カーセンサー認定で、中古車の状態がプロなみにわかる!?
カテゴリー: 編集部からのお知らせ
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2010/03/04
3/1(月)よりスタートした「カーセンサー認定」。これまで非常に曖昧でわかりにくかった中古車物件の個々の品質を、わかりやすく明確にユーザーの皆様にお伝えするための制度です。具体的には、中古車物件がどのくらい「キレイ」か、「程度良好」なのかを、客観的な統一の基準で点数づけしたもの。点数をつけたのは業界内で最も評価が厳しいといわれるAIS。中古車販売店も仕入れの参考にするプロによるプロのための検査機関です。そんな正確で厳正な車輌品質評価がカーセンサーnetで、一般の人でも見れるようになりました。
これまで、中古車の状態は、年式や走行距離、修復歴などからそれぞれ独自に推測する必要がありました。しかし、このカーセンサー認定による品質評価を見れば、判断がグンと楽になります。
ということで、品質評価の見方を解説します。
なんとなく、点数の良いほうが「買い」と単純に考えてしまいそうですが、実はそうではありません。ある点数、ある状態で、その価格なら買いか?という自分自身の判断こそが大切なのです。
そこで、今回は同じホンダオデッセイで、価格や点数、年式も違う2台を用意してみました。カーセンサー認定で、どんなことがわかるのか。まずはご覧ください。
ホンダ オデッセイ2.4アブソルート
評価点は4点なので「内外装に目立たない多少のキズ、ヘコミが認められる状態」ということになります。外観は、パッと見てわかるキズや凹みがなく、まさに目を皿にして見ないとわかりません。特に写真右のリアは、波打ちがあると指摘されたのですが、素人には見分けがつきません
ホンダ オデッセイ2.4M
評価点は5点なので、「走行距離5万km以下で、内外装にダメージがほとんどない、良好な状態」ということになります。たしかに、外観にキズや凹みはなく、「フロントシートわきしわ<小>」も写真右のような程度です。2005年式ですが、2年落ちだと言われても信じてしまうくらい、内外装ともにキレイでした
上記の2台を検査してくれたのはAIS検査員の工藤さん。
まず上の2.4アブソルートは、素人が見てもパッと見ではわからない細かなキズや凹みなどがあるので4点ですが「6年落ちで4点ですから、かなり良いほうです」とのこと。何しろ無傷、無修理の状態でS点、キズが一つでもあれば6点になってしまうAISの厳しい基準。「1年落ちでも、3点になる場合がありますから」というほどなので、2004年式、走行距離5万km超のオデッセイは十分に魅力的です。
一方、下の白い2.4Mについては「5年落ちで5点という高い点数は珍しい」といいます。「走行距離が3万km以上で、軽微なヤレがあるため内装評価は3点満点で2.5しかつけられませんが、とてもキレイ」とのこと。点数が示すとおり、年式や走行距離だけで判断する以上にキレイです。
2台とも程度は上々。ではどちらを買うか?
点数は下の白い2.4Mが上ですが価格も上。上は年式が1年古くて走行距離も多いものの、6年落ちにしては4点とキレイで、なおかつグレードは人気の2.4アブソルートで価格も安い。さて、ボディ色やグレードの違い、装備などを考えると…あなたなら、どちらを選びます?