▲クーペを連想させるウインドウグラフィックスをはじめ、スタイリッシュ&スポーティなイメージが打ち出されるトヨタ CHR。シャシーには次期プリウスと同じプラットフォームが用いられる ▲クーペを連想させるウインドウグラフィックスをはじめ、スタイリッシュ&スポーティなイメージが打ち出されるトヨタ CHR。シャシーには次期プリウスと同じプラットフォームが用いられる

トヨタ待望のCセグメントクロスオーバーが2016年に登場?

次期プリウスで初採用されるCプラットフォームを流用して開発されているという、CセグメントクロスオーバーSUV。その正式名称は「CHR」となるようだ。つまり、2014年パリサロンに出品されたコンセプト「C-HR」の名称をほぼそのまま継承することになったわけだ。この注目モデルに迫る。

CHRはメイン市場のヨーロッパと日本国内だけでなく、北米やオセアニア地域でも販売される計画で、グローバルカーの役割を担う見通しだ。欧州向けはTMMT(トヨタモーターマニュファクチャリングトルコ)で、カローラや欧州専売車ヴァーソとともに生産される。当初は、日本向けもトルコからシベリア鉄道を使ってロシアを縦断し、輸送される予定だったが、その計画は断念。国内で生産されることになった。

▲2014年パリサロンで初公開されたC-HR。フロントバンパーの台形インテークだけでなく、AピラーおよびCピラーを横断する黒いガーニッシュなど、スタイリッシュなデザインが与えられていた ▲2014年パリサロンで初公開されたC-HR。フロントバンパーの台形インテークだけでなく、AピラーおよびCピラーを横断する黒いガーニッシュなど、スタイリッシュなデザインが与えられていた

外形デザインは、記事TOPのイラストのようになると思われる。コンセプトとして出展されたC-HRに近いデザインが与えられるだろう。Aピラーおよび、クオーターピラーに配される黒いストラップ状のガーニッシュがアクセントとなり、競合車の多いマーケットでも際立ちそうだ。リアのドアハンドルもこのガーニッシュに組み込まれ、後方に向かって絞り込まれるウインドウグラフィックスとともに、クーペを連想させるスタイルが演出される。

フロントマスクには、キーンルックと呼ばれる、最新のトヨタ顔を採用。オーリスや新型カローラに似た表情となる。もちろん、台形インテークやバンパー左右の縦長ダクト(仕向地によってはLEDライトを内蔵か)、SUVらしさを強調するボディ下部のクラウディングパネルも見逃せない。

国内向けのパワートレインは2種類となるだろう。ひとつは1.8L直4ハイブリッド。次期プリウスと同じ並行ギア採用のTHS-IIIが起用され、FFの駆動方式と相まって優れた燃費性能を実現する。もうひとつはオーリスに搭載され話題となっている1.2Lダウンサイジングターボだ。こちらには4WDシステムが組み合わされトランスミッションはCVTと6速MTが用意される。

気になるデビュー時期だが、2016年初頭となる可能性が高い。だが、同年後半までズレ込むという見方も浮上している。当初の予定どおりなら2016年3月のジュネーブで、時期が変更されたなら同年秋のパリサロンで、市販版が発表されるかもしれない。

※2015年4月28日現在における新型車の発表についての予測記事です。発表を保証するものではありません

【SPECIFICATIONS】
■予想発表時期:2016年3月
■全長×全幅×全高:4400×1785×1560(mm)
■搭載エンジン:1.2L 直4+ターボほか

text&photo/マガジンX編集部