▲「平塚出身者なら知らない人はいない」とまでいわれる老郷(ラオシャン)本店。2014年3月に改装され、従来のカウンター席に加え、家族連れで来たお客さん用のテーブル席も設けられたとのこと ▲「平塚出身者なら知らない人はいない」とまでいわれる老郷(ラオシャン)本店。2014年3月に改装され、従来のカウンター席に加え、家族連れで来たお客さん用のテーブル席も設けられたとのこと

ほのかな酸味が心地いい、オンリーワンなタンメン

神奈川県で行った取材の帰り、突如お腹がすいたワタシ。「せっかく湘南エリアまで来たのだから何か名物を食べよう!」と、スマホで検索すると「平塚の老郷(ラオシャン)のタンメンがスゴい」という情報をゲット。なんでも、このお店のタンメンは“平塚市民のソウルフード”ともいわれるのだとか。

そんな二重の意味でオイシイ情報を聞いては、行かないわけにはいきません! というわけで一路、老郷へ。

国道1号線を走り、平塚市内の商店街にそのお店はありました。来店したのは午後2時ごろ。お昼すぎだったので、多少すいているかと思いきや……推定20人ほどのお客さんがタンメンに舌鼓を打っていました。

どうやら事前に券売機で食券購入するスタイルのよう。もちろん購入するのはお目当てのタンメンです。その後、待つこと数分。席に案内され、食券を渡しておよそ10分後にタンメンが登場! まさに念願のご対メ~ン! !と相成りました。

まずは、透明なスープをひと口すすります。う~ん、爽やか! お酢の酸味が程よく効いた、普段のラーメンにはないさっぱりとした味わいです。麺はストレートの細麺で、少しやわらかめにゆでられており、ツルツルと喉を通っていきます。

具はワカメと玉ねぎ、メンマのみというシンプルな構成。しかし、それが良いんです。あっさりとしたスープと麺のハーモニーを崩さず、それでも十分にうま味を主張し食欲をかき立ててくれます。気が付くと丼は空になっていました。

おいしいタンメンをたっぷりと満喫した後、社長の岩間さんにお話を伺ってみました。創業は1957年で、初代店主(岩間さんの父)が「オリジナリティのあるラーメンを作りたい」という思いからこのタンメンを生み出したそうです。創業から変わらない味で地元の方々に愛され、いつしか“平塚のソウルフード”と呼ばれるようになったのだとか。

平塚市民が愛してやまない老郷のタンメン、食べに行ってみる価値、大アリです!

▲メニューはタンメンとギョウザの2品のみ。券売機の一番下の段にはテイクアウト用の「おみやげ」も用意されています。ちなみにみそラーメンは現在、本店では販売されておらず、平塚市宝町にある支店でのみ食べられるそう ▲メニューはタンメンとギョウザの2品のみ。券売機の一番下の段にはテイクアウト用の「おみやげ」も用意されています。ちなみにみそラーメンは現在、本店では販売されておらず、平塚市宝町にある支店でのみ食べられるそう
▲こちらが“平塚市民のソウルフード”、老郷のタンメン(550円)。見た目はシンプルながら、着色料を一切使用していない麺をはじめ、三陸産の天然ワカメと国産のメンマをトッピングするなど、素材にもこだわった一品です ▲こちらが“平塚市民のソウルフード”、老郷のタンメン(550円)。見た目はシンプルながら、着色料を一切使用していない麺をはじめ、三陸産の天然ワカメと国産のメンマをトッピングするなど、素材にもこだわった一品です
▲テーブルに置いてある缶の中身はラー油。2種類の唐辛子をブレンドした自家製で、岩間社長によると「スプーン1杯分くらいをかけるのがオススメ」だそう ▲テーブルに置いてある缶の中身はラー油。2種類の唐辛子をブレンドした自家製で、岩間社長によると「スプーン1杯分くらいをかけるのがオススメ」だそう
▲岩間社長のアドバイスどおりにラー油を入れてみると、お酢が効いたさっぱりした味に辛みが加わり、グッと味に深みが! これは箸が進みまくります!! ▲岩間社長のアドバイスどおりにラー油を入れてみると、お酢が効いたさっぱりした味に辛みが加わり、グッと味に深みが! これは箸が進みまくります!!
▲店の外には駐車場があります。止められるのは4台ほどなので、お店の周りにあるコインパーキングに駐車される方も多いそう。ちなみに、地元だけでなく、都内や千葉県、中には長野県から来られるお客さんもいるのだとか ▲店の外には駐車場があります。止められるのは4台ほどなので、お店の周りにあるコインパーキングに駐車される方も多いそう。ちなみに、地元だけでなく、都内や千葉県、中には長野県から来られるお客さんもいるのだとか

老郷(ラオシャン)本店
住所:神奈川県平塚市紅谷町17-23
営業時間:午前11時~午後11時
定休日:月曜日
※2015年3月17日時点の情報です。上記は変更される可能性があります。ご了承ください

text&photo/福嶌弘(編集部)