差別化を図れる個性派揃い!

"ミニマム"スタイルの移動手段であるコンパクトカー。そんなコンパクトカーでも個性豊かなモデルは数多く存在しています。色気のあるものや屋根の開くもの、ノスタルジーを感じさせるもの…。ミニマムスタイルなのに差別化まで図れるコンパクトカーをピックアップしてみました。もちろん、優れたコストパフォーマーばかりです。気になる車は中古車カタログや物件をチェックしてみてください。


第5位はプジョー206CC(絶版)。クーペとカブリオレの両方を満喫できるコンパクトカーです。移動手段としてのコンパクトカーに、色気とプレミアム感を与えているんです。さすがに4名乗車はキツイですが、それはそれで"笑えるイベント"になると思います。予算にゆとりがある人は、ちょっとパワフルな2LエンジンをMTで楽しむのもイイでしょう。スポーツカーではありませんが、乗りこなすとチキチキマシンを操るような醍醐味があります。


第4位はフィアットパンダ(旧型)。シンプルな実用コンパクトカーとして誕生したパンダ。最近のコンパクトカーほど燃費は良くありませんし、走行性能も今の水準ではきわめてフツーです。コンパクトカーでも快適装備を満載していることが多い今、パンダの潔いまでのシンプルさはオシャレで魅力的。1979年に登場した車ですからネオ・クラシックな雰囲気たっぷりで、ジウジアーロ率いるイタルデザインが企画、開発した車というウンチクもあります。


第3位はアルファ ロメオアルファ147(現行)。コンパクトカーにセクシーさを持ち込んできたのは、アルファ ロメオならでは。新車時は注目を集めた車ですが、中古車となって見逃されている感が否めません。3.2LのV6エンジンを搭載したスポーティモデル、GTAも100万円台前半から狙えます。コンパクトカーなのに小回りが利かないのは愛嬌です(笑)。これほどまでに内外装においてセクシーさを感じさせるコンパクトカー、ほかには存在しません。


第2位はトヨタIQ(現行)。トヨタが本気でスマートに対抗できるコンパクトカーを投入してきました。全長3m未満で大人4名乗車ができるんです。燃費も10・15モード23km/Lと優れていますし、世界で通用するシティコミューターとしてのポテンシャルをもっています。デビュー間もないのに80万円台から狙えます。アストンマーティンがIQをベースに「シグネット」として400万円を超える値段(内外装は違いますけど)で発売することを考えると、かなりお買い得!


第1位はアウディS3(旧型)。コンパクトカー界のサイボーグです。1450kgという車両は軽くはありませんが、最高出力225psを発生する1.8Lエンジンに4WDを組み合わせています。移動手段としてのコンパクトカーにおいて、差別化を図れるスポーティ・プレミアムカーとしてのポジションを築いています。日本ではあまり売れなかったからか、中古車市場に流通している台数はごくわずかです。見かける機会が少ないからこそ、古臭さがありません。

Report / 古賀 貴司