ファッション感覚で車選びにもこだわりをもつ

トヨタマークXのテレビCMは、“理想の上司”がモチーフになっています。メインターゲット層はまさに40代、50代の管理職に就いている会社員でしょう。高すぎず、安すぎず、役員送迎車よりは"格下"になっている、という点ではやや保守的。でも車両価格は結構します。それならば、と10台ピックアップしてみました。こんな車に乗っている上司、イケてます。気になる車は中古車カタログや物件をチェックしてみてください。

第10位はクーペ(現行)。まさか300万円台で購入できるとは、誰も信じないと思います。車を知らない人でも“高級車”であることを認識するセクシーな内外装、そしてスポーツカーであることがわかるエグゾースト音を放っています。会社のゴルフコンペ、BBQ大会にクーペで参加すれば、部下からいつもとは違う眼差しが飛んできます。「中古で安く購入した」と言えば、変な嫉妬を買うこともありません。流通台数は少ないので、今のうち!

第9位はシボレートレイルブレイザー(現行)。こんな車に乗ればちょっとワイルドで、子供心を忘れていないようで、アウトドア派なイメージが漂います。普段、オフィスでデスクワーク姿しか見ていない部下にとって、トレイルブレイザーに乗る上司はいい意味で“ギャップ”を感じてくれるでしょう。週末は子供たちとアウトドアを楽しむいいパパを勝手に思い浮かべ、憧れの対象になるかもしれません。仕事も遊びもバリバリ、という演出にうってつけ。

第8位はアルファロメオアルファ166(現行)。高いのか安いのか、新しいのか古いのか、フツーの人にはわからないミステリアスな存在でしょう。中古車相場は安いのに、安っぽく見えません。大人っぽいセクシーさが随所に漂っていますから、デザインコンシャスな上司に見られることでしょう。たとえ普段のスーツに気を使っていなくとも、こんな車に乗っていればオシャレです。ちょっと寡黙ながら、内に秘めた野望のようなものさえも感じさせてくれます。

第7位はBMW7シリーズ(旧型)。高級車のなかでもBMWはスポーティなイメージがあります。実際、フルサイズセダンであっても単なる大型高級車にとどまるのではなく、抜群の運動性能を披露してくれます。しかも前期型なら200万円台、後期型なら300万円台とリーズナブル。そんなコストパフォーマンスの高さを見いだせる上司は、今のデフレ時代の恩恵にあずかる"賢い人"と見られることでしょう。上役と出向くゴルフ場でも、見映えと威厳が大活躍。

第6位はM・ベンツSL(現行)。子供がいる家庭には不向きでしょうが、もう1台家族用車両(中古車なら大丈夫です!)を購入することで対処できます。オープンでも風の巻き込み量は最小限で、疲れ知らずで快適な走りは異次元です。普段、奥さんとのプライベートな時間を過ごす"隠れ家"的空間、父親と子供だけの特別な空間、はたまた自分だけの空間として活躍します。そんな多面的な車の使い方をできる上司は、部下には“デキる男”に映るでしょう。

Report / 古賀 貴司