何ごとも“日本一”になるのは素晴らしいこと。「2番じゃダメなんですか?」は懐かしいワードだが、やはり1番じゃないと記憶には残らないだろう。

そんな中、新たな日本一が2013年4月19日に誕生する。それが、「東海北陸道 松ノ木峠PA(パーキングエリア)」。日本で一番高い場所に設置されているPAで、標高は1085mなのだとか。ちなみに松ノ木峠とは、郡上八幡から越中赤尾に続く白川街道の途中、岐阜県高山市にある峠だ。

建物外観のコンセプトは「自然と調和した温かみのある施設」と「高山の文化」。高山の古い街並みをイメージしている。建物内部は明るい洗面台、使用状況表示付のトイレ案内板、個室トイレの一部には着替え台やベビーベッドも設けている。

設備は上下線ともトイレと飲料自動販売機、ハイウェイ情報ターミナル。売店は設置されていない。PAとしては、ちょっとした休憩に使うイメージだが、日本一高い場所という付加価値はちょっと魅力的。話のネタにもなりそうだ。

他にも日本一○○なSA・PAはいろいろと存在するが、「SA・PA 接客コンテスト」グランプリ受賞者、すなわち日本一の「人」がいるSAがある。約1万名の中から2012年に見事グランプリに輝いたのは、東名高速道路下り「海老名SA」のフードコートに勤務する石田真紀さん。一度、日本一の接客を体験してみたいものだ。

ちなみに、日本一ではないがユニークなSA・PAも全国にたくさんある。例えば、米子自動車道下りの「蒜山高原SA」には、縁起の良い名前で知られる金持神社の分社が存在。正式な神事を行い「御霊」も奉納しているのだとか。

中央自動車の「諏訪湖SA」では、なんと上下線ともに温泉が営業中。その名も「ハイウェイ温泉 諏訪湖」。アルカリ性単純温泉で神経痛や筋肉痛、冷え性、疲労回復などに効果があるといわれている。

ドライブの目的地としても楽しそうな今時のSA・PA。ぜひ立ち寄ってみては?

高山の文化である古い街並みをイメージした外観のデザインとなっている。内部は明るく設備の充実したトイレが設置されており利用者に快適さを提供する

高山の文化である古い街並みをイメージした外観のデザインとなっている。内部は明るく設備の充実したトイレが設置されており利用者に快適さを提供する

「松ノ木峠PA」NEXCO中日本のホームページでは詳しく設備紹介がされている。決して大きくはないPAだが、最新だけあって使いやすく作られている

「松ノ木峠PA」NEXCO中日本のホームページでは詳しく設備紹介がされている。決して大きくはないPAだが、最新だけあって使いやすく作られている

「ハイウェイ温泉 諏訪湖」上り線を筆者は利用したことがあるのだが、お湯は少し熱めの約42℃で、ねっとりしている印象。景色もGood

「ハイウェイ温泉 諏訪湖」上り線を筆者は利用したことがあるのだが、お湯は少し熱めの約42℃で、ねっとりしている印象。景色もGood