん載せられるコンパクトカー」路線から決別し、2代目(旧々型)に対して100kg減と、このクラスとしては大幅な減量に成功。また2011年のマイナーチェンジでさらに足回りの改良が行われました ▲初代・2代目の「荷物がたくさん載せられるコンパクトカー」路線から決別し、2代目(旧々型)に対して100kg減と、このクラスとしては大幅な減量に成功。また2011年のマイナーチェンジでさらに足回りの改良が行われました

現行型が高値安定の今、おいしさが際立つ旧型

発売後1年以上がたった今でも人気の衰えない現行型デミオ。その原点は、今回ご紹介するひとつ前の3代目(2007年7月から2014年8月)にあります。軽量コンパクトなボディによるきびきびとした走りが武器だった3代目デミオは、モデル途中で「スカイアクティブ」と呼ばれる新技術を採用した新型エンジンをもつグレードも加わっています。実はその割に、中古車はかなりお買い得になっているのです。
 

狙いは13スカイアクティブ

オススメは「13スカイアクティブ」というグレードです。理由は最新のコンパクトカーたちとも十分に渡り合える25km/Lという低燃費。もともと走りがいいデミオですから、低燃費性能によってガソリン代に神経質にならずにドライブを楽しむことができるでしょう。

先ほど触れた「スカイアクティブ」技術というと、現行型デミオに搭載されているディーゼルエンジンの印象が強い人もいらっしゃるでしょう。しかし、「スカイアクティブ」はエンジンやボディ、トランスミッションなど車にまつわるあらゆる技術の総称。その中のひとつには、ディーゼルではない通常のガソリンエンジンである「スカイアクティブG」もあります。

この「スカイアクティブG」という新型エンジンが搭載されているのが、今回オススメする13スカイアクティブというグレードなのです。デミオにおいてはスカイアクティブ技術が本格投入されたのは現行型である4代目からですが、エンジンについては3代目で他の部分に先駆けて取り入れられた形となります。

装備面ではフルオートエアコン、14インチアルミホイールを標準装備。そして他はというと、実は基本的に他のグレードと変わりません。デミオは2008年7月から全車オーディオレスとなるなど、ベースをシンプルにしてオプション設定で「ユーザーの好みに合わせて仕上げる」という考え方が適用されています。

というわけで1台1台装備を確認する必要はありますが、まず13スカイアクティブに狙いを定めてお好みの1台を探してみてはいかがでしょうか。

ちなみにスカイアクティブG1.3エンジンを搭載した現行型デミオ(4代目)は新車で約135万円、中古車で約120万円からといった相場。3代目デミオの13スカイアクティブは、1月28日時点で走行距離5万km未満&修復歴なしの物件を支払総額70万円台から見つけることができます。
 

▲写真は純正のオーディオが備えられた場合のセンターコンソール。またこの写真にはありませんが、外部入力端子とステアリング上のオーディオスイッチなどを別にセットオプションで付けることも可能でした ▲写真は純正のオーディオが備えられた場合のセンターコンソール。またこの写真にはありませんが、外部入力端子とステアリング上のオーディオスイッチなどを別にセットオプションで付けることも可能でした
▲消臭機能をもつ天井と、コーヒーなどをこぼしても染みこみにくい加工が施されたシート。また後席は6:4分割可倒式 ▲消臭機能をもつ天井と、コーヒーなどをこぼしても染みこみにくい加工が施されたシート。また後席は6:4分割可倒式
▲13スカイアクティブはヘッドランプのブルーリングやリアルーフスポイラー、専用メーターなど専用デザインが採用されています ▲13スカイアクティブはヘッドランプのブルーリングやリアルーフスポイラー、専用メーターなど専用デザインが採用されています
text/ぴえいる
photo/マツダ