▲ジープ チェロキーが「カーオブザイヤー 2014-2015」の10ベストカーに選ばれたのも記憶に新しいところ。その兄貴分といえるグランドチェロキーに乗ってきました! ▲ジープ チェロキーが「カーオブザイヤー 2014-2015」の10ベストカーに選ばれたのも記憶に新しいところ。その兄貴分といえるグランドチェロキーに乗ってきました!

アメ車DEプレミアム!

わたくし、V8たろうは往年のアメ車とV8エンジンが大好きな、名前どおりのV8エンジンフェチです。そんなわたくしが今回乗ってきたのはジープ グランドチェロキー。素直な感想をお送りします。

そもそも今まで60年代~90年代のアメ車に興味があり、乗ってきたわたくしにとって、「アメ車=雰囲気勝負」でした。ウイスキーに例えるならバーボン。服に例えるならデニム。食べ物に例えるならバーベキュー。要するに、そんなに高級ではないものの、あるシチュエーションや雰囲気がハマると魅力を増すアイテムということです。

でも、グランドチェロキーは、乗り込んだ瞬間にわたくしのアメ車に対する認識をかる~く転換するほどの驚きを与えてくれました。走りや乗り心地はもちろんですが、古き良きアメ車の雰囲気は残しつつも、エクステリアのデザインもインテリアの演出も欧州の高級車の雰囲気を醸し出していたのです。

まず、ひとっ走りしてみた感想ですが、なんとも良いのです。坂道でも高速道路でも車体の重さを感じさせないトルク感で運転が楽々です。どんなV8が搭載されているのかしら? とボンネットを開けるとエンジン小っさ! なんとV6エンジンでありました。まあ男のV型エンジンですし、3.6LのV6でいいじゃないですか!

ただ、この車を語るうえで外せないのは何と言ってもインテリアです。わたくしが乗ってきたアメ車のイメージは、素材感や質感よりも流行や合理性を重視したもので、「大量生産」の印象も拭えないものでした。しかし、グランドチェロキーはアメリカらしい合理性は継承しつつもエレガントさを漂わせていて、言い換えればデザイナーズホテルの一室のような空間でした。

運転席に乗り込んで最初に驚かされるそのプレミアム感。眺めるインテリアは高級車のそれです! 化粧パネルは、ウッド風の樹脂ではあるもののかなりリアルです。それにオーディオの音。SUVは荷室も含めた室内の広さ故に低音がこもりがちですが、とにかく低音から高音までのバランスが良く、とても感動しました。

今まで、マテリアルとして純粋に欧州の高級車とアメ車を比較するのは難しいと思っていましたが、そんなわたくしの認識は大きく書き換えられることになりました。さすが、自動車大国ユナイテッドステイツ製の車! アメ車の進化と懐の深さを感じ、今回、さらにアメ車が好きになりました。

▲シンプルかつ上品なシフト~インパネまわりがステキでした。高級素材を多用しなくてもデザインと作り方で上質感が演出されています ▲シンプルかつ上品なシフト~インパネまわりがステキでした。高級素材を多用しなくてもデザインと作り方で上質感が演出されています
▲この化粧パネル、ウッド風の樹脂なんです。パッと見ではリアルウッド。アメリカ製ならではな感じでわたくしは大好きです ▲この化粧パネル、ウッド風の樹脂なんです。パッと見ではリアルウッド。アメリカ製ならではな感じでわたくしは大好きです
▲低音がボンボンこもりません。それこそSUVのオーディオの弱点と思っていただけに正直感動しました。プレミアムをうたうならサウンドシステムも秀逸でないとね! ▲低音がボンボンこもりません。それこそSUVのオーディオの弱点と思っていただけに正直感動しました。プレミアムをうたうならサウンドシステムも秀逸でないとね!
▲おまけにラゲージルームもとにかく広々。リアシートを倒せばセミダブルの布団でも敷けそうなくらいです ▲おまけにラゲージルームもとにかく広々。リアシートを倒せばセミダブルの布団でも敷けそうなくらいです
▲後席にもちゃんとUSBのポートが。スマホやタブレット、カメラなどの充電が可能です。現代では必須のアイテムだけに便利ですね ▲後席にもちゃんとUSBのポートが。スマホやタブレット、カメラなどの充電が可能です。現代では必須のアイテムだけに便利ですね

【SPECIFICATIONS】
■グレード:Limited ■乗車定員:5名
■エンジン種類:V6DOHC ■総排気量:3604cc
■最高出力:286/6353[ps/rpm] ■最大トルク:347/4300[N・m/rpm]
■駆動方式:4WD ■トランスミッション:8AT
■全長×全幅×全高:4835×1935×1805(mm) ■ホイールベース:2915mm
■車両重量:2200kg
■車両本体価格:542.85万円(税込)

text/V8たろう(編集部) photo/河野敦樹・編集部