第133回 トヨタ ウィッシュ(旧型) 【おいしい中古車】
2010/06/18
■5ナンバーミニバンの大ヒットモデル
トヨタのウィッシュがフルモデルチェンジして1年ちょっと。新型が登場してからも、しばらく高値安定だった旧型のウィッシュが、いよいよ狙い目ゾーンに入ってきました。半額どころか50万円以下でも買えちゃう旧型ウィッシュ、価格と程度のバランスを考えると、今が買い時です!5ナンバーミニバンの大人気モデル、旧型ウィッシュがデビューしたのは、2003年の1月。カローラベースの7人乗りミニバンとして登場しました。ウィッシュは全長や全幅といったスリーサイズが、先に登場したホンダのストリームとまったく同じだったことから、一時物議を醸しましたが、結局は本家(ストリーム)を超える大ヒットとなった一台です。
↑外観は、カプセルをイメージさせるモノフォルムシルエットと、サイドからリアに回し込んだウインドウグラフィックにより流麗で躍動感あるデザインに(左右)
エンジンは直4の1.8Lと2Lの2本立て。多人数乗車の機会が少なければ1.8L、多いのなら2Lのほうがオススメです。ミッションは1.8Lが4AT、2LにはCVTが搭載されています。ここでのポイントは燃費。実は両者ともに14.4km/L(10・15モード燃費)と、まったく変わらないんです。なので、おいしさでは2Lのほうが上回ると言えそうです。ウィッシュを紹介するにあたって、欠かせないポイントの一つに使い勝手や取り回しの良さがあります。5ナンバーボディで最小回転半径は5.3m。全高も抑えられているため、ミニバンでありながら、セダンのような感覚で運転できるんです。
また、セカンドシートは195mmのスライド機構をもち、サードシートはワンタッチで格納や引き起こしができるという手軽さも備わっています。当時はまだワンタッチでシートアレンジできる車が少なかったので、大きなアドバンテージでした。現在では当たり前となっていますが、裏を返せば、今でも十分に通用する車なんです。
↑インパネ回りはコックピット感を演出(左) シアターレイアウトの採用で、3列目でも閉塞感はない(中) 2列目シートは6:4、3列目は5:5の分割可倒式(右)
■走行5.7万km、修なしの2.0Gが40万円!
さて、そんなウィッシュも旧型となり1年以上が経過したことで、かなり狙いやすい状況にあります。50万円以下の中古車となると、多走行車や修復歴車が中心になりますが、なかには走行5.7万km(修復歴なし)の2.0Gが、40万円といった物件も存在します。物件数が多いため、じっくり探せば思わぬお宝物件が見つかるかもしれません。また、タマ数が多いということは、グレードや程度へのこだわりはもちろん、ボディカラーや装備といった細かいところまで希望に合った一台が見つけやすいわけです。そういった意味でも、旧型ウィッシュはかなり狙い目の一台ではないでしょうか。
日刊カーセンサーの厳選情報をSNSで受け取る
第133回 トヨタ ウィッシュ(旧型) 【おいしい中古車】/旬ネタ
あわせて読みたい
- 【総予算100万円!】格安90’sミニバンを自分仕様に仕上げて遊ぶ(後編)
- 西川淳の「SUV嫌いに効くクスリをください」 ランボルギーニ ウルスの巻
- 先代BMW 3シリーズ(F30型)を買うなら、総額150万円以下が狙い目だ!
- 現行型ヴォクシーの平均価格が200万円切り目前|迫力重視の「煌」も、燃費重視のハイブリッドも買い時到来
- 【総予算100万円!】格安90’sミニバンを自分仕様に仕上げて遊ぶ(前編)
- 【試乗】メルセデス・ベンツ 新型Sクラス│”新時代の車”を堪能できるラグジュアリーセダンの最高峰!
- VIP=セダンの時代は終わった!? ラージサイズミニバンの2列4人乗り仕様で、極上の贅沢を味わおう
- 【試乗】新型 フォルクスワーゲン T-Cross│「TさいSUV」はハッチバックよりもどこが欲張りか? 実際に乗って考えた
- 今はもう中古車でしか味わえない高純度FR、国産を代表するミドルセダンのレクサス GS【Back to Sedan】
- 【試乗】新型 アウディ A4 アバント│実用性の高いアバントボディがクアトロらしい俊敏な走りとマッチし、絶妙にバランスがとれた逸品