AMG▲今号は、メルセデス・ベンツのハイパフォーマンスモデルとしてラインナップの頂点に君臨する「AMG」を特集。AMGの素顔とは? AMGの名を世界に知らしめた「300SEL 6.8 AMG」(上の写真)に端を発するモンスターたち=AMGの本性に迫る!

一度味わったら忘れられない「禁断の果実」

アウフレヒト・メルヒャー・グロースアスバッハ。頭文字を取ってAMG。前2つは2人の創業者の名前でダイムラー社のエンジン開発部門における先輩(アウフレヒト)と後輩(メルヒャー)。グロースアスバッハとはその先輩の実家があった村の名前である。

会社の方針でレース撤退となった後も、彼らは先輩の実家ガレージでエンジンチューニングを続けた。そして、彼らの作ったエンジンはレースで好成績を収め、2人はベンツ専門のチューニング会社を設立する。

AMGの本性、その真骨頂とは「エンジン性能」だ。総合力が勝負のレース界にあって、彼らはシャシーやボディ、空力などでも独自のノウハウを蓄えたけれども、最大の魅力は途方もないパフォーマンスを誇るエンジンであり続けた。それは1990年代にダイムラーの傘下へと収まり、人気ブランドとなった現代でも変わらない。

アファルターバッハの林檎の木の香味とは・・・・・・ それは一度乗ったら忘れられない刺激。つまり“魔性の味”なのだ!
 

AMG▲AMG名義のパワーユニットは、M・ベンツの市販エンジンに手を入れたものだったが、M156型“63”ユニットはAMGオリジナル。高回転までよどみなく回る至極の名機M156型V8自然吸気エンジンは、今後、貴重な存在になるのは間違いない
AMG▲M156型V8自然吸気エンジンを搭載したC63。最高出力457ps、最大トルク600N・mを発揮するが、それ以上にスムーズに高回転まで回るエンジンフィーリングに魅力される

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AMG C63× 全国
AMG▲AMGの原点回帰ともいえるのが、メルセデス史上最もパワフルなモデルとして君臨する「ブラックシリーズ」。R171型SLKクラス、C209型CLKクラス、R230型SLクラス、C204型Cクラスクーペ、そしてSLSと先代AMG GTをベースとする「ブラックシリーズ」はエンジンは異なるが、これまでに6モデルのみ生産された

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AMG ブラックシリーズ× 全国
AMGス▲300SLを現代に蘇らせたガルウイングドアがモチーフのSLS AMG。都内の販売店で見つけたSLS AMGブラックシリーズとSLS AMG 最終モデルの市場価値を探る

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文/編集部、写真/デレック槇島、Daimler AG.、イラスト/あべ あつし

カーセンサーEDGE 2024年12月号
AMGの本性 ~モンスターの素顔に迫る!~

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