珍車希少車ベストテン《後編》【なんでもベスト10】
カテゴリー: クルマ
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2010/03/19
「何ていう車?」って聞かれるであろう
個性派たち
車は人によって乗り方が随分違うので、評価の仕方が難しいと思います。その点、今回の評価基準は"尖った"存在であるか否かです。担当者の独断と偏見がいつも以上に含まれていますが存在感、満足度、希少性、コストパフォーマンスなどを踏まえた選択をしているつもりです。無個性になっているという批判を受ける自動車界ですが、いやはや個性派が勢揃いしました。気になる車は中古車カタログや物件をチェックしてみてください。
第5位はVWトゥアレグ(現行型)。特に「W12スポーツ」がオススメです。W12エンジンって乱暴な言い方をすれば、ベントレー・コンチネンタル"シリーズ"が積んでいるモノのターボなしです。スピードメーターは300km/hまで刻まれていますし、リミッターがなければそこまで必要なのかもしれません。フツーのトゥアレグとは違うバンパー形状、シートデザインなど、些細な差別化がオーナーの心をくすぐります。500万円以下にはなかなかなりませんねぇ。
第4位はボルボ960(絶版)。今見ると、ストイックなまでにボルボらしさを演出している車だったと思います。直線を基調にしたデザイン、ちょっと前までダサいと思っていたのに今ではノスタルジックです。ボルボ最後のFR車、というのも気になるポイントかもしれません。個人的にはアンバランスまでにロングホイールベースの、「ロイヤル」というモデルが気になっています。走りの良し悪し以前に、珍しさだけで愛せる車かもしれません。安いですしね。
第3位はプジョー607(絶版)。最上級モデルとしてプジョーブランドのステイタスを牽引するはずだったのでしょうが、あまりにフツーでした。エンジンはもっさりした感じですし、乗り心地も至って平凡。トランクオープナーが607というエンブレムの「0」の部分という点は、物凄く好きでした。日本では売れませんでしたね。結果的にはレアな車になり、改めて注目した次第です。コンパクトカーのイメージが強いプジョーなのに、フルサイズですし安いんですから。
第2位はポルシェ968(絶版)。響き的に"弱い"4気筒エンジンですが、1370kgの車重なら240psで十分でしょう。ヒエラルキー的に911に勝ってはいけませんし...。でも、1気筒あたりの排気量は750ccで世界最大級という特徴も。FRレイアウトにトランスアクスルを採用していて、構造的にはアストンマーティンV8ヴァンテージなんかと一緒。偶然にもアストンマーティンのベッツ社長は、968の開発に携わっていた人物でもあります。人とは違うポルシェです。
第1位はC6(現行)。こんなデザインを市販化できるのは、シトロエンならでは。セダンデザインに革命をもたらした、と言ってもいいでしょう。しばらく高値安定していましたが、ようやく300万円台もちらほら。ステアリング操作の異様なまでの軽さ、フロントからの突き上げ感など気になる点はありますけど、基本的には油圧サスペンション独特のヌメーっとした走りを堪能できます。セダンでガンガン走る、という人には向いていないかもしれません。でも異様なまでのオーラをリーズナブルに放てるアイテムとしては最高の一品です。